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冬に飽きてくる候

雲の流れが速い。強い南の風が朝から吹いている。

いろんなカタチに変化する雲の固まりを眺めながら走っていると、
地面が動いているように感じたり、
ゆっくり走っているのに速くなったよう感覚になる。

公園の周回コースの途中にある20メートル以上ありそうな
ニセアカシやの樹がこちらに向かって倒れかかってくるように見えたり、
振り返ると樹がゆっくり動いているようにも見えたりする。

その雲の固まりはスローモーション映像のように
上空を早足で通り過ぎ、やがてちりぢりになったり、
小さくなって消えてしまう。

西高東底の気圧配置がくずれたこの日、
南東からの強い風が次々と沢山雲のかけらを運んでいる。
その強い風のせいで体感温度が低い。
手袋がなければとても走れないくらい冷たく感じる。

冬に疲れたココロのせいなのか、それとも春を待つキモチからなのか。
そろそろ寒さに飽きてくる二月の候。

まだまだ春は名ばかりだけれど、流れゆく白い雲と水面は春の光を放っていた。

この日は私にとっての春一番、そう勝手に決めた。

(2010.2.14)

 Running Music: RF Recomend CD: IT might as well be spring /Sylvia Telles

いちばん寒い朝に 

都心でめっきりかけなくなったのが霜柱や氷が張った水たまり。
朝のニュースはこの冬いちばんの寒さを伝えていた。

子供の頃は霜柱を見つけるとサクサクと踏みしめたり、
凍った水たまりは乗るとギシギシやらミシミシと鳴いて
割れる音が何だかおもしろくてよく遊んだことを思い出した。

そんな懐かしい冬の音が聞きたくなって早朝の公園へ出かけた。

参宮橋の向こうから近くに住むコリーのラッキーがやって来きた。
ラッキーは時々しか会わないのに私のことをちゃんと覚えていてくれて、
フサフサの尾っぽをゆさゆさと振って近づいてくる。

そういえばいつもラッキーはママのメリーと一緒に散歩していたはずなのに。

メリーはどうしたんですかと聞くと、足が悪くてラッキーと一緒に
お散歩ができなくなりましたと、予期せぬ言葉が返ってきた。

そうなんだ・・でも大丈夫だよラッキー。
春になって暖かくなったらきっとまた一緒に散歩ができるから!
ラッキーにそういって参宮橋の下り坂を一気に走った。
坂の途中で振り返ると、ラッキーはまだこちらを見ていた。

凛とした空気の中を私は公園の西門まで走った。

門の脇の小さな水たまりにはしっかりと氷が張っていた。
その上に乗るとミシミシやらギシギシやら懐かしい冬の音が聞こえた。


 Running Music: RF Recomend CD: ★Couleur CAFE:BRAZIL







飽きない周回コース

周回コースを走っているとどうしても時間走になってしまう。
時間の経過ばかり気になったりして、10分おきにタイメックスをのぞき込む。
1時間のジョグがとても長く感じる時があります。

慣れ親しんだ公園内のランニングコースなのですが、
体調も悪くない、足も軽い、だけど走りが重たく、リズム感がないのです。
短い周回コースというのはどうもその日のコンディションに左右されるようです。
冬枯れの見慣れた公園の風景も少し足を引っ張っているのかもしれません。

風景が変わることや、コースが刻々と変わることは、
快適に走ることと大いに関係がありそうです。

私は公園を飛び出し、皇居へ向かうことにしました。
今日はLSDに変更です!

するとさっきまでの重い足取りは一体どこえやら。
背筋が伸びて、しっかり前を見て、軽快です。
コースを思いきって変えると、気分ばかりか走りまで変わるのが不思議です。

立春前の風の強い午後でした。
皇居の周回コースにはたくさんのランナーが元気いっぱいに走っていました。
東京マラソンが近づいてきたせいでしょうか。
とぎれることなく続く皇居ランナーの流れに加わって、
わたしはお堀に帽子を飛ばされないように三宅坂を下ります。

「皇居はやっぱりいいなあ。走りやすい!」つくづくそう思うのです。

コースはアップダウンや変化に富んでいて、一周5キロという距離は目標を立てやすいし。
広々とした開放感はいつ走っても気持ちがいい。
ハワイのカピオラニ公園のようにいつもランナーが走っているので走り心を刺激する。
市民ランナーが楽しく走れる環境がすべて揃っているのが皇居コースです。

しかし皇居も周回コースです、やっぱり毎日走っていると飽きてしまうのでしょうか?
ここだけは別のように思えるのですが・・・

東京マラソンも、春も、もうすぐです!〔2007・2・6〕        
RF Recomend CD:CATIA Saudade de Paris                            





星に願いを 

渋谷はその名の通り坂が多い街です。、
代々木公園や織田フィールド一帯は丘の上にあります。
そしてこの周辺のいちばん高いところを走るコースが
国立代々木競技場第一体育館の上の遊歩道です。
ここは空が大きく広がって気持ちの良い場所です。

冬の夜は空気が澄んでいて東京でも星がとてもきれいです。
真冬の今は雲がかかっていなければ南東の空にはオリオン座が見えます。
オリオン座は東京の夜空でも良く見えます。

オリオン座の下の方にあかるく輝いているのはシリウスで、
冬の夜空に一番あかるく輝いている星です。
オリオン座のぺテルギウスの南東寄りはこいぬ座のプロキシオンでいちばん地味な星です。
この3つの星を線で結ぶと冬の大三角形になります。

冬の大三角形という響きにはロマンや郷愁を感じませんか?
それは小学校の理科の授業の記憶だったり・・・
星の伝説やギリシャ神話だったり・・・
1光年というのが約9兆4600億キロメートルという想像を超えた距離だったり・・・

冬の大三角形のまん中には天の川が流れているのですが、
東京の都心では全く見えません。
あなたのランニングコースからは見えるでしょうか?

良く晴れた冬の夜は少しの間ランニングの足を止め、冬の大三角形を探してみてください。
そして、なにかひとつ願い事をするのもいいものです。

When you wish upon a star・・♪
Make no difference who you are・・♪♪
Anything your heart desires will come to you・・・♪

無事にスタートラインに立てますように・・
完走出来ますように・・・
自己記録の更新が出来ますように・・・  〔2007・1・25〕


 RF Recomend CD:SYLVIA TELLES IT MIGHT AS WELL BE SPRING
 

スマイル スマイル

スタート直後はひとかたまりだったランナーの集団は
いつのまにか長い隊列となって、先頭は遙か彼方を折り返し地点に向かっています。

フロストバイトロードレースの当日はその名の通り霜柱の立つような寒い日でした。
あいにく年末から風邪をひいてしまい体調は最悪でしたが、ハーフなので走ることにしたのです。
それに大会の雰囲気や、参加賞のトレーナーも魅力的でした。

セーブして走るつもりでしたが思いのほか調子が良かったためか、ハーフマラソン
特有の速い流れに乗って飛ばしてしまいました。

滑走路脇のコースを風を背後にして、しばらく太陽に向かって走るコース。
フリースのベストを着ていたためでしょうか、かなり熱かったことを覚えています。
まぶしい日差しとで吹き出す汗・・・

折り返しを過ぎて、ふたたび滑走路脇のコース。
今度は金網フェンスを横切る冷たい風にこんどは体温を奪われます。
少しずつ全身から力が抜けていくようで、ペースが落ち始めました。

兵舎のような建物の中にさしかかった頃には、もう歩くような速度までペースダウンしてしまいました。
こうなるとゴールまでの僅かな距離も果てしなく遠く感じるものです。

もう走れない、ハーフで歩きたくはない。苦しい!歩こう・・・
そう思い始めたとき聞こえてきたのは横田ストライダーズのトレーナーを着たボランティアの声援でした。

「Smile!Smile!・・・Don`t forget.,smile!」 

こんなに苦しい状態で笑顔で走るなんてとても無理!とは思ったものの、
止まりかけた足は何故か再び動きはじめ、ゴールまで走りつづけることが出来ました。

コンディション不良、ハーフマラソン独特のハイペースに巻き込まれてのオーバーペース、
厚着による発汗と冷え、脱水症状、スタミナ切れ・・いくつかの原因が重なった最悪のレースでした。

何年も前のこのレースは、多くの生きた教訓を与えてくれました。
レースは万全な体調でスタートライン立つこと。
ハーフはオーバーペースに注意。
脱水症状は夏場特有のものではない。
いくら寒くても厚着はしない・・・

そしていつも苦しくなったら、わたしはあの時の声援を思いだし、自分にエールを送るんです。
「 Smile! Smile! 」と。 〔2007・1・11〕                                              ▲このページのTOPへ戻る


   RF Recomend CD:Carlos Lylra Gravado No Mexico


みんなリフレッシュ!

暮れからお正月にかけての都心のなんと静かなことでしょう。
閑散とした都心はとても清々しいものです。

元旦の朝、クルマもヒトとも少なくなった道を走るのはとても気持ちの良いものです。
昨日まで走っていた同じ道が、何だかとても新鮮に見えるから不思議ですね。
新しい年にあらたまったせいいなのか。
冬の朝の凛とした空気のせいなのか。
それとも、少し明るくなった日差しのせいなのでしょうか。

冬至の頃はなんだか午後になるとすぐ暗くなってしまうような感じでしたね。
これからは春分の日にむかって昼が長くなってゆきます。
陽射しがどんどん明るくなってゆきます。

古い日本文化では太陽は東方から生まれ、西方に落ちで死す、
24時間、365日これを繰り返すと信じられてきました。
大晦日はこのくり返しの最後で大死、元日は太陽の大きな誕生の始まりなんだそうです。

一年の走は元旦にあり。
今年も元日の朝の公園にランニングに行ってきました
新しく生まれ変わった太陽のエネルギーで自然も街も新しくなって、
わたしも思いっきりリフレッシュ!

年が明けていよいよ目標のレースが近づいてきましたね。
寒さもこれからが本番です。直前に風邪など引くことなく、
万全の体調でスタートラインに立ってください!

今年もランニングファーストなライフスタイルでまいりましょう!!
何よりも元気と健康がいちばんですから。    〔2007・1・1〕


 RF Recomend CD:Elis Regina Em Pleno Verao

冬のナイトラン

街路樹のイルミネーションがいちばん輝く季節。
コートの襟をたてて行き交う人々の間を颯爽と走り抜ける。
12月はナイトランが愉しい。
サーマルタイプのレイヤーとウィンタータイツにジャケットが頼りになる。
この中にいればすこしも寒くはない。

まだまだ先と思っていた目標のレースがもうすぐそこに迫ってきましたね。
12月は走り込む月と決めたからには、毎日時間を見つけて走りましょう。
走り心に火がつけば、冬の夜のランニングも心地よいものです!

