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ガンバルを楽しむ

年が明けて目標のレースが近づいてきましたね。

ランニングの楽しみの一つは自己記録への挑戦です。
目標を掲げてみたものの、どんな距離のレースでも終わってみれば
反省することばかりでてくるものです。
納得のいかない結果だとついつい言い訳の一つも言いたくなりますね。

やっぱり走り込みが足りなかったんじゃないか。
スタートのレースペースにつられて走ってしまい、後半失速してしまった。
一週間前に風邪を引いてしまい体調が悪くて。
新しい靴があわず足が痛くなってしまった。

自己記録で走っていながら、走友の方が速かった時は悔しいものです。
10キロなら50分切り、ハーフなら二時間切り、
フルならサブフォーと目標タイムに手が(脚かな)届かなかなかったときも本当に悔しいものです。

イメージ通りの結果はなかなか期待できないものですね。
去年の反省点や言い訳をバネに今年こそは目標達成とゆきたいものです。

目標を立ててチャレンジする気持ちはとても大切ですが、
それがプレッシャーやストレスとなってしまうと自分のペースでレースができなくなります。

リラックスして、肩の力を抜いてといわれてもなかなかできないように、
リラックスして走ること、力を抜いて走ることはほんとうに難しい・・・

スタート地点では大きな深呼吸を数回して、マイペース、マイペース、マイペースと唱えましょう。
後は今日はレースを楽しむ、走るステージを楽しむ、走る時間を楽しむんだくらいに考えて
リラックスして走りましょう。

マイペースでマイレースを楽しむ、後半過ぎてからガンバルを楽しむ!
きっといい走りになりますよ!!
(2010.1.1)

  Running Music: RF Recomend CD: Pure Bossa Nova /Nara Leao



苦しみを楽しむ準備


いつかはフルマラソンをがいきなりフルマラソンを走るこが当たり前の感覚になっていないでしょうか。
かってフルマラソンは誰でもが走れるものではないという高い壁がありました。
その高い壁に昨今はいきなり挑戦するという走りの時代感覚がちょっと心配です。

私などは一時間走ができるようになると5キロレースにでてみようと思いました。
腕試しならぬ脚試しでした。みんなの早さにつられてオーバーペースを強いられて、
後半バタバタになってしまったもののなんとか23分台で走りきった記憶があります。
しかし5キロレースはマラソンというより短距離競争のようでした。
それ以来5キロは嫌いになってしまいました。

次の目標は倍の当然10キロです。10キロを一時間以内で走りきれるようになると、
ハーフマラソンがグンと視野に入ってきます。
ハーフを走りきってもフルはやはり遠く、未知の距離、
私にはまだとても走れないそうもないというイメージが消えることはありませんでした。

東京マラソンができてランニングが大ブームになりフルマラソンは誰れでも走れるかのような風潮
はとても危険に思います。

この距離は関節や筋肉だけでなく、内臓にも大きな負荷がかかります。

ハーフマラソンを走りましたか?30キロ走に何度かトライしましたか?

マラソンは結局どれだけ走れたか、走ってきたのかが、すべてです。
マラソンの楽しみは苦しみの楽しみ、走りゴゴロは大事ですが、
気力だけではとうてい走れるものではありません。

苦しみを楽しむにはやはりそれなりのココロとカラダの準備が必要ですね。
(2009.12.6)

 Running Music: RF Recomend CD: PureAstrud For lovers /Astrud Gilberto





危ない組み合わせ!

初冬のレースに向けた走り込みの時期に入って走友たちが次々と足が痛いという。
一人は腸脛靭帯炎だそうで、目標のレースを前にドクターストップの身となった。
ズキズキと痛む膝の外側の痛みは半端ではありません。
もう一人は鵞足炎になってしまったそうです。
共に走歴2〜3年の燃えるランナー達である。

走ることへの情熱は結果として走りすぎとなり、故障発生の原因になってしまうのことが多いのです。
走ったことのない距離を走り込んだり、一度に長い距離を走ったりすると間違いなく足の弱いところが痛くなる。
走る筋力ができていないこともまた故障発生につながってしまう。悪循環である。

足の故障や痛みはまた足にあわない靴で無理して走りつづけた結果であることが多い。

特にソールの薄いスポンジ底のようなシューズはいけません。
あれはフルマラソン選手用で、とても一般市民ランナーが履けるようなシューズではありません。
軽そうだし速くなりそうだからと履いて走るとやがて足裏や膝に痛みが発生します。
かの腸脛靭帯炎の走友はソールの薄いシューズを買い、レース目指して走り込んだ結果でした。

かたべりしたシューズ、ソールのクッション性がなくなってきたシューズ、
型くずれして中で足が前後に動くシューズも快適な走りには程遠く、明らかにトラブルの原因になります。
ショップにシューズの買い換えに行って、ソールの薄いシューズには足を、いや手を出さないことです。
走歴に関係なく走力に自信のない場合は絶対手を出さないことが肝要です。

シューズが合わないために足が痛くなることはことのほか多いのです。
X脚やO脚など走り方から来る故障予防にインソールも効果的です。
シューズをよく観察してみてください。アウトソールは片べりしていないか、ゆるすぎないか、逆に
きつすぎないか、へたりはきていないか・・・はき慣れたシューズはそろそろ変え時でもあるのです。

痛みは体からの注意信号、足の違和感や小さな痛みを感じたら走らないことがベストな選択です。

そしてもう一つ肝要なこと。
筋力強化と故障予防にはやはりスクワットなどの補強トレーニングが必要です。
しっかりと10回5セットぐらいは毎日やっておきましょう。

しかし地味なのでついついさぼってしまうのもです・・・
しかし地味な努力が丈夫な足を作るのです。
毎日こつこつと続ける地味な努力が肝要なのです。
そういう私も時々サボってしまいがちです。(いけませんね!)