走り込むことが、納得のゆく結果につながる。
どれだけ走ったか、走れたかがすべてです。
32キロ過ぎにやって来るペースダウン。
走れなくなるのは空腹感と足全体をおそう疲労感と痛み、意に反して動かなくなる足。
こうなると残り10キロはとてつもなく長い。
だから走り込んで、脚力をつける、足にスタミナを付ける。マラソンを走れる足をつくる。
そんなことを考えながら走っている。

とはいえ冬のナイトランは長時間は禁物。
風速1メートル増すごとに耐寒温度は1度下がるといいます。
1時間以上走るのは体温の低下を招きくだけ、風邪など引きたくありません。

ナイトランではペース走で短く走ることにしています。
30分から40分位で無理のないペースがお薦めです。
夜のペース走は昼間より速く感じられてトップアスリートの気分です。
つまずいて転ばないように足元に注意しながら、気持ち良く走ってください。

北風の通り道を北風に負けずに颯爽と走りましょう!
冬のナイトランを愉しみながら。 〔2006・12・16〕                                          ▲このページのTOPへ戻る

 RF Recomend CD:Henri Salvador Chambre Avec Vue 




 
微かに冬の匂い

ランニングコースの途中にあるフラワーショップに真っ赤なポインセチアが並んでいます。

ポインセチアは欧米ではクリスマスフラワーと呼ばれています。
何か深かーい理由がありそうですが、特に由来などはなく
冬の寒い季節に赤とグリーンの鮮やかな植物は貴重なことや、
クリスマスのシンボルでもある赤い色と結びついて広まったそうです。

店頭で赤に混じってスッキリした白のポインセチアを見つけました。
とってもオシャレな白いポインセチアです。
ポインセチアには赤以外に白、ピンク、マーブルといろいろあるんですけれど
ちょっと地味なせいか人気がありません。
今年は白を買うことに決めました。

ポインセチアが連れてくるのはアーリーウィンター。
吐く息が白く見えるようになったらそれは冬の始まり。

ランナーは季節の変化にとても敏感です。
季節を追いかけ、季節を惜しみ、いつも季節と共に走っています。
時にランニングに勇気づけられ、ランニングに救われ、元気をもらって、
そして気がつけばもう12月。

冷たい北風が華やかなクリスマスイルミネーションに飾られた街路樹を揺らし、
舞い落ちる枯れ葉はカサカサと音を立てて私を追いかけているようです。
それはまるで冬に追いつめられた晩秋が逃げまどうイメージです。

私も思わずジャケットのジッパーを引き上げて走ります。
追いかけてきた風に微かに冬の匂いがしました・・・〔2006・11・29〕


  RF Recomend CD:NARA LEAO/ABRACOS E BEIJINHOS ECARINHOS  


 
おしゃべりランニング

友人と久しぶりの皇居です。

3周目のイギリス大使館前を過ぎたあたりで、
なにやら後ろから話し声が聞こえてきました。
おしゃべりしながら、ゆっくりペースの
私達をさらにぎやかになおしゃべりで
外国人ランナーの集団が追い抜いて行きます。
どうも外人さんは話しながら走るのがお好きなようです。

三宅坂の下りにさしかかって道が広くなったあたりを見計らって
「追い抜いちゃおうか?」
こんどは前をゆくランナーの集団を追い越す私達・・・

実はこれ、心肺機能強化に効果的なトレーラングなんです。
追い抜きではありません。おしゃべりランニングのことです。

話しながら走りつづけることはゆっくりペースなら苦しくなることはありません。
しかし少しペースが速いと全く変わってきます。
しっかりと肺に酸素を取り込む必要がでてきます。
鼻からの呼吸ではとてもたりなくなってきますから、自然と口呼吸になります。
走るための呼吸と無理なく会話を続けるための呼吸ですね。
従って酸素摂取量が倍くらい?必要になるようです。
酸素をしっかりと取り込む能力の強化がおしゃべりランニングのポイントです。

一緒に走っている人と話がつづけられれば
そのペースは息が合っているペースでしょう。
呼吸が乱れてきたり、苦しいときはペースダウンしてください。
気持ち良く、楽しみながら走れるペースで気楽にまいりましょう。

おしゃべりランニングにはもうひとついい効果あります。
トレーニングでも追い越しは気持ちいいものですが、
追い抜いた以上はやっぱり追い抜かれたくありませんよね。

この時はそのまま時計台前まで走り込んでフィニッシュです。
もちろん友達もわたしもおしゃべりする余裕などありません!


 RF Recomend CD:Acustico bahia vol2 Patricia Costa


 
カプリタイツの季節  

ハロウィーンが終わると秋が深まり、夕暮れが早くなってきました。
公園の木々を黄金色にかがやくような秋の日差しは急に弱まり、朝夕は
気温が日々下がってきています。

11月8日は立冬です。

冬きたるというものの日中の気温は20度以上あり、まだまだ
走りやすいコンディションの陽気が続きます。

立冬とは、古代の中国の気節区分で
一年を二十四にわけて気節を表したものの1つだそうです。

立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、立夏、小満、
芒種、夏至、小暑、大暑、立秋、処暑、白露、秋分、
寒露、霜降、立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒

季節感がなくなったと言われますが、
こうしてみると二十四気節には、ぞくぞくするような美しい季節感にあふれています。

10月の夕暮れに素敵な表情を見せてくれたコバルトブルーの空は
11月に入り5時を回ると真っ暗になってしまいます。
立冬から冬至に向かって1日がどんどん短くなってゆく気がしてちょっと寂しい。
それに暗くなるのが早いと少し損をしたような気持ちになる。

11月の夜寒の中を走ろう!ウェアはカプリタイツやニータイツがいい。
少し暖かく、適度なホールド感につつまれて、軽いジャケットとのコンビネーション
なら快適だ。すこしづつ冬が近づいているのを感じながら・・・。〔2006・11・3〕

 RF Recomend CD:Lounge BRASIL Compilado por CHARLES GAVIN



晴れときどき30キロ走

いつもどれくらい走っていますか?
わたしは休日はだいたい20キロぐらいです。

30キロを長いと感じるか、楽しく走れるか、幸い今日は少し時間がある。

マラソンだと、全般のオーバーペースがたたって
最初の疲労が足にでるのが25キロあたりでしょうか。
土曜日に走れなかったせいか、この日は実に足がよく前に出てくれます。

30キロを走る時間というのは、なかなかとりにくいものです。
午前中でも、午後でも30キロとなると殆どつぶれてしまいます。
たっぷりと時間のあるときに、気楽に走るのがいい。そんな時間が取れたら、
飽きずに楽しく走るための工夫も必要です。

わたしの工夫はワンウェイのコースと大好きなブラジルやイタリアの音楽。
いい音楽があればどこまでも快適に走れます!

とはいうものの30キロから先はムリして走るものではありません。
ここから先の苦しみと楽しみはマラソン大会にとっておくことにしましょう。

20キロ走に馴れた足に久々の30キロ走は新鮮でした。
いつもと違う刺激のせいでしょうか、翌日足が軽くなっているのです。

パターン化した週末のランニング、いつもの距離、いつものコースのランニングで
足の芯には知らず知らず疲労が蓄積しているような感じがしていました。
その慢性化したような疲労感が何故かスッキリ消えているのです!

晴れた日にはときどき30キロ走を、のんびり、ゆっくり!!                           ▲このページのTOPへ戻る
〔2006・10・23〕

 RF Recomend CD:Andrea Bocelli Amore




走りゴコロ輝いてますか?

健康は人生の土台です。
ココロとカラダの健康のために走る。
最近そういう思いがますます強くなってます。

健康のためとはいえ、いつも同じコース、同じ時間、同じ距離ばかり走っていると、
走りゴコロに輝きがなくなってしまい、ランニングが楽しくなくなってしまいます。
最近、うまく走れていないことはありませんか?
マンネリランニングになっていませんか?

コースや時間帯、距離やメニューを思い切って変えましょう。

ランニングコースはいくつありますか?
わたしはメインのコースを3つ、気分転換に走るコースを3つ、
坂道のような強化コースが2つかな。
大雨の日でも走れる高速道路の下の駐車場コースというものまであります。

朝は走らない人は是非早起きして走ってみてください。
フレッシュエアにつつまれた公園や河川敷を走る気持ちよさ、
まだ人通りの少ない舗道の走り良さなど新たな嬉しい発見がありますよ。
さあ、シャワーを浴びて、朝食をしっかりとって、お仕事に出かけましょう。

お昼ともなれば皇居あたりはランナーが一斉にどこからか飛びだしてきます。
時間的に全く余裕はないのですが、思い思いのウェアでランニングを楽しむ姿が見られます。

週末ランナーはウィークディのお昼休みのランニングに是非取り組んでみてください。
ココロもカラダも一番活性化してる時間です。ジョクでウォーミングアップしてペース走やビルトアップ走など
短い時間でも負荷のかかるランニングのに取り組んでみて下さい。
食事はその後でしょうね・・・

たまにはお仕事を早めに切り上げて夜走ってみてください。
朝よりも足も体も軽く感じられ、夜のランニングはとっても快適ですよ。

やっぱり距離を稼ぐのはたっぷり時間のとれる週末になってしまいますね。
でも週末にしか走る時間がないからと、ひたすら走り込んだり、
オールアウト近くまで追い込んだりは禁物です。
翌週に疲労を残してしまいます。
腹八分、食べ過ぎ、走り過ぎは禁物です。

走る時間は積極的に作り出すもの。
おしゃれなランニングウェアで輝いて走りたいですね。
一年で一番走りやすい季節の到来です!
 〔2006・10・7〕

 RF Recomend CD:Gal Costa Live at the Blue Note




サマー・イズ・スルー

すました顔で秋の風が駆け抜けて行きます。
夏が終わったことに気づかずにいるのでしょうか。どこかで蝉が鳴いています。

公園の池で生まれたアキアカネがランニングコースを低く高く飛び交う空の向こうに
はまだ入道雲が見えるます。

日差しは弱くなっても、8月のあのまとわりつくような夏に馴れた身体から
流れるのはまだまだ“夏の汗”です。

猫の目のように変わる9月の空だから、
雲行きが怪しいけれど気にしない、気にしない。

洋上遙か彼方から台風が送り込んでくるのは湿った空気と雨雲のかけら。
その後から雨の気配を充満させた厚い雲が押し寄せてくるのが見える。

夏の終わりの弱い日差しをこの雲の先端が遮り、あたりが暗くなる。
やがて大粒の雨が木樹のまだ蒼い葉を鳴らし、アスファルトを濡らし始める。

雨が降り始める瞬間が好きです。

今日のようなスコールのような雨なら思いきり濡れて走りましょう。
雨に打たれて走るのは“ちょっと疲れた心にシャワー”のようで
とても心地よいものだから。

やがて雨が止み、薄日が差してきて、どこかでまた蝉が鳴き始めた。
雨で濡れたウェアは走っているうちにすぐ乾く。

夏と秋が行き交う9月。心はまだ夏のままの週末の午後、つかの間の至福の時間。
蝉は来週末もまだ鳴いているだろうか・・・  〔2006・9・17〕

                                                                       ▲このページのTOPへ戻る
  RF Recomend CD:Quarteto em cy /Vinicius em cy



劉生の坂道

「ハァ、ハァ、ハァ。」

坂道は苦手ですか?

西参道を一歩入った閑静な住宅街の中には有名無名な坂道が続いています。

その一つに近代日本絵画の岸田劉生が描いた有名な切り通しの坂があります。
うっかりすると見逃してしまうほど本当にひっそりと立つ標識に、
ここが劉生が描いた有名な坂であることに気づく人は少ないかもしれません。

実はこの一帯は私の秘密のランニングコースなんです。

平坦コースばかり走っていると時々物足りなさを感じませんか?
走りにスピードがない!って感じがいやなので必ずランニングコースには
坂道を入れています。

いくつかあるマイコースの中でも切り通しの坂の周回コースはすべて坂道。
坂道走にはなんといっても気迫が必要です。
前屈みにならないよう、前をしっかりみて、腕を大きく後ろに引いた推進力
で一気に登ります。

下りはブレーキがかからず坂に合わせてスムースに足がでれば
いい走りができている証拠です。

切り通しの坂は劉生がこのあたりに住んでいた1915年頃の風景を描いた作品で、
国立近代美術館のホームページでみることができます。
急勾配の赤土の坂道の左手に土手、右手に石積みの白塀、
そして道の上には青い空が広がり、真っ白い雲が描かれています。

赤土の坂道は当時東京の郊外だったこの土地が開発されている様を表現したもので、
先日走っていて坂の近くの空き地に絵と同じ赤土を発見したときはちょっと感動的でした。

劉生は坂道という静的なモチーフを力強くダイナミックなタッチで描いています。
それはまるで坂道の上に広がっている青い空に向かうジャンプ台のように見えます。

また劉生の坂にさしかかりました。
わたしは大きな腕振りで空に向かって駈け上がります。

「ハァ、ハァ、ハァ−、フゥー。」  〔2006・9・2〕

 RF Recomend CD:BELEZA Tribute to Antonio Carlos Jobim


夏の朝の記憶                                     

夏の朝の公園はまだ空気が暖まらず、
フレッシュで少しひんやりとした空気がとても気持ちがいい。

まだ6時前だというのに、愛犬と散歩する人、ウォーキングやランニングをしている人、
たくさんの人々びとが思い思いの早朝のひとときをすごしている。
こんなに朝早く公園に来たことは無いのでので少しびっくり。

しばらくゆっくりと走っていると、どこからか聞こえてきたのはラジオ体操の懐かしいテーマソング。
私は音の聞こえるほうに走って行くとボリュームいっぱいにあげた小さなラジカセを中心に
大きな人の輪ができている。
私も立ち止まってその輪に加わることにした。

ランナーは準備体操やストレッチングはするもののラジオ体操を
することはほとんど無いなぁなどと思いながら
久しぶりのラジオ体操にちょっと感動しているうちすぐに第二が始まった。     