走るだけのトレーニングと足に合わないシューズ、はき慣れたシューズは危険ですよ。
(2009.11.18)

 Running Music: RF Recomend CD: Pure Bossa Nova /Nara Leao





天下の剣をトコトコと

箱根二の平の温泉に行ったときはよく宿の周辺を走っている。
このあたりはどこへ行っても平坦な道はどこにもない戦苦闘間違いなしのランニングコースです。

車なら間違いなくロー、よくてセカンドギアでしか上がれない急坂が至るところにある。
こんなところは走って登る限界を超えているので、
確実に歩いて登ることになってしまう(歩いて登るのもやっと!)。

もう少し走りやすいコースはどこかにないものかとあちこち坂道を上り下りしながらトコトコ走ってみるが、
そんな都合のいいコースは全く見つからない。

そんな坂道の名所箱根のとっておきコース?は強羅から芦ノ湖までは片道約7キロ、
こここそは箱根駅伝の往路の最後の難所でもある。
途中に待ち受ける国道1号最高点を登りきると元箱根のゴールへと駆け下りる爽快なコースである。

その醍醐味を味わうためには小涌園前をスタート地点に最高点に向けてはひたすら上らなくてはならない。

片道僅か7キロ、淡々と、黙々とコツコツと走ってゆく峠越えとおもいきや、
実際走ってみるとカーブをまがったその先も登りがずっと続く。
この坂はいったいどこまで続くのかと思えてくるされど7キロのコース。
測道をトコトコと三十分も走っているうちに足が慣れてきてくるから不思議です。

緑のトンネルが開けるとガソリンスタンドの看板が見えてくる。そこから少しくだって
上がったあたりに最高点の標識が見えてきます。

ここで辛い登りは終わり、後はひたすら下るだけ。
下りは体重の負荷がかかり膝を痛めやすいので、とにかくゆっくりと景色を眺めながらトコトコと下ってゆく。

長い長い下りの途中で反対側をトコトコ登っていくランナーと何度かすれ違った。
好きな人は結構いるものだ!
最高点を越えるとあのランナーたちには下り坂が待っている・・苦あれば楽である。
私は帰りはここをひたすら登るのか・・・楽あれば苦である。

手ごたえ、足ごたえ、走りごたえ三拍子揃った14キロの天下の剣です!
(2009.10.18)
 Running Music: RF Recomend CD: Agustin Pereyra Lucena /Miradas





長く楽しくLSDラン

秋はLSDのシーズンですね。
レーストレーニングのメニューとしてのLSDではなく、
純粋にランニングそれ自体を楽しむLSDランはランニングの楽しみを大きく広げてくれます。

LSDとはLong Slow Disttanceの略で
ゆっくり長い距離を走ること。

たとえば皇居を6周するという目標をたててLSDランするより、
ゆっくりと走る気分が大切です。
周回コースだとどうしても一周何分でという時間と距離の意識が強くなり
LSDではなくなってしまいます。

たくさんのランナーが走っている今の皇居は
まるでマラソン大会のようで落ちつきませんね。
また、周回コース特有の飽きも走りの気分や質を変えてしまいます。
皇居を6周したことがありますが、これはもう完全に飽きます。

テレビで高橋尚子さんがマラソンを走っているときはなにもすることがなく暇なんですよ、
だから私はいつも沿道で応援する人をながめながら、
誰か知っている人はいないかときょろきょろして走っていますと語っていたのは印象的でした。
高橋さんはもちろんレースですからラップタイムとゴールまで時間との闘いです。
走っているのに走ること以外することがないから暇というのは実に言い得て妙ですね。

飽きず退屈しないLSDは周回ではなく絶対にワンウェイコースです。
仲間と電車に乗って景色のいいスタート地点へ行き、戻ってくるコースどりや
逆にスタート地点からゴール地点までまで走り、そこから電車で帰るというスタイルや
スタート地点まで電車でいきそこから戻ってくる、途中で寄り道したり、
おいしいものを食べたりしながら・・・
さらに自然環境のよいところも飽きず退屈せず長く楽しく走るコツです。

LSDにはランニングウォッチは不要です。
ウェストポーチかランニングパックのポケットにしまっておいてください!

 Running Music: RF Recomend CD: Deja-vu /METRO




院長のテーピング

いつからか足の親指の外側が痛い。靴を履くと時々ズキンとする。
当然走っているとズキンズキンと痛む。
左の指と比べても特にはれているようには見えない、そのうち治るだろうと思い、
様子を見ながら走っていたが一向に治る気配がない。

どうしたんだろう・・・勝手に自己診断をするいつもの悪い癖で゜インターネットでしらべ始める。
親指の痛みといえば痛風だ。これは親指でも関節のたえがたい痛みが特徴とある。
私の場合は関節は痛くはないし、尿酸値も基準値以下だし
だいいち私が通風なんてあり得ない!
ではこの痛みはいったい何なんだろう。

インターネットでしらべればしらべるほど心配になって来るのは
悪い話しばかりが引っかかってくるからだ。
ちょっと不安になって、かかりつけの鍼灸院に相談してみた。

院長は、一見両方の親指を見比べながら、爪の形がわるいですねと言った後、
ここはどうですかと爪の角を押す、するとズキンズキンと痛みが走る。

これは深爪ですよ。爪の角が食い込んで、神経を圧迫しているんです。
軽い外反母指も影響して、爪が神経に当たり痛みが起きています。
このまま進むと炎症がひどくなり外科で爪を切られたり、
矯正しないと直らなくなりますよ、といつものようにしっかり脅かされてしまった。

私はフルマラソンを走って爪下出血を起こして爪が死んでしまったことが何度かあり、
その対策として爪が当たらないように角を切ってしまう習慣が災いし深爪になっていたのです。
こんなに爪の角を切っていながら今まで痛みがなかつたことが不思議なくらいでした。
走っている最中親指は地面からの衝撃が常に加わり、
シューズのアッパー部分にもあたって痛くなってしまうのです。
幸い未だ軽症で、とりあえず院長のテーピングで固定して様子を見ることに。

院長のテーピングはたちどころに効果を現したのには驚くやらうれしいやら。
爪の生え際に沿ってテープを張り、親指をぐるっと一周巻いて止め爪と皮膚を離す方法。
たったそれだけの処置、あとは爪が伸びてくるまでテーピングを続ければいいという。

とは言うものの、爪が伸びるまで走らないわけにもいかず恐る恐る走ってみると
これが嘘のように痛くない!親指にじわっと幸せ感が広がった!(2009.8.29)

 Running Music: RF Recomend CD:  Nara para bailar /NARA LEAO



熱くなるのは危険です!

ますます高まるランニング熱、ブームの中心は20代の女性達です。
週末ともなれば何処の公園もマラソン大会のようです。

木陰が多いここ代々木公園のランニングコースですが、
真夏の園内の周回コースを走ればとたんに汗が噴き出してきます。

彼女達のウェアはランスカとブラックニータイツのレイヤースタイルが多いんですね。
熱中症になりやすいこの時期、このスタイルは危険です。

汗は気化熱となってが体温を下げてくれますが、通気性が悪いため気化しにくいのです。
その分熱を発散できません。一番汗も熱もたまりやすいウェスト部や大腿部の通気性の悪さが問題です。

大腿部は一番走るエネルギーを必要とする太い筋肉からできていてかなり汗をかいています。
ニータイツを履いてしまうと大腿部に水をかけてしっかりこまめに冷やす事もままなりません。

通気性の良いウェア、速乾性能の高いウェア、軽いウェアで風を味方にしましょう。
強烈な日差しをガードする日焼け止め当然ですが、キャップは絶対必要です。
UVカットのサングラスも強烈な日差しを和らげるので、涼しく感じます。

汗で失われたミネラルを補うため水はとにかくこまめに飲んで走りましょう。
喉が乾いてからでは遅いのです。ミネラルウォーターか、スポーツドリンクがお薦めです。

ウェストボトルポーチの水は体温調節の為にどんどんつかいましょう。
特に頭、後頭部、首の後ろ、特に太もも全面にかけてください。

ともあれ、走っていてなにか体調が変だなと感じたらとにかく止まって、
頭から水をかけてヒートコントロールを!

夏のランニング、熱くなるのは危険です!!

 Running Music: RF Recomend CD:  ★  Terra Dos Passaros / Toninho Horta

 


甘い誘惑

ランニングの後決まって甘い飲み物や食べものが欲しくなりませんか?

ダイエットのために走っていながら、誘惑についつい手がでてしまうものです。
あなたもそうですか?

本当においしいですよね、走った後の甘いもの。

特に気温が28度を越えると甘くて冷たいものがほしくなります。
アイスクリームよりシャーベットやかき氷、30度を超えるとこれはもうかき氷です。
コンビニでかき氷を買ってこれにミルクやコーラなどを混ぜでシャーベット状にして
食べるのが走った後の楽しみです。

どうしてランナーは甘いものが食べたくなるのでしょう。
糖分はカラダの中でブドウ糖にかわり走るエネルギーとなります。
お腹がすいて走れなくなってしまうのではなく、筋肉を動かすエネルギー切れで走れなくなってしまうからなんです。

マラソン大会ではこれからというハーフを過ぎたあたりから食べ物エイドステーションがにぎわい始めます。
このエイドテーションにおかれている給食は甘いもに目がないというランナーは多いのです。
あんパン、チョコレート、レーズン、バナナは定番で、荒川マラソンの35キロ地点のシャーベットは
精も根もつきはてた市民ランナーの楽しみです。

このシャーベトのなんとおいしいこと。これは食べた人しか絶対にわからない旨さです。
あまりのおいしさにタイムを忘れて二つ三つと食べてしまうと時の立つのを忘れてしまいます!
ロスタイムも気になるところですが、誘惑には勝てません。

私の走友にマラソン大会でエイドごとにおいてあるパンやお菓子を食べながら
マラソンを走って太ってしまったという友人がいました。

夏は甘い誘惑に負けないよう食べ過ぎ飲み過ぎにくれぐれもご注意ください。
アフターランがダイエットの秘訣ですよ!(2009.7.11)

 Running Music: RF Recomend CD:   12 Chansons JEANNE MOREAU



セーフティファースト

自転車と歩行者の事故が増加しています。
無秩序に自転車が歩道を通行していることがどうやら背景にあるようです。

歩道を走って良いの?車道を走らなくてはいけないの?一体何処を走ればいいのでしょう?

つねづね疑問だった自転車走行のルールを運転免許の更新研修で知りました。

「自転車は車道走行が原則で、道路標識等によって通行することが許可されている
歩道は通行可能であり、この場合は車道よりを徐行すること、さらに歩行者の通行を
妨げることとなるときは一時停止しなければならない」

うーん!?そういうことだったんだ。

車道を自転車で走ることは危険だから歩道を走る、
歩道は歩行者がじゃまで走りにくいんだけど仕方ないか・・・
そう思ってる人がほとんどではないでしょうか。

先日夜走っていたら背後から音もなく猛スピードで追い越し自転車が
接触しそうになったり、前照灯をつけずに前方から走ってきた
自転車が私にまったく気づかず、ぶつかりそうでになったことがありました。

こういう危険な体験はきっと誰にもあるはずです。
体重と車重にスピードが加わると優に100キロ以上の重量となる自転車
にぶつかったり、ぶつけられてしまってはひとたまりもありませんね。

自転車側から見ればランナーも歩行者も走行の妨げになっているくらいにしか
考えていないのではないか、背後から自転車が接近しているかどうか気づくべきだという
のでしょうか?!