ところどころうるおぼえの動作を周りの人で確認しながら、
私は遠い夏の日の小学校の校庭のラジオ体操を思い出していた。

早朝の日差しが差し込む校庭、まだ暖まっていないひんやりとした空気の中、
首から提げていたカードにハンコをもらって帰る時の嬉しさと充実感。
清々しい早朝の公園のラジオ体操は、夏休みの校庭の風景と重なる。

ラジオ体操は夏の朝が一番よく似合う!
それに早起きしてとてもハッピーな気分になれた!
ラジオ体操が終わって輪になっていた人たちが、元気をもらって帰って行く。

私は夏の朝の光の中をもうしばらく走っていよう。
グッドモーニングTOKYO!! 〔2006・8・18〕

 RF Recomend CD:BRAZILIANA Luiz Bonfa & Maria Toledo

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小さな木の下で

遠くでゴロゴロと遠雷が聞こえる夏の北軽井沢の午後。
カミナリさまは浅間山の山頂の向こうから,入道雲に乗ってやって来る。

私は森の中のランニングコースを離れて、
北軽井沢マラソンのコースに向かう途中です。

あたりが一段と暗くなり、嵐の前触れを告げる風が吹き抜けると、
カリカリカリという雷鳴の一撃が轟き渡り、
走路には大粒の雨がボタボタと落ちてくる。

「あっ!また光った!」 直後に雷鳴が轟く。
「近い!」 気持ちのいいくらい乾いた強烈なその音。

「また光った!」 こんどは強烈なカリカリカリ音とほとんど同時だ。
ひときわ大きな雷鳴が周囲の森に轟き渡る。
こんどはどこか近くに落雷したようだ。
それにバケツをひっくり返したような雨・・・。

遠くの雲の中でゴロゴロと鳴っている遠雷は美しい夏の風物詩です。
走っている私の頭のすぐ上となると、話しは全く別。
北軽井沢は標高が高いため雷雲と地上の距離が短く、距離が近い分、雷鳴は半端ではない。
高い木のその少し上あたりの空からまるで爆弾を落とされているようです。
自分に落雷するかもしれない、という強烈な恐怖感に襲われながら、
道の端を身体を丸め頭を抱えたおかしな走り姿で逃げ場を探す・・・

夏のランニングに雷はつきもの。
周囲の木よりも高い木の下には絶対近づかないことです。
落雷すると物体の表面を高圧な電流が流れ感電するため、
木に寄りそうことや雨宿りの軒先は大変危険だそうです。

また金属に落雷するといわれますが、ゴルフクラブのように
身体から上にアンテナのように飛びだしていない限りこれは大丈夫だといわれます。

そうはいうものの、やっぱり恐い!
私はといえば、落雷の恐怖に襲われながら、カミナリさまが走りすぎて行くまでしばらくの間、
小さな木の下を見つけてじっとしゃがみ込んで身を潜めております・・・・はい。〔2006・8・3〕

  RF Recomend CD:Arracos E Beijinhos E Carinhos NARA LEAO



走り心に火をつけて

フルマラソンへのエントリーは何度走っていても決意が
いるものです。

初挑戦なら完走したいですね。でも、完走できるかとても不安です。
大丈夫、その不安は完走へのエネルギーになります。
友達にも宣言してしまいましょう!
その驚いた顔を見るのはとても楽しいものです。
その瞬間、もう後戻りできなくなってしまうけれど。

ベテランランナーなら自己記録の更新でしょうか。
このところ自己ベストから遠ざかるゴールタイム、
何とかあの日の自己記録に近づき、1秒でも超えたいものですね。

フルマラソンはハーフマラソンとは違って十分なトレーニングなくして
納得のゆく走りができるものではありません。また走り切れるものではありません。
ベテランのあなたはその事を十分過ぎるくらい知っている。

初挑戦のあなたはしっかりトレーニングに取り組んで未知なる距離にチャレンジです。
そこには素晴らしいランニングの世界が広がっています。

何よりフルマラソンへのエントリーは単調になりがちな
ランニングライフの強力なスパイスです。
誰でもレースにエントリーした瞬間から気持ちが切り替わるものです。
トレーニングにも熱が入ります。

大会に参加するというモチベーションでランニングライフは変わるものです。
しかし私たちはレーサーではありませんから、無理は禁物です。
故障しない程度に走り込みも、地味な筋力強化も楽しみながら。

来春は東京マラソンがあり、湘南のビーチラインを走る大会も誕生。
みんな走りたいけれど、ちょっと無理かも・・・でも走りたい!
走り心に火をつけて、フルマラソンにチャレンジです。  〔2006・7・23〕  
                                                       ▲このページのTOPへ戻る


 RF Recomend CD:Round Trip To RIO Orchester Pete Jacques


水と共に走ろう


地球上にある水の量ご存じですか?14億km3だそうです。
ちょっとピンときませんね。
そのうち淡水は僅か3%、さらに私たちが利用できる淡水は0.8%しかないそうです。
こんどは恐いくらいの少なさを感じます!

私たちの身体はといえば、60%は水分でできています。
1日に必要とされる水は1.2リットルだそうです。
走れば汗となって体内の水分はどんどんでていってしまいます。
汗は皮膚の表面で空気にふれ蒸発するとき熱を奪って体温を下げる働きをしていますが、
大量に汗をかいてしまうと体内の水不足で体温のコントロールが
できなくなってしまいます。

熱中症は暑さで大量の汗をかき、体内の水分が少なくなっしまった状態です。
体重の3%以上の水分が失われると熱中症になるといわれています。
そうなる前に、そうならないために、私はコンスタントに水を摂るようにしています。

1時間以上走る時は、発汗で失われるミネラルや塩分の補給のためにスポーツドリンクを
薄めて飲みます。でも市販のものは糖分が濃く吸収されにくいし、
飲みきれません!粉末が手軽で便利ですよ!

ウォータープルーフの日焼け止めをしっかり塗って、ボトルポーチに水を
持って走りましょう。水は手足や顔や首筋、頭にかけて走ります。
坂道などでペースダウンしそうになったら打ち水を、
筋肉が一気にリフレッシュ、とっても軽くなりますよ。

でもやっぱり、走り終えた直後に飲む水が最高。
ペットボトルの中でキラキラと輝くよく冷えた水を
ゴクゴクと一気に飲む、「旨いー!!」の一言に尽きます。
何より水のありがたさ、おいしさを感じる瞬間ですね。

朝から降り続いていた小雨がいつのまにか上がって、
梅雨の雲の切れ間から夏の太陽が顔をだしました・・・

 RF Recomend CD:Sunny Side Of NARA LEAO


アテンションプリーズ!


その日は風の強い日曜日の午後でした。公園のそこかしこで砂埃が
舞い上がり、ハングオーバーしたふとい枝の向こうから
迫ってきたました。私は反射的にキャップを深めにかぶりなおし、
枝の下をくぐり抜けるつもりでした。額にかけていたサングラス
で埃が目に入らぬよう掛けなおし、一瞬前方から視線をそらした瞬間、
強い衝撃が走りました。

通りがかりの人がぶつかった瞬間を偶然見ていたようで、私に駆け寄ってきて
大丈夫かと声を掛けてくれました。
私は大丈夫ですとは答えたものの、額の痛みにじっと耐えるしかありませんでした。

すべては私の不注意でした。ウォーターボトルの水で頻繁におでこを冷やし
ながら家にもどりました。ランニングキャップがプロテクターとなっていたせいか
幸い傷はなかったけれどかなり痛む。
しばらくアイシングをしながら、2月の転倒のことを思い出していました。
むち打ち症も心配になってきました。むち打ち症は2、3日あとになって痛くなってくるそうなので、
心配でした。

あれこれ心配してもしょうがないので、翌日慶應病院の脳神経外科でみてもらうことにしました。

感覚異常の検査、片足立ちの検査、視覚異常の検査は異常なし、CTスキャンも特に出血も認められず
異常なし、特に心配ありませんとのことでした。
何となく違和感がでている頸椎のほうは、かかりつけの鍼灸院でみてもらいました。
全治一週間程度のごく軽いむち打ちとのことでしたが、その後、後遺症もなく、激突のダメージは
消えたようです。ヨカッタ!!

このアクシデント以後、走り慣れたコースには普段気がつかない危険がたくさん潜んでいることを
つくづく感じています。楽しいランニングが一瞬にして事故につながりかねないことばかりです。

例えば散歩中のわんこ、後ろから猛スピードで来る自転車、曲がり角から出てくるクルマ、
横に広がってしゃべりながら歩いている集団、路面の凸凹、歩道橋の階段、そしてヘッドフォンステレオ
、音量はあまり大きくしないことですね。すべてに、くれぐれもご注意ください

何よりもハングオーバーした木の枝にはアテンションプリーズ!!です。 〔2006・6・11

                                                                     ▲このページのTOPへ戻る
   RF Recomend CD : Bossa Carioca Lisa Ono



心のコンディショニング


厚い雲に覆われた日曜日の午後です。
今にも雨が降ってきそうな空模様・・・
でもその前に少し走らなくては、
そう思って外に飛びだしたもののやっぱり走る気にならない。
もちろん天気のせいではない、オーバートレーニングでもない。

思い当たることはいろいろある。それらひとつひとつは瑣末なことだとしても、
思い込んだりする。それが走り心にブレーキをかける。

人生は小さなアップダウンと大きなアップダウンのくり返しです。
晴れたり、曇ったり、雨も降れば、真正面から強い風も吹くものです。
お仕事で悩みを抱え込んでいたり、辛いことや悲しい出来事が起こったりで、
心はひとときも休まることはありませんね。
どうですか、気分良く、楽しく走れる日よりも、そうでない日のほうが
ずっと多いのではないでしょうか。

心のコンディションが悪ければ、ランニングは楽しいはずはありませんね。
心が重いと、身体が重く、足や腕も重たく、走ることが辛く思えてきます。

たとえ走りたくなくても、ジョグペースでゆっくり走り出してください。
走りながら心のカーテンを開きましょう。心の窓をあけて、新鮮な空気を入れましょう。
空気を入れ換えれば、必ず元気が涌いてくるものです。

今にも泣き出しそうな日曜日の午後は、誰だって悲しく、やるせないものです。
雨に降られたっていいじゃないですか。
お気に入りのランニングウェアで街を、公園を、ゆっくり1時間ぐらい走りましょう。
雑念は走っても消えることはないけれど、走ることで気持ちが切り替わります。
ポジティブに考えられるようになりますよ。

明日元気になあれ。 〔2006・5・24


 RF Recomend CD : selecao essencia brasileira presents

                                                                    ▲このページのTOPへ戻る
大好きな季節

風薫る5月です。
春から初夏ににかけてのこの時期は、一年の内で一番走りやすい季節ではないでしょうか。
湿気もなく乾いた爽やかな風。
暑くもなく寒くもない気温がとても心地よく感じます。
そよ風に乗ってタンポポのようにふわふわとどこか遠くへ走って行きたくなります。
澄み渡る青い空とまではいかないけれど、ちょっとハワイの季候とよく似ていると思いませんか。

一年中爽やかな貿易風がそよぐハワイはランナーの楽園といわれますが、
山沿いでは貿易風が山にぶつかり、雨雲となり、突然スコールがきたり
、ハワイと思えないほど寒かったりします。
一度2月の雨期の頃に行ったとき、日陰に入るとハワイとは思えぬ程に
風がとても冷たかったことを覚えています。
ハワイ島やマウイ島の山には雪が降ります。ハワイはけして常夏の島ではありません。

貿易風の風下にあたる南のビーチでは、いつも海からいい風が吹いています。
ハワイのホテルの窓を開けたときに感じる爽やかな風、あの風に誘われて
ワイキキビーチやアラモアナ公園やカピオラニ公園の周辺はいつでもランナーが
どこからともなく集まってきて夜遅くまで走っている。
みんな思い思いのウェアでランニングを楽しんでいる。
ピースフルでまさにランナーズパラダイスです。
海からのいい風がきっと走り心を誘うに違いありません。

温帯モンスーン気候の日本には、残念ながら爽やかな貿易風は吹くことはないけれど、
一年で一番快適なシーズンが5月、春から初夏にかけてのカラッとした爽やかな季候は
ワイキキに勝るとも劣りません。
ランニングショーツとショートスリーブのトップスで快適なランニングが楽しめる嬉しい
シーズンの到来です。