どちらが悪いにせよ、こういうことがあると恐怖と怒りと怪我をしないで良かったという変な安堵感に
襲われますが、楽しいランニングの気分だけは確実に吹き飛んでしまいます。

狭い日本の道路事情もあって、この問題はきっと自転車免許制度にでもしない限り、
走行のルールが遵守されることは期待できないかもしれません。

ナイトランニングを安全に楽しむためにはヘッドフォンステレオはしない。
明るい色のウェアやリフレクターのついたウェアやシューズを身につけて存在をアピールする。
夜でも白い帽子をかぶるなど、ナイトランのルールをさらに徹底する必要がありそうです。

自転車に乗るときも、走るときも、油断大敵。
「昼でも夜でも一寸先は闇」」だよなあと改めて思うのです。
セーフティファーストで走りましょう!!(2009.6.20)

 Running Music: RF Recomend CD:  Entre Nos LUIS CLAUDIO




走り心の持久力


何故30キロ過ぎてから足が止まってしまうのでしょうか。
走れなくなってしまう三大原因は全身持久力不足、空腹、脱水といわれます。

全身持久力とはスタミナのこと、長く走り続けることが出来ることを可能にする身体能力のことです。
マラソンにもっとも重要な体力だといわれます。

スピードダウンしてしまったり、走れなくなり歩いてしまう
理由の多くはこのスタミナ不足やスタミナ切れが原因です。

心肺機能は全然楽だと言うのに、足と脚の痛みが加わってきます。
脛や関節の痛み、土踏まずや母指球、甲も痛い、足の裏全体も痛くなってきます。
立ち止まって屈伸やストレッチをしてもほとんど効果はありません。

こうなると、急激に走り心の持久力もなくなって、ついには走れなくなってしまいます。

多かれ少なかれ誰もが襲われる30キロからの苦痛。
これを少しでも緩和するにはやはりトレーニングしかありません。
どれだけ走ってきたか、走れたのか。

着地の衝撃を和らげるクッション性の良い少し厚いソールのシューズ、
やインソールの利用で足に合ったシューズを履くことは勿論です。

フォームも上下動のない省エネ走法、脚に負荷をかけない腰を使った走法を心がける。
走りこみによる適性体重の維持と筋力の強化などなど、残念ながら即効性ある対策はありません。

マラソンにイメージトレーニングがあるとすれば、
30キロ過ぎからゴールまで軽やかに走るイメージを持つことではないでしょうか。
痛みに負けて走り心のスタミナ切れを起こさないことが重要ですね。


 Running Music: RF Recomend CD:  Domingo Gal E Caetano Veloso






東海道の赤い玉

江戸から京都までの距離は500キロ近い。
自分よりも二日も早く帰ってくる六さんに
飛脚の八っあんはつねづね走る秘けつを聞きたい
考えていたのです。

二人は通飛脚といって、一人で荷物を運ぶ飛脚、脚自慢の花形職業だ。
何日で走る決まりはないものの六さんは6日で走りきる。

「いったいどうしてそんに早く走れるんだい、六さん?」
「何も特別な走り方をしているわけじゃないよ、八っあん!」
「こっちがどれだけ早く走っても8日、六さんは6日で帰ってくる、
まさか飲まず食わず、休まず走っているわけじゃあないよなぁ」

「六さん、どうやったらそんなに早く走れるんだい!」
「それはね、いつも赤い玉を探して走っているからさ」

「赤い玉だって!?いったい何なんだいそれは」
「東海道のどこかにある赤い玉、それを見つけながらいつも走っているんだ。」
そう言って六さんはニコニコと笑っています。

八っあんは教えられたとうり東海道の何処かにある紅いたまを探しながら
京都に向かって走っていきます、小田原を過ぎ、蒲原から、中間点の浜松、
桑名を越し、京都に到着したものの、赤い玉などは見つかりませんでした。
しかしいつもなら夕方の到着が午後早い時間に着くことができたのです。

翌日は、江戸へと向かいます。桑名を越し、浜松を過ぎ、蒲原から小田原、
を過ぎても赤い玉は見つけられませんでした。
しかしいつもより丸1日早く江戸に帰ってこれたのです。

その脚で八っあんは六さんの家に向かいました。

「おい六さん、期待して一生懸命走り続けたのに、赤い玉なんて何処にもないじゃないか!
一体紅い玉は何処にあるんだい」とくってかかるのです。

「赤い玉が何処にあるかって、八っあん、赤い玉はねえ、八っあんの心の中にあるんだよ!
いつもより丸1日早く江戸に帰ってこれたでねえか。さぁ、さぁ、お疲れだな、上がって一杯やっていきなよ!」

 Running Music: RF Recomend CD: ★ Meus sonhos dourados Nara Leao



走らずにはいられない!

まさかまさかこの私が走るなんて考えもしなかった。
走り始めた多くの人がそういいます。

ダイエットも理由のひとつですが、
最近は自分もいつかはフルマラソンを走りたいから、ではないでしょうか。

せっかく走り始めたのに、雨が降っているから、今日は疲れているから、
走る時間がとれないから、体調が悪いからと走らない理由を作るのもこの頃です。

三日坊主にならないようにするには、早々と来年の東京マラソンにでると
思いきって友人に宣言してしまいまうのも手ですよ。
少しばかり勇気と決断が必要ですけど・・・

走り始めの頃は10分も走ると呼吸が苦しくなって立ち止まってしまうかもしれません。
それでも何とか30分ぐらい走れて、止まらず走れた達成感と爽やかな汗に、
きっとランニングっていいな!って思えるはずです。

その小さな満足感はまた走りたいという気持ちにつながって、
走り心をどんどん高めてゆくのです。走りはじめて早1ヶ月がたち、三ヶ月が過ぎ、半年が経過し、
気がつくとランニングはいつのまにかライフスタイルになっているはず。
走らずにはいられなくなっているはずです。

いったい走ることの何がそんなにおもしろいのか、何がそんなに楽しいのか、
走るまではわからなかったことが実際継続して走ってみるとわかってくる。

走るって気持ちいい、ランニングっていいなあって!
理屈を超えてそう素直に思えるようになるから不思議です。

週末ともなれば、街はランナーが行き交います。
そんなときはランナーどうしお互い声をかけて元気の交換をしましょう!(2009.4.23)


 Running Music: RF Recomend CD:  Brazilian Lounge Nova Bossa






完全休足のすすめ

走れるんだけど走らない一週間でした。

このところ走ると右足のアーチあたりが痛む。
走り込んでいるわけではないのにどうしたことか。

またガングリオンかな、それとも足底筋幕炎か、単なる筋肉痛か?