連休が始まったばかりの公園の中のランニングコースは、いつのまにかあふれんばかりの
鮮やかな新緑と色とりどりの花々が咲いて朝のまばゆい光の中で輝いていました。
梅雨前線がやって来るまで、大好きな季節のランニングを楽しみたいものです。
2006・5・2

 RF Recomend CD :Aquarela Brasileira 4 /Emilio Santiago


通り雨の街

走りやすい季節が再び巡ってきましたね。
暖かくなってくると私は何故か街の中を走りたくなります。

コースは特に決めないことです。時間もあまり気にしない。
足の赴くまま、気分の赴くままに街を走りましょう。

街の中をあちこち気ままに走ると、いろいろな発見があって楽しいものです。
おいしそうなケーキ屋さんだったり、たのしそうな雑貨屋さんだったり、
パン屋さんだったり、クルマで走っていると気がつかない発見がいろいろです。

そんなお散歩ランニングの楽しみのは四谷三丁目の浅野屋さんです。
お目当ては石釜で焼いた五穀ブレッド。ウエストポーチにしまって
走りながら食べるのも楽しみの1つです。

パンを買ってお店を出ると、さっきまで晴れていた空には、にわかに黒い雲が
どこからともなく現れ、やがてペーブメントを大粒の雨が濡らしてゆきます。
浅野さんでかったパンをかじりながら、ビルの軒下で雨やどりしていると、
ランナーがまるで雨など気にせず、皇居の方向へ走って行きます。
溌剌として、私よりも少し嬉しそうな表情で、軽やかに走り過ぎてゆきます。

寒くはないし雨に濡れながら走るのもいいな、
私はかじりかけの五穀ブレッドをポーチにしまって、大粒の雨の中へ飛びだします。

さいわい雨脚が少しずつ弱くなってきて、
薄曇りの空から春の日差しが差し込んできました。
春風に乗って最後のサクラの花びらが舞い散る。
通り雨の雲が流れて、その向こうには淡いブルーの空が広がっている。

爽やかなランニングシーズンは今始まったばかりです。     〔2006・4・8

                                                                 ▲このページのTOPへ戻る
 RF Recomend CD : Luiz Carlos Vinhas Bossa Nova
素敵な道を見つけました。


春風に乗って

暖かい日差しときらめく風の中、冬のベールからの解放感を感じたいので、
今日のウェアは思い切ってボックスタイプのショーツに薄手のロングスリープのトップスにしました。
自分にとって相性のいい気温になった日がいつも春のスタイルに切り替えるタイミングです。
春のランニングスタイルに思い切って変えると気分まで一気に変わりますね。

ここは1ヶ月前の寒い朝に大転倒した坂道の途中、
どこからか風に乗って微かに漂ってくるのは沈丁花の香り。
何故か沈丁花は懐かしい香りがします。
それは遠い日の早春の記憶と結びついているからでしょうか。

咲いているのはどうやらオリンピック記念青少年総合センターの舗道沿いの植え込みからのようです。
一体いつの間に春の準備していたの?と思うほど嬉しい瞬間です。

それにしても強い春風の通り道になってしまったような公園の中の周回コース、
まるで両手を広げれば空に舞い上がりそうな風です。
帽子を飛ばされないように押さえて、目深かにかぶって、これではとてもランニングにはなりません。
風裏に回ると今度は、さあ元気を出して走りなさいとばかりに春風が私の背中をグッと押してくれます。

小さな周回コースを一体何周走ったんでしょう。
確かこれで8周目なのか、9周目なのか、周回を重ねるにつれてわからなくなったりする・・・
これも春風の悪戯でしょうか。

ふとコース沿いの白木蓮が白い花のつぼみをいっぱいつけているのに気がつきました。
昨年は確か咲いていたのはもっと遅かったような気がします。
冬が後戻りしてこなければ、週末にはきっと咲いているかもしれませんね。

気まぐれな春の突風は、街や公園のランニングコースのそこかしこに隠れていた
冬を吹き飛ばし遠くへ運んで行きます。

私のココロとカラダの中にとどまっていた冬も一緒に・・・ 〔2006・3・17


 RF Recomend CD : Aldemaro romero y su onda nueva La Onda Maxima

                                                                      ▲このページのTOPへ戻る

どうして走るの?

走ってますか?ランニングをしているとよく聞かれませんか。
走らない人からは一体どう見えているのでしょう。
やはり特別ことをしているかのように見えるのでしょうか。

あんなに苦しいことは絶対にやりたくないしできない。
きっとそう思っているのかもしれませんね。
私もランニングに出会う前はそうでした。
確かに走りはじめのころは1時間走ることは辛い、一体何が楽しいのかと正直思った。
だけど走った後の爽やかな汗と達成感も同時に感じていた。
やがてすこしづつ長く走る苦しさや辛さは消え、走ることが楽しくなりはじめた。

ところでどうしてランニングなのでしょう?

ウォーキングはどちらかの足が地面についていなくてはなりません。
ランニングは両足が一瞬地面から離れます。
カラダが空中に浮かんだ状態です。
浮かんでいる瞬間が半分くらいとすると10キロのレース
なら5キロは空中を飛んでいる計算になります。
ランナーは長時間空を飛んでいるのですね。
空といっても地上数センチの空ですけれど、
高所嫌いなわたしはこの高さで十分、ランナーは空を飛んでどこへでも行けるのです。
空を飛ぶ愉しさ、これはちょっと気づかないランニングの秘密かもしれません。

でもどうしてランニングなのでしょう?

健康維持やダイエット、リフレッシュであり、リラクゼーションであり、
ある人にとっては趣味であり、もはや生き甲斐かもしれませんね。
それは時に自己記録更新に挑む冒険だったり、
自己表現であり、ライフスタイルであったり、風や空や自然との対話であったり・・・
走る理由や目的は1つではなさそうです。

あえて今、1つだけ選ぶとすると何でしょう。
わたしの答えは簡単でした!
それはやっぱり「走ることが好き」だから!!
あなたの走る理由はなんですか?         〔2006・3・1


 RF Recomend CD :Catia La vie en rose                     ▲このページのTOPへ戻る


走りのリズム 
しばらく走れない日々が続きました。
久々にランニングを再開した寒い立春の朝のこと、
公園に向かう途中の坂道でなんと大転倒してしまいました。
つま先アスファルトの出っ張りにつま先を引っかけたのです。
しまった!と思った瞬間、カラダが宙に浮き五体倒地のように地面に激突しました。
かろうじて両手の平で受け身は取れたものの、かなりの衝撃でした。

すぐに起きあがろうとしましたが、痛くて起きあがることができません。
衝撃を受け止めた左の手のひらを強打し、
右の手袋は手のひらがすり減っていました。
ジャケットの袖は不思議と破れてはいませんでしたが、
左ひざを強打してしまいました。
サーモタイツは破れていなかったので大丈夫だろうと思い、
マッサージしたり、屈伸したりして、様子を見ながら公園に向って再び走りだしました。

ランニングで転んだことはありますが、今回のように派手に転んだ経験はありません。
痛む左ひざをかばいつつ走りながら、転んだ原因を考えていました。
久々のランニングと走りはじめでからだが堅く、暖まっていなかったことも原因でしょう。
準備運動をせず走りはじめてしまったとや、くだり坂で自然にペースアップしてしまったこと、
このところの立春寒波も影響していたのかも知りません・・・
とにかく走りのリズムが狂っていたことだけは確かなことのようです。

家に帰って痛む膝を見ると、三カ所をすりむき血が出ていました。
病院へ行こうかと思いましたが、傷はたいしたことないため、アイシングをして様子を見ていましたが、
3日たっても膝の下あたりに痛みがあるため念のため近くの病院へ行くことにしました。

「ちょっと腫れてますね、痛みますか?レントゲンを見る限り骨は大丈夫です。打撲ですね。
2、3週間かかりますよ。寒かったからですかねェ。」優しい外科の先生でした。

打撲と聞いて安心した私は初めて見る膝のレントゲン写真を前に、
「膝の関節はどうでしょう。すり減ったりしていないでしょうか、先生?」と聞いてみました。

「関節は大丈夫です、でも筋力はつけておいた方がいいですよ。」
まだ完全に乾いていない右膝の外側かすり傷の手当もしてもらい、
小さな湿布薬を頂いてほっとしたせいか、急に走る気力が涌いてきました。

寒い朝、下り坂、久しぶりのランニング、準備運動不足・・・
転んだ理由はいろいろあるけれど、やっぱりわたしの不注意につきます。
下り坂はジョグペースでもつまずいた瞬間にかかる重力は相当なものですよ。
わたしはこの程度ですみましたが、転んで肋骨を骨折した友人もいます。
ロードランやレースは常に転倒の危険と紙一重だと思うと怖いです。
すっかり忘れ去っていた転倒の怖さ。路面には常に注意が必要ですね。

立春寒波の日の転倒から10日、まだ少し痛む膝ですが、
やっと走りのリズムが戻ってきたこの週末です。  〔2006・2・13〕                ▲このページのTOPへ戻る

                             
RF Recomend CD:FOTOGRAFIA os anos dourados de TOM JOBIN


Let it snow!

雪の日の朝はとても静かです。天気予報が当たって、一面の雪景色に。
Let it snow、Let it snow、Let it snow ♪♪・・・思わず口ずさんでしまいました。

Oh, the weather outside is frightful,
But the fire is so delightful,
And since we've no place to go,
Let it snow, let it snow, let it snow.

外はとっても寒いけど
お家の中はとっても暖かです
行くところもないし
雪よ降れ降れ、雪よ降れ・・・・

歌詞とは逆に私は待ってましたとばかりに雪の土曜日の公園へ。              
雪を踏みつけるようにして走るため
キュッ、キュッと雪が足元で鳴いています。
それに、冷たい空っ風の中を走るより雪は温かく感じます。

The fire is slowly dying,
And, my dear, we're still good-bye-ing,
But as long as you love me so.
Let it snow, let it snow, let it snow.

すこしづつ炎が消えかかる
あなたが私を愛していてくれるけど
さようならはとても切ないから
雪よ降れ降れ、雪よ降れ

let it snowは1945年にボーン・モンローが歌った曲です。
雪のイメージとメロディーがクリスマスソングのようですが実はこの曲
クリスマスソングじゃないんですね。
切ないラブソングにはどうしても聞こえません。
私には大好きな心温まる冬のイメージソングなんです。

まだ朝の9時を回ったばかり、今日はLong Snow Distanceで
お昼まで雪の中を走ることに決めました。
Let it snow, let it snow, let it snow・・・♪♪     〔2006・1・22

                                 
RF Recomend CD:AZUL 〔Rosa Passos 〕                                      ▲このページのTOPへ戻る

続コールドコントロール

空気の粒子が凍りついたような朝です。
私はサーモタイツ、保温性のあるトップスとジャケット、
ニットの帽子とフリースの手袋で公園に向かいます。

レースシーズンはまた風邪のシーズンです。
ランニング中やアフターランでは急激な体温の変化に注意しています。
立ち止まってシューズの紐を締め直したり、走った後、冷たい風の中で
ストレッチングしていると、急激に体温が奪われます。
まるで風邪を呼び込んでいるようなものです。
アフターランはすぐ熱いシャワーで暖まりましょう。
ストレッチングはその後です。

風邪をひかないためにも冬のランニングはウェアの性能が重要です。
トップスなら着た瞬間冷っとするもの、暖かさを感じないものは、
汗をかくと身体がどんどん冷えてしまいます。

トップスを二枚重ねしても、冬の快適ランニングにはあまり保温効果はありません。
ウェアの機能が低下し、ますます大汗をかいてしまいます。
乾きも悪く、冷えて不快感が増し、風邪をひく確率が高まるだけでしょう。

ウェアの温かさの秘密、それはエアにあります。
マテリアルがどれくらい空気を閉じこめているかが暖かさの決めてです。
直接肌に触れるトップスやタイツなどは速乾性の裏起毛タイプのウェアが
空気をたくさん閉じこめていて暖かです。

さらにトップスの上にコーディネートするジャケットも性能も問われます。
インナーが吸い上げた汗や湿気をメッシュが吸収し、
衣服の外へ排出する機能が優れている通気性の高いジャケットとの
コーディネートが冬の快適ランニングの決めてです。
あなたのインナーとジャケットの相性はどうでしょうか?