足の痛みや違和感は普通に走っていればいつのまにか治ってしまうことが多い。
しかし今回の痛みはいつまでたっても治らない。
思いきって自分にドクターストップをかけ徹底的に走らずに様子を見ることにしたのです。

実際一週間も走らないと、体重も上がり気味だし、何だか血の巡りも悪くなったように感じで、
やたらと走りたくなってくる。

走らないで治すと決めた以上、走らない。
その間は足裏を鍛える有名な“タオルギャザー”にとり組みました。
とにかく地味なこの補強メニューを信じて、しっかりやってみようと決めた。

しかしこのタオルギャザー、とにもかく一回やるだけで飽きてしまう難物です。
たぐり寄せたら広げる地味な運動をだましだまし3セットを毎日やりました。
するとと指の動きや堅かった足裏の筋肉が軟らかくなって動くようになり、うまく出来るようになった。

そして一週間後の週末、ランニング再開。

足全体の疲れもとれたせいか軽い快調な走りで、
右アーチの痛みはすっかり消えていました!!
めでたし、めでたし。

足や膝の痛みは走りすぎによる炎症や疲労が原因。
痛み対策にはとにかく足を徹底的に休ませる“完全休足”がいちばんですね。

お大事にどうぞ!!(2009.4.5)



 Running Music: RF Recomend CD:  NARA LEAO /Abracos Beijinhos E Carinhos







快適マラソンの秘訣

フルマラソンのシーズンは夏ほどのどの渇きがなく、水を飲みたくなることもありません。
汗をかかないからといって水分の補給を忘れていませんか?

走れば体温は必ず上昇します。
体温が上がりすぎないよう、身体は汗をかいて熱を発散しています。
汗がでれば体内の水分は徐々に失われていきます。

夏との違いは空気が乾燥しているせいか汗の乾きが早いため、
そんなに汗をかいているとは感じないのです。
喉の渇きも少ないためか、水を摂らなくても大丈夫が盲点になっています。

水分補給なしに一時間以上走ると脱水症になることもあるんですよ!
脱水症は温度や湿度の高い低いに関係ありません。

レースでは水やスポーツドリンクは走る2時間ぐらい前からすこしづつ飲んで体内に吸収させておく。
そして走っているも飲みたくなったら飲むのではなく、
とにかくこまめに摂ることがマラソンを快適に走る秘訣です。

こまめに摂ると言ってもけっこう難しいんですねこれが。
エイドステーションでは混雑してランナー同士が接触するため、
こぼれた水やスポーツドリンクがシューズにかかってしまったり、
コップは走りながらはなかなかうまく飲めないものです。
そのため立ち止まってしまうことで走りのリズムも狂いがちです。

レースでもトレーニングでもウォーターボトルを腰に巻いて走るスタイル
がお奨めです。飲みやすいウォーターボトルなら水分の補給はいつでもオーケーでしょう。
走りに集中出来ますよ!!

水をこまめに摂って快適なフルマラソンを!
ゴールの後にはランナーだけが知る最高においしいお水が待ってますよ!

 Running Music: RF Recomend CD:  Cantam Tom e Vinicius /Titulares do Ritmo






薄着ランは格好いい!

春だというのに息が真っ白に見える公園の朝。

久しぶりに顔見知りの米国人のランナーに出会う。

「Good Morning.Don`t you feel Cold?」

風が冷たい寒い朝だから挨拶がわりに聞いてしまったが、
やぶへびだった。

「I am always very fine!」

彼はとにかく夏でも冬でも同じ恰好をしている。
今日もランショーツにシングレットと完全なレース仕様だ。
いったい寒くないのだろうか?

日本人とは体質の差、筋肉量の違い、皮下脂肪の差なのか・・・
それとも熱い走りゴコロの差なのか?

サーモタイツにサーモシャツ、サーモウィンドブレーカーに手袋、ニットキャップ
の私とは北半球と南半球ほどの差がある。

はたして熱い走りゴコロで寒さは克服出来るものなのか!
それとも寒さのやせ我慢もランナーの美学なのだろうか?

そう言えば街の中で出会う外国人ランナーは薄着で颯爽と走っている。

冬の薄着ってほんとうに格好いい!!

すれ違いざまにそう思う。
走りゴコロはいつだって南半球だけど、寒さに弱い私にはやっぱり無理。

本格的に春になるまで、もうしばらく暖かいランニングウェアの中に入って走ります。
(2009.3.1)

 Running Music: RF Recomend CD:  Eliane Elias sings Jobim /Eliane Elias




春の匂いがする頃

冬の間は家の近くや周回コースばかり走っていたせいでしょうか。
風の中にどことなく春の気配がする週末の午後のランは、思いきって何処か
遠くへ行きたくなります。

ロングタイツやジャケットのお世話にならず、ショートタイツやトップスで
身軽に、気軽にLSDに出かけたいものです。

とは言うものの、寒くなったら大変、軽いジャケットをしっかり腰に
巻き付けて行きましょう。

冬と春が入れ替わる季節が好きです。

毎年繰り返す季節の移り変わり、ランナーはこの当たり前のような時の流れの中で
小さな季節の変化を敏感に誰よりも早く感じている。

走ることの喜び、ライフスタイルとしてのランニングの楽しみは実は
こんなところにあるのかもしれません。

溌剌と巡りくる季節の中へ向かって走る快適な時間。
暖かくなったら、週末の都心をゆっくりのんびり走りたい。、
キラキラと輝く海を見える海岸通りをゆっくりのんびり走りたい。

まだ今は2月。
でも風のなかには確かに春の匂いがする。

あの坂道の向こう側にはライトブルーの春色の空が広がっています。(2009.2.11)