しかしそれでも風邪を引きます。
何故かレース一週間前というタイミングだったりします。

「先生、マスクをして走った方がいいでしょうか?」
「喉と鼻の粘膜は温度の変化に弱いんです。
風邪の予防にマスクをして走ることはとても良いと思いますよ。」
ランニングを自重しない私に、かかりつけの耳鼻科の先生が笑いながら教えてくれました。

のどや鼻の保温が重要だったとは・・・!
ちょっとかっこ悪いけど風邪をひかないようにマスクをして走ろうと思います。〔2006・1・7

■RF Recomend CD:Cannonball Adderley With the Bossa Nova Sextet of Brazil
               「Cannonball`s Bossa Nova」

                                



冬のサウタージ

走りはじめて15分が過ぎても、ちっとも暖まらない。汗もかかない、手袋をしても
手先が冷たい。
それに冬のロードワークは楽しみが少ない、走っていてもイメージが広がらない。
街路樹も葉をすっかり落としてしまって寒々しい。
時折吹きつける強風で僅かに残っていた枯れ葉が舞い落ちる。
陽射しは弱々しく、走るにはちょっと寂しい午後です。

30分たった頃やっと少し暖まってきたので
バックポケットにしまったシャッフルを取り出した。
単調になりがちなLSDのためにたっぷりといい音達を詰め込んであります。

冬のランニングにあなたはどんな音楽を聴いていますか。
わたしは夏でも冬でもブラジル音楽を聞きながら走っています。

走りながら厚手の手袋を外してシャッフルのスイッチをオン。
飛び出してきたのはガル・コスタのジェット機のサンバ〈SAMBA DO AVIAO〉。
アントニオ・カルロス・ジョビンがリオデジャネイロ空港に着陸するジェット機の窓に広がる
リオの街をイメージして作ったボサノバのスタンダードです。

何度聞いても聞き飽きることないのがブラジル音楽の魅力です。
メロディーの美しさとリズムはランニングの気分にとてもよく合います。
私はこの曲を聴くといつも写真でしか見たことのないリオの街のイメージが広がるのです。

あれはコルコバードの岡、両手を広げたキリスト像の向こうに広がるリオの街・・・、
その向こうには大西洋が光っている。

ルイス・ボンファのギターが映画「黒いオルフェ」のラストシーン
に流れるオルフェのサンバ〈SAMBA DE ORFEU〉を奏でる。
美しくそして切ない旋律に、何故か懐かしさがこみ上げてくる海。

私は今、イパネマ海岸を南へ向かって走っている。
カルテット・エン・シーの美しいコーラス〈SAMBA DE ORLY〉に乗って軽快に走る憧れの海岸通り。
マルボア・ドールの岬をすぎると今度はコパカバーナの海岸が広がり、
遠くにボン・ジ・アスカールが見える・・・

気がつくと、すでに3時を回っていました。

12月の午後は、とても足早に過ぎて行きます。〔2005・12・22

 RF Recomend CD:Quarteto em Cy 「Canta Brasil」             ▲このページのTOPへ戻る


ランニングムーン

東の空に赤い月。
そういえばしばらく月を見ていなかったなあと思いながら、
私は月と並行して走っています。

何人かランナーとすれ違っても、
誰も今日の月などに気をられている様子などはありません。

高層ビルの周回コースで、わたしは月を視界の隅でとらえて走っています。
遠くのビルの陰に隠れてはまた現れる月。
まるでこちらの様子をうかがっているようです。

月が明らかに私を追いかけてくる・・・。

わたしはスピードを上げます。すると月もスピードを上げてついてきます。
再びビルの陰に入って見えなくなりました。
角をまがって視界が開けるとまるで先回りしたかのように、
前方の空から無表情にこちらをじっと見ています。

幸い今日は足がとても軽く絶好調です。
真正面の月に向かって今度はわたしが追いかけてゆく番です。
私は月をにらみつけ、スピードアップ。
すると月は驚いたようにどんどん逃げて行きます。
再び角を曲がると今度はヒタヒタと追いかけてきます。

月はいつのまにか東の空高く上がり、勝ち誇ったように光輝いています。
今夜はどこまでも追いかけてくるつもりのようです。

子供の頃、電車の窓から見た夕暮れの景色、流れるように遠ざかっていく山の稜線や民家の明かり。
そんな車窓の風景の中で月だけはいつまでも追いかけてきたのを覚えてますか?
理屈はわかっていてもやっぱり不思議でしたね。そして少し怖かったことも・・・

ある天気のいい週末、いつものように公園を走っていた時、
何気なく見上げた青空の一番高いところに張りついたように浮ぶ月を見つけました。
夜に置いてきぼりされ、青い空に溶け込んで消えてしまいそうな半透明の小さな月でした。〔2005・12・2〕

                                          
                          

秋色の小径

そろそろ夜のランニングはジャケットが必要な季節になりましたね。
お気に入りのジャケットを着込んで毎年この季節になると
神宮外苑のいちょう並木の黄葉トンネルを走るのが楽しみです。

塔のように天に向かってまっすぐのびる樹齢100年近くのいちょう並木が
見事な黄葉に染まるのは毎年11月下旬頃。
なんでも青山通りから木の高さ順に揃え絵画館を大きく見せる遠近法を
使っってできたそうです。

いつもは周回コースを走るランナーもこの時ばかりは寄り道して
いちょう並木の黄葉トンネルを走り抜けてゆきます。
黄葉はやがて落ち葉となってペーブメントを秋色に染めます。
この秋色の小径はなんといっても夜走るのが素敵です。
木々の間から街路灯の明かりだけが黄色い絨毯を敷き詰めたようなペーブメントを照らし、
まるでメルヘンの世界へ迷い込んだようです。

直線にしてわずか300メートルしかありませんが、
夜はこの小径がどこまでも続いているように思えて
ついついスピードも上がってしまいます。
早く走る必要など何もないのに・・・

終点は青山通り手前にある人気のオープンエアレストランSELAN。
いちょう並木に溶け込むテラス席でお友達とカフェオレをいただきながら眺める黄葉
もいいなあと思いながら、わたしはSELANのイルミネーションの前を流星のように走り抜けます。

頬にあたる風が急に冷たくなってきました。

秋色の小径を走り終えると東京もいよいよ冬支度です。〔2005・11・12〕 

                         ▲このページのTOPへ戻る



背筋を伸ばして颯爽と

走り込みの秋ですね。
ところであなたのランニングの課題はなんですか?
私の課題は首の強化です。

例えばフルマラソンの35キロ過ぎ、せっかくの沿道の応援に応える笑顔は
どこえやら、うつむいたままでまっすぐ前を向いて走ることが辛くなってきます。
これは首を支える筋力が弱からだといわれます。

肩こりは2足歩行をはじめた人類の宿命ともいわれます。
その結果、首は重たい頭を支えるため常に負荷がかかりっぱなし。
人類が2足歩行はじめたときから、首や上体を支える腰は常に重いリスクを
負わされることになったのです。

2足走行の私たちランナーは2足歩行のウォーカーよりからだ全体に着地の衝撃
がかかっています。重たい頭を支える首への負荷がないはずはありません。
足腰強化の筋トレはランニングの後にやっている人は多いと思いますが、
首の筋トレというのはほとんどやりませんよね。
私は公園のベンチで腹筋や背筋、腕立てなどの強化運動はやっていますが、
それでは全く首の強化にならないことに最近気がつきました。

姿勢の悪さ、首の弱さや肩こりに深く関係するのが僧坊筋、肩胛骨筋、菱型筋などです。
ジムで筋トレを専門にやっている人はこの3つの筋肉についてはおなじみですが、
ランナーにはあまりなじみがない筋肉ではないでしょうか。
中でも菱型筋に注目。特に猫背気味のランナーは
首を支える菱型筋がとても弱いんだそうです。

菱型筋の強化方法は簡単です!
両手にタオルを持ち、首の後ろへまわし、両方の肩胛骨を引き寄せるようにします。
このとき顎は必ず引いて、ゆっくり10回、長いタオルと短いタオルを使って
大小ある菱型筋を鍛えます。けっこうきついですよ。

この秋、私はまた1つトレーニングメニューが増えてしまいました。

顎をひいて、まっすぐ前を向いて、背筋を伸ばして、
颯爽とゴールまでスマイルラン、できるといいんですが・・・・。 〔2005・10・23〕

                             ▲このページのTOPへ戻る



銀杏ロード

時折強く吹く風が、東京乗馬倶楽部の大イチョウの枝を揺らし、
ぎんなんが舗道に落ちています。
まだ踏まれて崩れていないぎんなんは黄色いサクランボのようです。
足を止めて1つ拾ろい、試しにおそるおそる鼻に近づけてみると
不思議とあの強烈な臭いはしない・・・・。

ぎんなんを見ると子供の頃の記憶が鮮やかに蘇がえります。
丸い小さな火鉢の網の上に乗せ、少し焦げ目が付けば食べ頃となる。
白く固い実を割ると現れるのは透明感と光沢のある美しいエメラルドグリーンの実。

アツアツのぎんなんの食感と独特な味と香りにつられて、
残らず食べてしまったのがいけなかったのです。
気が付いたときにはもう手遅れでした。
食べ過ぎた苦るしさと異様な気持悪さにおそわれて以来、
わたしはぎんなん嫌い、エメラルドグリーン恐怖症?になってしいました。

この時期、オリムピックセンター手前のイチョウ並木、
公園の中のランニングコースとそこかしこにぎんなんが落ちています。

大風が吹いた翌朝には、散歩がてら近所の人たちがぎんなん拾いにやってきます。
みんな拾っていってくれればいいのですが、踏まれてつぶれたぎんなんも多く、
ぎんなん特有の強烈な臭いをいつまでも発しています。
私はそうした場所では息を止め、スピードアップして走り抜けるしかありません。
しかしこれは呼吸が乱れ、とても苦しい。
息を止めて走るランナーは一体どこにいるでしょうか?

やっぱり、ぎんなんは相性が良くないようです。 〔2005・10・5〕
                                  
                       


セプテンバースカイ

9月は何故か印象の薄い月です。毎年気ぜわしく過ぎて行きます。
週末ごとにやってくる台風や秋の長雨で晴れ渡る空を見ることが
ないせいかもしれませんね。

公園を走っていると、木立の中をわたるひんやりとした風と
陽のあたる歩道との温度差に秋を感じます。
ランナーは季節の変化にとても敏感です。
夏でも冬でも最低限のウェアを身につけて走る
このシンプルなスポーツは季節の変化を
全身で感じることのできるスポーツでもあります。

気まぐれな9月。わたしは秋雨前線の中を全身ずぶ濡れで走る。
まだ夏の名残で少し暖かい雨の中、時折強く吹く風で、
雨は容赦なく目に入り込む。手で顔をぬぐう。口の中にも雨は入り込む、
まるで自然のシャワーのよう。この感覚はランナー以外には全く理解できるはずもない!
でも、やっぱりこの季節は晴れ渡る青い空の下がいいに決まっている。

ランニングをしていると、空を見上げる機会が多いものです。
9月のある日を境に風が変わり、急に高くなった空の一番高いところに
いつのまにか現れるのは爽やかなすじ雲。浮かぶ場所は高度8000メートル
の彼方です。晴れ間の少ない9月の空、普段空を見上げることなど無い人に
は小さな秋のサインになかなか気づくことはないでしょう。

まだ青い銀杏の実をつけたイチョウ並木越しにのぞく秋の高い空を眺めながら
1時間走って、夕暮れの公園のベンチでシットアップ。
すると時折上空から秋一番の爽やかな風が舞い降りてきて、
汗ばんだウェアの中を通り抜けてゆきます。
秋の始まりを告げる爽やかな風。
まるで高度8000メートルの上空から駆け下りてきたかのような
とってもフレッシュな秋いちばんの風です。

陽が落ちる前にあと5キロ走ろうかな。 〔2005・9・18〕  
 
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ココロの夏

夏はなんと足早に過ぎてゆくのでしょう。
太陽の光には物憂げな淡いベールが掲げられ、
上空にはトンボが行き交い、行く夏を惜しむかかのようなひぐらし蝉
の鳴く夕暮れは少し寂しいものですね。
夏はもう後ろ姿、夏がもっと長ければといつも思うのもこの時期です。
ランニングショーツとシングレットで身軽に走る大好きな季節が
今年もまた過ぎて行きます。