  Running Music: RF Recomend CD:  Nara para bailar /NARA LEAO



レースに潜む魔物

スタート前の時間はなんとあわただしく過ぎて行くのでしょう。
そうこうしている内にスタート時間が迫ってきます。

目標の大会のスタート地点に立てた喜びと共に
歩かず走りきれるだろうかという不安も感じています。

遠くで号砲が鳴って、隊列がゆっくり動き始めました。
スタートラインを通過したあたりから急にスピードが上がり始め、
初めてのレースが始まりました。

えっ!こんなに速いの!!
後続のランナーに追い抜かれて、予想外に速いぺースにとまどいを隠せません。

スタート直後の速い流れれをレースペースといいます。
みんな先を急ぐように前へ前へ、とにかく速いのです。

大会特有の雰囲気にちょっと飲み込まれてしまったあなたは、
流れにのっていかないと何だか取り残されていくような錯覚におそわれて、
ついついスピードアップしてしまうのです。
そこには恐ろしいレースペースの魔物が潜んでいることも知らずに!

やがてペースが落ちつき始めた5キロ地点。
時計に目をやれば予想以上に速いタイムです。
こうなるとますます気持ちいい走りにひたってしまいかねません!

レースペースの魔物が現れる地点が近づいています。

10キロレースなら7キロ過ぎ、ハーフなら15キロ過ぎあたり、
フルなどは25キロ過ぎから突然ペースダウンが始まります。
あんなに快調に走っていた全半の走りと笑顔は何処かえ消え去り、
後続のランナーにつぎつぎと追い抜かれ始めます。

苦しくなって脚が動きません!走れなくなって歩いてしまうかもしれません。
こんなはずでは?!しかし時遅し、です。
レースペースの魔物はスタート直後にあなたの走りのエネルギーを
奪い取ってしまった後なのです。

これってレース経験者でも容赦なしに襲われますから、
本当に油断も隙もありませんね。ご用心、ご用心。

ではレースの魔物に出会わないためにはどうすればいいのでしょう?
それは走り始めのオーバーペースだけは絶対に避ける、
前半にエネルギーを使いすぎないことです。

心のコントロールが難しい“快走の秘訣”です。(2009.1.25)


  Running Music: RF Recomend CD:  A BLUE DONATO /JOAO DONATO



走れる幸せ、走れない不幸

今朝、夢を見た。

しばらく走れない日々が続いたためだろうか。
冬だというのに菜の花が咲く海岸の道を走っていた。

昨日院長の許可が出た。軽くならという条件付きである。
ドクターストップが解けて2週間ぶりに人通りのすっかり少なくなった
都庁のまわりを走ってみた。走ると言うより足慣らしのつもり。

痛かった左踵をかばうこともなくひと安心するものの、痛みが走ることを
恐れて途中歩きを入れてつなぐ。

故障して初めてわかる走ることの出来る幸せ。
ランナーが走りながら感じている喜びは、走ることの出来る幸せではないだろうか。

しかし、今度は走友が腰を痛めてしばしドクターストップになってしまった。
共に年明けの大会に申し込んでいるというのに・・・。

何とか全快してスタートラインに立ちたいという思いがどうにも先走る。

そしてランニングは誰にでも出来る安全なスポーツというイメージは
大きな間違いであることにも気づく。
足や膝や腰に悪いスポーツであることに変わりはない。

だから体重の3倍の重さがかかる踵や足の強化のためにもサブメニューは今以上にもっと
必要ということも故障してみるとよくわかる。

新年、走る前と走った後の身体のストレッチングやマッサージに、もっとしっかりとり組まなければ
と決意したしだいです。

今年もランニングファースト、セーフティファーストでまいりましょう。
走れる幸せと走れない不幸は表裏一体ですよ!(2009.1.1)

  Running Music: RF Recomend CD:  Domingo /Gal e Caetano Veloso


ドクターストップ!

朝起きるとなにやら左の踵が痛い。
筋肉痛の痛みとは違う嫌な感じの痛みである。

昨日走ったときには何とも無かったし、原因がさっぱりわからない。
ランナーの足の裏の故障と言えば足低筋幕炎が疑われるところだが、痛めた経験はない。

しかし踵をつくたびに痛みが走る、これは明らかに筋肉痛では無い・・・
湿布薬を貼ってすこし様子を見ることにした。

痛みは午後になってもおさまらない、椅子に座って踵をついているだけで、
じわーっと嫌な感じの痛みが強くなってきたので、かかりつけの鍼灸院へ出かけた。

「院長、何だか朝起きたら踵が痛くて・・・」

「古い靴履いて走ってないですか?」
 
 院長が痛む踵のエコーの画像をみながら、
「ここに白い固まりのようなものが見えますね。5ミリ×2ミリくらいのガングリオンがあります。」

「何ですか?!ガングリ・・オンって!」聞いたこともない病名に不安になる。

「一種の腫瘍です」

「えっ、腫瘍ですか!」腫瘍と聞いてさらに不安になる。

「良性で脂肪のかたまりのようなものです。放って置いても自然に治ります。それより足低筋幕炎もおきていますね。
 早く直すのに超音波治療をしますから痛みが無くなるまで通ってくださいよ」

「院長、何でなったんでしょうか?」

「走りすぎや履き込んだ靴を履いているとなることが多いですね。
 疲労で縦アーチが落ちてきていたんでしょう。痛みがでなかっただけです。
 ガングリオンはたまたま踵にできてしまったんですね。」

縦アーチ保護のテーピングをしながら最後に院長のきつい一言。

「しばらく走っちゃだめですよ、ドクターストップです!」 (2008.12.21)
 
 Running Music: RF Recomend CD:  Boas Festas /Ono Lisa




快調足で走りたい!

走りはじめて半年の走友が、親指の付けねが走った後すこし痛むというので
インソールを買いに出かけた。
ショップで足形を測定するとすぐに結果が出た。
測定結果を見ながらトレーナーさんが説明してくれる。

「これはカイチョウソクですね!?」
「なんですかそのカイチョウ足って?」

カイチョウソクとは開張足とのことで、
横アーチが落ちてしまい足の親指の付け根と小指の付け根の間がアーチ状
になっていない扁平な足のことなのです。

「ほらここにタコできてますね!」

なるほど、自分の足と比べてみると、友人の足裏にはネコのマメのような
皮膚が硬くなったところがあったりタコができている。
走って半年でこうはならない。

原因は外反母趾。
外反母趾といえばマラソンランナーの土佐礼子さんが思い出されるが、
友人の足は見たところ普通である。
しかしよく見ると前足部が反り返っている、だから堅くなったり、タコができてしまうようだ。

トレーナーさんは土踏まずの手前をぎゅっと掴んで、
ここを締めることで横アーチの開きを押さえれば良いんですと教えてくれる。

「開張足用のインソールを入れて土踏まずのアーチダウンを押さえ、
シューズの3、4、5をしっかり締めてください。つま先から3番目、4番目、5番目のホールです。」

この時1番2番は強く締めず、3番4番5番を締めることで強制的にアーチを作る、
これにテーピングを加えればさらに効果的とのことでした。

「これはランニングシューズのひもの締め方の基本なんですけど・・・以外と知らないんですよね皆さん。」

長年アシックスのシューズを愛用しているが、よく見るとサイドストライプが345のヒモ通し穴の位置と
一体になっていることに初めて気がついた。
こんな重要な意味があったとは!

試しに345をしっかり締めて走ってるとシューズが足裏にぴたりとくっついているような
快適なフィット感である。その走りの違いにビックリするやら感動するやら!!!

345をしっかり締めて快調足で走りましょうね!

 Running Music: RF Recomend CD: ★ Antonio Brasileiro Jobim /Tom Jobim





マメができたよ!

セールで買ったシューズで三日間走り込んだら久しぶりに
右母指球外側に大きなマメができてしまった。

赤くなっていたのは気がついていたがたいしたことではない
と思い、走りつづけたのがまずかった。
ズキズキと痛みやがて水ぶくれになってしまい
歩くと痛いので、パッドを買いに薬局へ行った。

水ぶくれになったマメを早く治すには皮をハサミで切除し化膿止め
の軟膏を塗ってください、そう薬剤師が言う・・・そんな荒っぽい
処置は聞いたことがないと思いつつ、
外反拇指用のちょうど良い大きさのパッドだけ買った。

針を焼いて消毒し、まめの周囲数カ所に刺し水を抜いた。
水は自然に吸収されるのだが、皮膚を圧迫して痛いのでこうして抜いてしまえば
さほど痛まなくなるもだ。後は、マキロンと化膿止めを塗って、
水がたまらないようにバンドエイドで圧迫して止め、その上に買ってきたパッドを貼ってネットで保護した。
念には念のこの処置で、ズキズキの痛みは徐々に消えていった。

数日後、マメはカサカサになり一部破れて、剥がれてきていた。
この段階ですこしづつハサミで慎重に切り落とした。

マメの処置も大切だが、原因の特定も重要である。
シューズのまめのできたあたりを手を突っ込んで丹念に探っているうちに原因らしきものを見つけた。
そこだけが僅かに出っ張っているではないか。
外側のストライプとトゥのレザーが縫い合わさっているところガなにやら怪しい。
内側で縫い目が僅かに盛り上がっているのだ。
うーん、まめのできた部位とほぼ合致する。これだな、これが原因だーっ!

この靴は残念ながら直しようもなく、勿論走ることもなく、普段履きにする気にもならない。
シューズはやっぱりはき慣れた定番のシューズに限りますね!

セールの靴は申し訳なさそうに下駄箱の隅で小さくなっております。

 Running Music: RF Recomend CD: ★Domingo Gal e Caetano Veloso




気楽に走れる30キロ?

もちろん人それぞれ目標や楽しみ方というのがあるんだけれど、
ランニングの醍醐味を気楽に楽しめるレースというのは一体何キロだろう。
ある日の走友とのおしゃべりです。

「5キロのレースは“ヨーイドン”の競争だね。運動会に近いなあ」

「ぜいぜいハアハアは身体によくないね。活性酸素だらけになりそうで、
 あまり走りたくない距離かな」

「10キロはどう?」

「10キロレースは50分切りがポイントかな。やっぱりタイムになってしまう」

「私はいつもちょっとオーバー、何とか49分台でフィニッシュしたいけど・・」

「スピードにのって“私は走っている”という感じは10キロレースの魅力だよね」

「わたしはハーフ好きだよ!」

「無理が利く距離だし、そうね私もハーフが良いかなあ」

「30キロレースって少ないけどどう?」

「第2回の湘南国際マラソンの30キロは走りやすかったよ」

「フルはきちんと練習しないと30キロからは苦しいだけで全然楽しくない」

「苦しさを乗り越えてゴールした時の喜びはやった人しかわからないものだけれど、
 ダメージもかなり大きい。筋肉痛の月曜日が確実にやって来る?!」

「私は一番楽しめて気楽で好きな距離が実は30キロなんだけど、
 湘南国際マラソンは次回はフルに戻すから、この距離のレースは青梅ぐらいですねえ。」

「そうね、日頃のランニングライフの延長で気楽に走れそうな30キロの楽しさってわかるなあ。」
 
「日頃のトレーニングでも走れる距離で、時間的にも長く気楽に走っていられるのが良いね。」

「30キロは記録的にも中途半端っていう人もいるけどネ。」

もっとつくって欲しい、30キロレースです!!