夏の終わりのこの時期、アメリカの商圏では新学期を向かえる
準備ためのバックトゥスクールというセールをやっています。

アメリカの学校の夏休みは6月から8月末までととても長く、
サマースクールやサマーキャンプが盛んに行われみんなひとまわり
大きくなって新学期を向かるのです。

それにしてもBack to school、なんて素敵な響きなんでしょう。
宿題も何とか終えて、準備万端。久しぶりに合うお友達、
変わったかなぁなんて思いながら、元気に笑顔で会えるのがとても楽しみ
だったけれど、夏が終わってしまう寂しさが入り交じった
とても複雑な気持ちになったものです。

夏の終わりの夕暮れは、そんなセピア色の遠い記憶を呼び起こします。

作家の片岡義男さんの「限りなき夏T」というハワイを題材にした長編
小説の後書きにある、『夏は単なる季節ではない、それは心の状態だ』という
フレーズを思い出しました。主人公一人一人がいかに夏を追いかけ、
心の状態としての夏を創り出していくかが描かれています。

私たちランナーはいつもココロに夏を持っています。また、走ることで
いつまでもココロに夏を持ち続けていたいものです。

まだ夏を走りたりない人も、走りすぎてお疲れ気味の人も、
さあ、気持ちを切り替えて行きましょう。
まもなく秋のレースシーズンがやってきます。〔2005・8・31〕  

                                  
           

心地よい筋肉痛

毎年夏休みをかねて訪れる浅間山の裾野に広がるランニングコース。
傾斜地なのでどこをどう走っても半分は上りざか半分は下り坂です。
普段平坦な道を走っている足にはこのゆったりとしたアップダウンは
とてもいい刺激です。

走りはじめは正直きつくてスローペースでしか走れません。
坂を上がり切って、コーナーを曲がって今度は軽快なスピードで下ります。
しかし直線約1キロのぐらいの下り坂ですから
快適な走りはつかの間、再びきつい登り坂です。

走り始めて1時間たったあたり、足が突然軽くなります。
その時は上り坂という意識も忽然と消え去り、
坂道が平坦なコースに変わったかのようです。
まるで月面を走っているように?軽快な足に切り替わるのです。
足がなれるまでの1時間、足が馴れてきてから1時間。
気がつくとすぐ2時間はあっという間に過ぎてゆきます。

普段走る周回コースの2時間走は、けっこう長く感じますね。
走るところが変われば、気分が変わる。
そして坂道に自分の足や身体がなれて、
湿気のない爽やかな風の中、苦手の登り坂が、
とても楽しいものに変わります。

フルマラソン以外はあまり筋肉痛は起きませんが、ここの坂道ランニングは
ふくらはぎに筋肉痛が必ず起こります。
でもこの軽い筋肉痛はとっても心地よく感じます。それに少し痛みがあったほうが
がマッサージをしっかりやるようになります。
温泉に入って、ちょうどふくらはぎのまん中、アキレス腱の付け根にある承山
(しょうざん)というツボを押します。
承山は足がつったときに押すと効果的なツボです。
エイドステーションで給水するときにも押すと痛みが和らぎますよ!

一息ついて、坂道に足が馴れたところで午後はちょっと遠くまで行こうかな。

太陽と青い空にわき上がる入道雲をバックに向日葵が咲く絵はがきのような
真夏の風景を探しに・・・・。〔2005・8・17〕

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南風ランニング

SPF50の日焼け止めを顔や首、手足にたっぷりと塗って。
この時期は絶対忘れてはいけないランニングキャップとサングラス。
ウエストポーチのウォーターボトルに水をたっぷり入れて、
その水をを顔や手足にかけながら走る夏のランニングが好きです。

信号を待つわずかな時間、全身から一気に汗が噴き出し、
落下した汗がアスファルトに吸い込まれすぐに消えてきます。
風はもはや熱のかたまり。
気温は30度を越えているでしょう。それでもビルの谷間や高速道路の下、
陸橋や横断歩道橋の上など風通しの良いところでは湿度が低いせいか意外なほど涼しく感じます。

公園へ向かって走る道の先には逃げ水が見えます。
木立に囲まれたランニングコースに、爽やかな風が吹いている事を願いつつ。

ロードを走っていると、いい風の通り道が敏感にわかるようになります。
皇居コースでも風のよく通る涼しい場所がいくつかあります。
FM東京の前、ここはいつもいい風が吹いているところ。眺めがとても良く、
快適なポイントです。三宅坂の下りで、アゲインストの風に乗ってテイクオフ感覚が楽しめます。

もう一カ所は英国大使館のある交差点手前、乾門から続く坂道が
終わると眺望が開け、お堀を渡ってくる風がとっても気持ちよく一気にリフレッシュ。
いい風が吹いていればもう1周走ろうという気になるところです。

高原の中の緑のトレイルをのんびりゆっくりハーフディラン。
気まぐれな山の天気を計算に入れて、夕立にあっても素速く乾くTシャツと薄手のジャケットを腰に巻いて、
水とエナジーバーをウエストポーチに入れて、木立をわたる爽やかな風と共に気ままに走りましょう。

海岸通りは大きな風の通り道です。沈む夕日を追いかけて、どこまでも走ってゆく、
暗くなっても、もう少し走り続けたいのは夏の夕暮れの海からのいい風が吹いているから・・・

海からの風が最高に気持ちいいのはアラモアナ公園からカピオラニ公園までのランニングコース。
朝でも、昼でも、夜でも、いつもランナーがたくさん走っているのがいつも不思議でした。
ハワイのランナーの走り心を誘うのはきっと椰子の木陰をわたる貿易風のせいかもしれませんね。

走る時間は積極的に作り出すもの、それにこの時期走っている方が涼しいのでは?
短い真夏の南風ランニングを楽しみたいものです。

〔2005・7・23〕



ランニングインザレイン

雨の日のランニング、どうしてますか。
濡れるのが嫌で走らないという人は多いと思います。
私は雨の日のランニングが大好きです。

6月の雨はとても優しい雨。ロードサイドの紫陽花の
花には雨が一番似合います。
霧のような雨なら、雨着は不要です。というより、暑くて着ていられない。
気温さえ低くなければ、雨に濡れて走ることをもっと愉しみたいものです。

雨の日のランニングは呼吸が楽なので、ついスピードが上がってしまいます。
湿り気のある空気のせいか全身に酸素が行き渡り、苦しくなりません。
1時間ぐらい走っていると雨がストレスや疲れを洗い流してくれるようです。

6月の雨の中を走っていると、ミュージカル映画雨に歌えばの中で
ジーンケリーがずぶ濡れになりながら、気持よさそうに踊り歌うシーンを思い出します。
街角でのダンスシーン、水たまりをわざと踏んで気持ちよさそうに歌い踊りまくる。
きっと誰もがどこかで耳にしたことのあるメロディ・・・。

I'm singin' in the rain
Just singin' in the rain
What a glorious feelin'
I'm happy again・・・

ジーンケリーのように水たまりをもろともせず、調子がいいからといって長く
走ることは禁物です。
梅雨時は湿度がとつても高いため、汗をかなりかきます。
雨でウェアや皮膚は常に濡れた状態で乾かず、体温調節機能がうまく働きません。
こまめに水を取らないと脱水症にかかってしまいす。
出来れば1時間走ぐらいにしておきましょう。

ちなみにジーンケリーはこの有名なシーンの撮影後、風邪をひいてしまったそうです。
しばらく雨の日が続きます。雨の中を快適に走る秘けつは、雨を愉しむ、
濡れて走ることを楽しむ、そして1時間以内で走ること。
さあ、うっとうしさを跳ね返す明るいウェアを着て雨の中のランニングを楽しみましょう・・・♪♪♪             〔2005・6・20〕

                          ▲このページのTOPへ戻る


ゴールまであと5キロ

37キロからの5キロはとてつもなく長い。
ゴールはあと少しなのに、ますます重くなる足の運び。
苦しいときこそまっすぐ前を向いて、姿勢を正して走らなければ、と思うのですが、
まっすぐ前を向くことができず、地面と足の運びに向かうばかりの視線。
苦しい、辛い、足が痛い。でもどこが苦しいのか辛いのか、足はどこが痛いのか自分でもよくわからない。
全身を疲労感が襲う。やっぱり走り込みが足らなかったせいと理由を探し始める。

あと皇居一周でゴールという距離感のはずなのに1キロが倍以上に感じる。
タイメックスをちらっと見る。時間が進むのがとても早い。
もはやゴール目標タイムは難しくなってきた。
あとたったの5キロ、でもその5キロが10キロにも、思えてくる。近くて果てしなく遠いゴール。
こんな時こそ、マラソンの苦しさを、辛さという醍醐味?を愉しむ余裕があればといつも思うのですが・・・。
フルマラソンは甘くないのです。

こんな時は自分より少し元気なランナーを探すことにしています。
元気なランナーの後ろについて引っ張ってもらえれば少しばかり楽になるから。

そんなことを考えながら、思い出したように時々顔を上げるとすぐ横を追い越してゆくランナー
とりズムが合った。
しばらく併走を続けて聞けば初めてのマラソンに挑戦中の娘さんがちょっと先を走っているとのこと。
素敵なシーンがこの先で待っている。
わたしはこの親子と共にゴールすることに決めた。
初マラソン完走を目指してがんばる姿にさっきまでの苦しさ、辛さ、痛みというマラソンの醍醐味?は
どこかえ消えさっていた。

快調なペース、三人並んでゴールへ向かっている。
ゴールの手前でスピードアップして、抜けるだけ追い抜きましょう。とっても気持ちがいいから、
と娘さんと話しながら、快調なペースで三人並んでゴールへ向かっている。
やがて40キロ地点を通過。
気持ちが切り変わると、こんなに走りが変わってしまうから不思議です。

「もう少しだよー。」と声をかける私。
わたしはラストの500メートルでランナーをできるだけ追い抜いてゴールインすることが大好きです。
フィニッシユゲートがだんだん大きくなってきた。ゴールまであと1キロの標識を通過し、
いよいよラスト500メートルにさしかかる。

「もう大丈夫、さぁ行こう!」声を掛け合ってみんなでラストスパート・・・。

「お疲れさまー。完走おめでとう!」
「お疲れ様でした。」

初マラソン完走の娘さんを先頭に揃って笑顔のゴールインはとても素敵でした。

フルマラソンはランナーひとりひとりが主役、ランナーの数だけドラマがります。
42.195キロは長く、苦しく、辛く、痛いけれどそれ以上に楽しい、フルマラソンの魅力です。
                                         [2005・5・20]   
                                                         ▲このページのTOPへ戻る
                                         
                       


マイオールドシューズ

年に一足のペースでシューズを買い換えます。

新しいシューズを履いて走る時には、初めてランニングシューズを買った時のことを思い出します。

何よりランニングシューズの驚くべき軽さに感動しながら走ったこと、
そして本格的なランニングシューズを履くことで私もランナーの仲間入りができたという
嬉しさと共に、ランニングという未知の世界の扉を開く期待は走る動機をより強くしてくれました。

走りはじめる理由の多くは健康維持やダイエットのためだそうですが、
意に反して長続きせず三日坊主で終わってしまう人が多いようです。
素敵な世界のドアが開きかかっているのにとても残念なことです。

ランニングシューズは私の消えかかる走リ心をより強固なもの変えると共に
ちょっと苦しかったけれどランニングはとても楽しいスポーツであることを教えてくれました。

新しいシューズを買うと今まで履いていたシューズはだんだんは履かなくなります。
トゥに穴が空いてしまったり、アウトソール外側がすり減ってしまったり。
かかとの内側がすり切れてしまったり。ランニングシューズとしての機能が低下し、選手交代です。

もう履かなくなった下駄箱の中のランニングシューズ達。
そのひとつひとつには、そのシューズを履いていた時のランニングシーンが重なります。
このシューズは初めて5キロのレースではいた時のもの。
赤いストライプは初めてハーフマラソンを完走したときのシューズ。
青いストライプは初めてフルマラソンを走ったときの栄光のシューズ。

シューズは自分の走歴の証、これまで走った距離の証、何よりランナーとしての証なんですね。
もう走ることはない下駄箱の奥の歴戦の勇士達と別れることなど私にはとてもできそうにありません。

古くなったランニングシューズどうしてますか? [2005・4・22] 

                         ▲このページのTOPへ戻る

グッドイブニングラン

夜走るランナーは多いんですね。走る時間は積極的につくるもの、
そういう私も一周約4.5キロの歩道コースをよく走ります。

夜のランニングではいくつか注意していることがあります。
夜は前方や後方からの自転車には特に注意です。
特にわき道から出てくるオートバイや自動車にはくれぐれもきをつけて。
お散歩中のわんちゃんにも注意です。着地の時に寄ってきたわんちゃんの足を踏んでしまい
トラブルになったという笑えない話も聞きます。
犬は好きですが、足をかまれたらという恐怖感が先立ち
できるだけ離れて走り抜けるようにしています。

それと昼間は何でもない路面のアンジレーョンや凸凹にも注意です。
ちょっとしたくぼみで足を痛めてしまうことは少なくありません。
これに気づいているのと気づかないで足を取られるのでは衝撃が全く違います。
しかし足下ばかり注意していると今度は前方から接近してくる自転車などに気付くのが遅れてしまい危険です。
ベットフォンステレオも感覚が悪くなるので夜はしない方が安全ですね。
そして夜のランニングにはこちらの存在アピールするウェアがの色がとても重要です。
これは白か黄色のべースカラーが経験的に威力を発揮します。できれば白いキャップもかぶりましょう。
リフレクターのついたウェアやシューズも効果的ですが、反射する光がなければ機能を発揮しません。
〈私は走っています〉という視覚的なアピールが第一でしょう。

夜走るルール?を守っていれば、イブニングランはおもしろくとても快適です。
夜は昼間より速くなったように感じませんか。疾走感があり、ちょっとファンタジックです。
レースの先頭を走っているようです。
夜が明けるまでどこまでもこの快調なペースで走っていけそうな気になったりします。
本当は昼間と同じペースで走っているのですが・・・。
あたりの景色が暗くてよく見えないためにとても速くなったように感じるのです。

心身が活性化しているせいでしょうか、朝走る時の体の重さ、堅さ、動きの悪さなどを感じません。
いつももう2周したのにもう1周走りたいという気分になったりします。
タイムをとることはないのですが、やっぱり速いのでは・・・・。
安全なコースの夜のマラソン大会があれば、いい記録が出るのでは?といつも思ったりします。

これからは日もだんだん延びて夜のランニングに快適なコンディションになりますね。
快適に走るためのルールを守って安全に、グッドイブニングラン!    [2005・4・3]


ことしは一週間遅い公園の桜です。   


走り心が風邪をひいた日

ランニングが好きといっても走る気力が沸いてこない時ありませんか。
風邪をひいても走って治す気力と体力がランナーには備わっているはずなのに。
それでも着替えてそとに出れは気分も変わるはずと思って飛び出しても
やっぱり走る気分にならない。

走りたくない気分の日は無理に走らなければ良いではないかと思うのですが、
走りたくない気分とやっぱり走ろうという気持ちがぶつかり合って、
どうにも落ち着かないのです。

こんな時はランニングウェアに着替えて走り慣れたコースに出て、とにかく歩き始めるのです。
足がさあ行こうか!って言い出すまでひたすら歩き続けることにしています。
走り出すきっかけをつかむため、早足で歩いてみるたりしてみます。
走るためのウォーミングアップではなく、走り出すためのウォーミングアップです。
でも、やっぱり走り出せない。
理由?それがこれといって思い当たらなかったりする・・・・・。
これってオーバートレーニングかも?

生活や環境の変化とライフスタイルのランニングは相性が良くない。
数年前父親を亡くした時はしばらくの間全く走れなかった。

走り出すことができればランニングは実に心と体に効果を発揮する。
もちろん根本的な問題の解決はランニングでははかることなどはできないけれど、
走りながら雑念やストレスは消え去り、気持ちが切り替わっていく、すこしづつ元気が沸いて
くるのがとてもよくわかる。

走り心が風邪をひいたような時はひたすら歩きましょう。足がもう大丈夫、サア行こうと言い
出すまで30分ぐらい歩き続けましょう。それでもだめなら1時間。家の手前1キロになって
やっと走ることができたといったこともあります。
自然に足がさあ行こうかっていってくれれば、もうしめたものです。
できればゴール前の最後の力走をイメージしてすこしでいいからダッシュしましょう。
これで吹っ切れるはず。明日からはまたいつものリズムでまた走れるようになります。
何があっても、ランニングファーストで行きましょう!   [2005・3・14]      


                                    ▲このページのTOPへ戻る


冬と春が追い駆けっこ


日差しがとても明るくなりましたね。日が長くなって日暮れも遅くなってきています。
寒い寒いと言っているうちに、ウィンドブレイカーを突き抜けて進入する風の力が弱くなったような気がします。
春が冬に追いついて、少し寒さがゆるんで、今日は少し嬉しいコンディションです。
三寒一温?のこの時期、ちょっと疲れ始めた冬にいつの間にかひたひたと春が追いついて
ちょっと暖かくなったり、と思えば次の日には冬に逆戻りしたり、抜いたり、抜かれたり
の先頭争いを繰り返しているようです。

春が冬に追いついて頬にあたる風がとても心地よい夕暮れ、わたしは公園に向かって走ってます。
もちろんTシャツとジャケットを薄手に変えました。
ただそれだけでいつもと気分がすっかり変わるから不思議です。
こんな日は身も心も軽くなったような気分です。
ウエアはランナーにとって体の一部だっていうことがわるのも実はこんなときです。
うっすらと汗ばんできたらジャケットを腰に巻きます。
腰に巻き付けてもじゃまにならないシェル一枚物の軽いジャケットがいいですね。

ランニングは自然や季節の変化の兆しをいち早く感じることができるスポーツ
だなとつくづく感じるのもこんな時です。
冬と春の追いかけっこは桜の咲く頃まで続きます。

春が冬を追い抜いた日には身軽な格好で、冬に舞い戻りした日は無理せず暖かくして
トレーニングに出かけましょう。
春のレースシーズンはもうすぐです。[2005・2・19]                                

                      
木の影がなが〜くのびて気持ちよさそうです。


遙かなるセントラルパーク

フルマラソン以上の距離を走ったことありません。
ウルトラマラソンは走ってみたいけど、フルマラソンのゴール後また同じコースを
もう一度走る脚力と気力に自信などもないと思います。でもとっても魅力を感じるのです。
そんなウルトラマラソンの究極のレースがアメリカ大陸横断マラソンレースです。
1928年に実際に行われたこのレースを題材にしたトム・マグナブの『遙かなるセントラルパーク』を
ふと読み返したくなりました。

走りはじめた頃書店で見つけた上下2冊の長編小説にわたしの走る心は躍り、
読みながらわたしも世界60カ国から馳せ参じた2000人のウルトラランナーのひとりになり、
一緒に走っている気持ちになったものです。物語はロスアンジェルスからニューヨークまでの5000キロ、
合計36万ドルの大賞金ウルトラマラソンが織りなす3ヶ月の行程の冒険と人間ドラマとラストの感動のゴールを
何故かもう一度味わってみたくなったからです。

『遙かなるセントラルパーク』はたしか書棚のどこかにしまってあるはず。
もしかして不要になった文庫本と一緒に処分してしまったかもしれないなと思いながら探し始めました。
ランニング関係の本と一緒にあるはずだったがなかなか見つかりません。
文庫本を平積みで2重にしてある奥の棚に見当をつけて探しているうち、
ブックカバーのついた2冊がやっと見つかりました。
『米大陸横断ウルトラマラソン〜遙かなるセントラルパーク上・下』は幸いカバーをつけてあったため、
とてもきれいな状態でしたが、10年近くの時の流れでページ部分は少し焼けて黄ばんでいました。
単なるスポーツ小説の域を超えて、そこには長大なレースと同じようにスケールの大きい人間ドラマが
描かれていました。
とても人間的なウルトラランナーたちがそれぞれの思いを胸に、
一日一日とゴールへ向かって近づいて行きやがて感動のゴールシーンへ・・・。

ぱらぱらとページをめくっていると何故か懐かしさがこみ上げてきます。
ちょうどランニング熱にとりつかれた頃(今もとりつかれたままです)でしたから、
走ることのすばらしさ、楽しさ、喜びをこの本は教えてくれたからでしょう。
当時『遙かなるセントラルパーク』は文春文庫に納められていました。
調べてみると1993年で絶版となっており入手がちょっと難しいかもしれません。
古本屋さんなどを丹念に探すときっと見つかるかもしれません。
うまく上下セットでで見つかると良いですね。ちなみに単行本もあったようです。
59年に文藝春秋社より刊行されています。文庫本の方が見つけやすいでしょう。
ぜひ探してみてくださいね。 [2005.1.30]
                                             
                                            ▲このページのTOPへ戻る
ぜひ読んでみてください、名作です。

痛みの記憶


ジムのお友達が何度目かの三浦国際マラソンに出るそうです。

海の見えるマラソンコースにひかれてわたしも走りはじめた頃参加したことがあります。
もちろんハーフを走るのは初めて、アップダウンの激しいコースのことなど全く知るよしもありません。
この日のために二ヶ月前から走り込みを続けていました。
右膝の外側に小さな痛みを感じ始めたのは1ヶ月くらい前でしたが、走りはじめるとい痛みは消えるので、
たいしたことはないないぐらいに考えていました。初めて走るハーフマラソンへの楽しみや期待が先立ち、
膝の痛みはランナーにはつきもの、走っていればいずれ治るぐらいに考えていたのです。

三浦のコースはご存じのように海の見えるのはスタート地点の海岸だけ、
すぐ右に曲がり急坂を半島のてっぺんへ向けて駆け上がるコースとなります。
大根畑の一本道に出ると今度はだらだらの下り坂となり、折り返しの城ヶ島海岸まで続きます。
後半は今度は上り坂が続きます。

このコースは想像を超えたコースでハーフマラソンに初めてエントリーしたわたしには過酷でした。
そして折り返しすぎからすこしづつ痛み始めた膝の外側は、最後の峠越え手前の急坂で強い痛みに変わり、
とうとう走ることが出来なくなりました。
何とか坂を上りきりったと思いきや、下り坂の向こうにまた坂が現れる後半のコースと膝の痛みに完全に
ギブアップしてしまった記憶は今も鮮明にです。

初めてのゴールの記憶は膝の激痛でした。追い打ちをかけたのはデイパックの中の参加賞の三浦大根の重さ、
歩くこともままならない状態で家路につきました。
膝の外側の痛みは腸頸靱帯炎と言うことで全治2ヶ月以上の重傷でした。もちろんドクターストップです。
三浦国際マラソンのコースが腸頸靱帯炎の原因ではなく、わたしのランニング障害に対する知識や認識の甘さが
原因であることは明らかです。

こうした痛くつらい経験は誰でも一つぐらいあると思います。
無理をしたり、走りすぎたり、ランナーとしての足や筋肉ができていなかったり、
すり減った愛用の靴が原因だったりといろいろです。
春先のレースを目標に特に冬場のトレーニングには力が入るところですが、からだが暖まらないので要注意です。トレーニングで足のどこ
かに違和感や痛みを感じたときはとにかく無理をしないことです。
まず止まって様子を見ること、時にウォーキングに切り替えることも必要です。セーフティランニングで行きましょう。
故障はランナーにとって最大のリスク、何より走れない程つらいことはありませんから。
2005.1.22]
                                                                     ▲このページのTOPへ戻る
                                         
                 
公園の寒梅が満開、鮮やかです。

コールドコントロール

公園の中のランニングコースは少し前まで見事な紅葉を楽しませてくれたおおイチョウやかえでの落ち葉で
今は絨毯のようです。
池の周辺には薄氷が張り、走路には年末年始に降った雪が残っています。
都会とはいっても木が多い公園の中のコースはことのほか寒さを感じます。
冬のランニングを快適なものにするために私は寒さ対策に気使います。
 
夏の体温上昇を防ぐヒートコントロールとは逆に手先や上半身の冷えを防ぐいわばコールドコントロールが快適
ランニングの条件、寒さとどうつきあうかですね。
周回コースを走っていますと、真正面からの北風を受けせっかく暖まった体の隅々につきささり体温を一気に
下げてしまうことがあります。こんな時に寒さの原因を走りながらじっくりチェックしてみます。

上半身ならTシャツやジャケットが原因です。汗ばんだ肌に触れるTシャツやタイツの機能は特に重要です。
着たときからひやっと感じるウェアは内側の繊維が起毛タイプはなく、空気を閉じこめることが出来ません。
一方裏起毛タイプは着たときから肌触りが温かく感じます。暖かさは空気をいかに閉じこめるかがポイントです。
ダウンジャケットが暖かいのは羽毛だからではなくグースダウンに閉じこめられた空気によるものです。

アウターウェアのダウンジャケットとランニングTシャツでは使用される状態が大きく異なります。
それは皮膚に直接触れるため、体温と発汗という状態で以下に暖かさを保ち、かつ発汗による冷えを
どう克服するかにかかってくるためです。起毛タイプでかつ吸汗速乾タイプのウェアが好ましいようです。
ただし注意しなくてはならないのは、ジャケットの機能とのコンビネーションが悪いと、汗がたまってしまい、
ひやっとした嫌な感じが発生します。

ジャケットのシェルは通気性が保たれているマテリアルやデザインであり、
特に暖かさと快適性はインナーに張られたメッシュとマテリアルがかなり関係しているようです。
それでもLSDなど長時間走りたいときには体温が上がらず冷え切ってしまうことがあります。

こんな時は薄手のフリースベストがお勧めです。フリースは風に弱くアウター向きでは有りませんが
空気を閉じこめるため温かく速乾性も高いためレイヤーウェアとしてなら優れものです。
これをレイヤーとしてジャケットの下に着ると腕振りももスムースでとても暖かです。
アンダーはやはり温かい起毛タイプのタイツが私のお気に入りのスタイルです。
いずれにしても冬のランニングシーンは個人差もあり自分にあったウェアのコーディネーションパターンを
幾通りか確立しておくことが快適なランニングの必須条件と言えますね。

あっ、一つ重要なアイテムを忘れてました。
グローブです。これは何よりも重要です。
個人差も有りますが、私は手が寒いと走ることが出来なってしまうくらいです。
また手の平は意外と汗をかきます。手の中が汗ばんでくるととても暑さを感じ不快感を伴います。
グローブも吸汗速乾で保温力があり薄手で風を通さない作りのものがこのましいのですが、ランニング用として
こういう条件を満たしたものなかなか有りません。いろいろ試してみてからご紹介出来ればと思っています。

ハワイのランナーように一年中身軽なランパンと即乾Tシャツで走りたいと思いますが、
日本には四季があり、身軽なランニングスタイルで過ごせる時期は短いのです。
風が無く少し暖かい日には思い切ってランパンに保温力のあるロングTシャツなどで背筋を伸ばして
颯爽と街の中を走ってみてはいかがでしょうか。とてもかっこよく見えますよ。
[2005/1/2]                               

                                                                     ▲このページのTOPへ戻る

夢の中のレース

マラソン大会の夢、見たことありませんか?
夢の中のレースでわたしはスタート時間に間に合わないのであわてています。遠くにランナーの集団が見えます。たった今スタートしてし
まったようです。ゆっくりと走りはじめています。

やっと会場に到着しました。もうスタート地点にはランナーはいません。
遠くに最後尾のランナーが見えていましたがやがてカーブに消えていきました。
その姿を捉えながら私はあわててスタート地点で着替えをすませ、シューズを履き替えるやいなや、
コースに飛び出しました。ランナーが曲がったカーブにさしかかるとその先は緩い上り坂のまっすぐな道です。
しかしランナーの姿はありません。

なんて早いんだろうと思いながら、少し無理をしながら追走してゆきます。
やがて遠くの段々畑の中を走る何人かのランナーが見えました。
早く追いつかなければという気持ちばかりが先立ち、全くスピードにのれません。

やがて小さな辻が見えてきましたがコースはどっちへなのかわかりません。
すると突然、右から何人かのランナーが飛び出してきました。わたしにこの角は左だよと合図しています。
少し行くとやがてまた辻です。今度はどっちなんだろうと思っていると、突然左手からランナーが現れ、
コースは右だと言って走り去ってい行きました。

なんて変なコースなんでしょう。
いわれるままに走っているうち、少し調子が上がってきて少しスピードに乗ってきました。
良い感じです。呼吸がとても楽です。体が軽く、足がスッスッと前に出ます。

すると視界が急に開けました、まばゆいひかりの中、さっき見えていた段々畑の道です。
なだらかな斜面の中腹あたりを走っています。見上げると斜面の頂上付近に何人かのランナーが見えます。
コースは山の向こう側へと続いているようです。

頂上にたどり着くと開けた視界の中、スタート地点が遙か下に見えます、ランナーの集団が見えます。
しかしなんておかしなコースなんだろう。でもとても楽しいのです。
私はいつの間にかランナーの集団にいつの間にか合流し、ゴールに向かって軽快に走っています・・・・・。

ある初めてのマラソン大会で駐車場から会場までの道順がわからず、スタートぎりぎりに会場に到着したことが
ありました。
あわてて手続きをすませ、ゼッケンをつけるのももどかしく、いつもは十分考えるウェア選びも出来ず、
荷物を預け、何とか間に合い走りはじめたことがありました。
大きな大会になればスタートまでの時間は予想以上にかかります。ゼッケンの受け取りに30分、
着替えや軽いウォーミングアップ、トイレタイムに1時間ぐらいみておくことが最低必要です。

スタート前の時間はあわただしく過ぎていきます。
楽しく、快適なレースにするためにも、会場には時間的に十分余裕を持って行きたいものです。
初めてのレースやコースはとてもおもしろいものです。
走り慣れたレースコースより新鮮さがあるせいか、逆に走りやすさを感じます。これって何故なんでしょう。
いずれにしてもこの時の記憶が不思議なレースの夢の正体かもしれませんね。


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ネイルプロテクト

フルマラソンにでるたびに何度か足の親指の爪を殺してしまったことがあります。
爪下(そうか)出血といいます。
親指の爪の下が赤くなってずきずきと痛むのが特徴で、痛みは一週間ほどで引きますが、
今度は赤くなっていた部分が今度は黒ずんできます。新しい爪が生えてきて、死んだ爪が抜け替わるまで
約半年かかります。

原因はシューズのトゥ部分が小さいため親指の爪がアッパーに繰り返しあたるためです。
走っていてもあたり始めたときは分かります。
では一体どんな状況の時に発生するのかといいますと、サポート力が低下しへたりがきているシューズで
走ったときなど足がシューズ内で前後に動いてしまい、キックのたびにアッパーに爪があたり発症します。
小さいシューズもトゥの部分の空間が狭くなり、トゥの先端部分とアッパー部分に親指が当たってしまい
発症しやすくなるようです。

爪が死んでしまうランナーはけっこう多いようで、中にはアッパーの爪が当たる部分に穴をあけて物理的に
解決している人もいます。しかし靴の中に小さな石や砂などが入るためお勧め出来ませんし、
外観的にも美しくありません。わたしは爪をプロテクトする方法で爪下出血を予防しています。
どうするかといいますと、スポーツテープを爪のかたちにカットしてはります。
この方法がトラブルも少なく効果的です。

親指の跳ね返りを押さえるため表から裏の関節までテープを回して走ってみたましたが、
テープの境界にまめができたり、バンドエイドを爪に貼り付けてみたりしましたが、
粘着力不足で簡単に剥がれてしまったり全く機能しませんでした。
いろいろと試してみると靴の先端部の過酷な環境下では、テープの張り方一つで、トラブルが発生することが
わかってきました。テープをカットする位置も重要な要素になります。

またこの作業をいつやるかも問題になります。レース当日の出かけの忙しいときには落ち着かないので
作業は難しく、大会会場でも落ち着いてできないかもしれません。
その点足の爪にテープを貼る方法は失敗もなく実にスピーディーです。だいたいの爪のかたちにカットして
貼り付ければオーケーです。心配なら二重にすれば安心です。

この方法はあくまでもわたし自身で試しながら考案した方法なので、どなたにも効果を発揮するものでは
ないでしょうし、これだけで予防効果を発揮するものではありません。
シューズの形状、シューズのサイズが合っていない場合(特に小さいシューズは要注意です)、
ホールド機能の低下したシューズ、走り方、ソックス・・・等の要素が作用しているので予防や対策は
ひとりひとりみな違ってきます。
ランニングによる爪のトラブルや痛みを回避したい市民ランナーの経験知でした。


足と脚にセーフティーラン

ランナーの数だけ走り方があります。フォームのきれいな人、パワフルな走り方の人、
走り方ってほんとに十人十色、百人百様です。
走るフォームの改善はある程度できても、なかなか直すことが難しいものにX脚、O脚があります。
X脚とO脚はシューズのアウトソールの減り方で分かります。かかとを中心に外側が減るのはおおむねO脚、
X脚はその逆です。中にはつま先が外を向いていて、内側のソールが減る人もいます。
XでもOでもないニュートラル脚?というタイプの人もいます。ソールが見事に均等に、きれいに減っていく
うらやましい人です。でもこういう人はまれです。
さらに外股と内股に加え着地時に足が内側に傾くオーバーブロネーション、
逆に外側に傾くオーバーサビネーションというやっかいな現象が発生します。
ランナーはフォームは気にしますが、自分の着地の足の向きを意識することは無いかもしれません。

走りはじめた頃、膝外側の強い痛みを伴う靱帯炎で3ヶ月間走れなかったことがあります。
元々のO脚にくわえ走りすぎとすり減ったシューズにくわえオーバーサビネーション気味の着地によるものでした。膝外側の小さな痛みは
初めてのハーフマラソンで激痛へと変わりました。
その時通院した整形外科の先生からインソールをいろいろ紹介されました。
ランニングを続けたかったら再発防止のため、まず堅いソールの靴をウォーキングシューズに換えること、
かかとが減ったらすぐ取り替えること等アドバイスを受けました。特にすべてのシューズでの傾斜の付いた中敷
きの使用を奨められました。
傾斜の付いた中敷きで物理的にO脚やX脚を矯正するのです。中敷きは足形をとってオリジナルで作るもの、
サポータータイプのもの、材質の違いや軽さ、クッション性、フィット感といろいろありますが、スペックや形状、
材質などからがあり、自分の足や脚との相性が全く解らないことです。

様々なタイプの製品を試してみました。これは実際使って走ってみないことには善し悪しが分からないもの
なのです。いろいろ試した末に、わたしの場合はソルボセインという衝撃吸収材をかかとに入れた
ヒールサポータータイプに落ち着きました。
走っていて違和感がなく、自分のかかとの一部のように感じられたからです。
以来この製品はわたしのランニングの必需品です。このヒールサポーターのおかげで、
以後腸頸靱帯炎再発はありません。もう一つ効果を申し上げますと、かかとの外側の角質化して
堅くなった部分がすっかり柔らかくなったことです。そしてアウトソール外側の異常な減りも改善されています。
走ることを楽しむためにはセーフティランが何よりですね。

 
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走ることを楽しむ
                                                   
既存のランニングウェアやフィットネスウェアに飽き足らない。
競技者のようなデザインウェアは好きになれない。
街でも着られるようなおしゃれなランニングウェアを探してるけど見つからない。
人と違うウェアで気持ちよくフィットネスを楽しみたい。そんな気持ちよくわかります。
 
 わたし自身も海外旅行のおみやげといえばランニングウェアやフィットネスウェアばっかり、
まるで海外仕入に出かけたみたいに買ってきたものでした。
海外で見かけたランナーのウェアはカラフルで楽しくなるデザイン、
あざやかなカラーやコーディネーションでみんな個性的でとてもかっこよく快適そうに見えました。
日本のものとは雰囲気の違うウェアが気になってスポーツショップをのぞくと、
日本ではみたこともないブランドやおなじみのブランドでもデザインやカラーが違っていたり、
その量と種類の多さに感動したことを覚えています。 

 健康維持とダイエットのためにはじめたランニングやフィットネスはすっかり私のライフスタイルとなっています。
最近は走ることをもっと楽しみたい、いつまでも楽しく快適に走り続けたい、と願っています。
安全に走ること、快適に走れること、そして何よりも走ることを楽しむことは市民ランナーにとって
一番大切なことです。ランニングを始めたばかりの人もベテランランナーでもこれは同じでしょう。
 
 そして仲間と一緒に走ることも、レースに出ることも、子供と一緒に走ることも、愛犬と一緒に走ることも、
好きな人と一緒に走ることも、雨の中をずぶ濡れになって走ることも、公園の木立の中を走ることも、
夜の高層ビルの谷間を走ることも、夏の夕暮れの海岸を走ることも、紅葉の森を走ることも、
北風に立ち向かって走ることも、雪の上を走ることも、そしてその時々のコンディションに合わせて
お気に入りのウェアで快適にかっこよく走ること、すべてがランナーの喜びであり、ランニングの楽しみですね。
楽しく快適に走っていますか?走れてますか?


                                                                       ▲このページのTOPへ戻る

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