 Running Music: RF Recomend CD: ★Canta Herminio Bello de Carvalho Alaide Costa







汗かき大敵

汗をかけば痩せると言うことを信じている人がまだまだ多い。
暑さの中ウインドブレイカーを着て走っている人を見かけるたび
それ体に悪い以上の効果はありませんよと声をかけたくなります。


汗をかくと走った気がする、確かにスッキリするけれど、
ダイエット効果はほとんど期待できません。
確かに汗をかいたは体重が下がりますが、
水を飲めば体重は元に戻ってしまいます。

汗の大半は水分と残りは塩分や尿素です。
走って汗をかけば、かいたぶん体重は確実に
減りますが、これは水分が失われただけです。

運動で痩せるのは脂肪燃焼によるもの、
有酸素運動によって、すこしづつ体脂肪燃焼が起こります。
大汗をかくことは痩せることではありません。
さらに恐いのは汗によって水分が失われると熱中症にかかってしまうことです。
特に夏の炎天下のランニングは非常に危険です。

風通しのいい白いウェア、帽子、サングラス、そしてこまめに水を飲んで体調をみながら
のジョグ程度にしておきましょう。特に35度以上は走らないほうが賢明です。
体温が40度以上になると意識障害を招きかねない熱射病になりかねません。
炎天下で黒っぽい上下のウィンドブレイカーを着て走ることだけは絶対にやめましょう。

汗をかいて乾いた肌に白く残っているのは塩分です。
塩分は筋肉を動かすためにからだが必要な重要な成分です。
といってマラソン大会のように塩をとる必要はありません。
スポーツドリンクで十分です!!
夏は水だけではなく、特に塩分補給を確実におこないましょう!

 Running Music: RF Recomend CD: ★ Nara Leao Meus sonhos duurados


快適LSDの必需品

ここ潮風公園は何時も風が吹いていて涼しいけれど、
やっぱりシーフロント、日差しは強烈です。
紫外線対策をしっかりやらなくては!
愛用のニューラインのメッシュキャップにUVカットのサングラス、白のショート
スリーブトップにランニングショーツ、顔、腕、足にはサンブロックをたっぷり塗りって
走友と完全武装?のランニングです。

日焼け止めはいろいろ試したけれど、なかなかランニングに相性の良いものがありません。
一番強力とされるSPF50+で、汗に強く、簡単にはとれないもの、べとべとしないもの、
汗をかいても白くならないもの、後で落としやすいもの等々すべてを満たした日焼け止め
はありません・・・。

私は汗に強く、流れ落ちないしっかりした日焼け止めとして、赤いキャップの
サンプレイスーパーブロックを愛用しています。パッケージに強烈紫外線専用
と書いてあるのが心強いんですが、難点は強力過ぎて落としにくいことです。

ウォータボトルのついているウェストパックには、小銭入れ、スポーツドリンクの粉末、
バンドエイドと小さな容器に入れ替えたマキロンはまさかの転倒用です。

皮膚科の先生は水できれいに洗っておけば消毒や化膿止めは不要ですと言うけれど、
LSDの時は念のためにいつも持っていきます。

手のひらサイズの小さなノートと筆記用具まで持っています。
これは走りながら思いついたことを忘れずにメモするためのもの。
携帯電話はカメラ代わり。ファーストトークの写真は殆ど携帯で撮っています。
ウォーターボトルには水が入ってスタート準備完了。
あれこれ入ったわたしのウエストパックはけっこう重いのです!

快適LSDに一番重要なのはコースです。マイペースで、快適なLSDを楽しめるコースと
いうのは都心にはなかなかありません。でもここ潮風公園とお台場周辺には信号も、人も、
自動車も、自転車も少なく、絶好のLSDコースが広がっています。トイレや水場も各所にあり
安心です。

ゆりかもめを追いかけて、ビックサイトまで、折り返してシンボルプロムナードを通ってお台場の自由
の女神像前まで戻ってくれば、ワンウェイコースはお奨めです。

この日は風が気持ちいいのであちこち寄り道し潮風公園のパーキングエリアに帰って
きたときには2時間たっていました。
ショートな周回コースで2時間走はとても走れませんが、
仲のいい走友と風通しのいいワンウェイコースなら簡単です!


 Running Music: RF Recomend CD: ★ Note Manouchel/Gypsy Swing From Alsace


ランニングウェアの効用

ランニンングの愉しみはたくさんあります!

スリムなボディになること。

季節の変化に敏感になること。

一杯の水が凄くおいしいこと。

風邪を引かなくなること。

お気に入りのランニングウェアで走ること・・・

ファッショナブルなランニングウェアが増えてきましたね。
フィットネスウェアでランニングウェアの代用している人もいると思いますが、
機能面では全く違うものです。

多用な動きに対応するため素材が厚く、頑丈なつくりのフィットネス
ウェアとの大きな違いは“軽さ”です。
走るための機能としてこれほど重要な要素はありません。
そして快適に走ることを前提にした吸汗速乾性能やサポート性能も重要な
機能です。

自分の走りのイメージと身につけるウェアの選択はランニングの愉しみの
とっても大きな要素ですし、
お気に入りのウェアで走るモチベーションやエネルギー強化にもランニングウェアは
大きな力となっていると思うのです。

快適な機能で走ることを愉しくしてくれるランニングウェアなら
走ることがますます愉しくなるものです。

よくこのウエアで今度のレースに出たいのですが、間に合うでしょうかと
お問い合せをいただきます。
そんなときは勿論何がなんでも間に合うように発送の手配をしています!

 Running Music: RF Recomend CD: ★ Brasil/Joao Gilberto




体調に耳を傾けて

体力や持久力は貯金することができません。
継続して走ることで体力や持久力は維持できるものです。

毎日走る人、週末に走る人とランニングのTPOはそれぞれです。
走りはじめる前にこころと体に聞いてみましょう。
今日は走りたいのかなって。
走りたいと言う気持ちが自然に涌いてくるような時は体調が良いときです。
走らなければと言う意識が少しでもあれば少し調子が下がってきているときです。

走り始めで自分のその日のコンディションがだいたいわかります
手と足の動きがバラバラだったり、ぎくしゃくした走りで、全体のバランスが悪かったり、
スムーズに、軽快に走り出せない時があります。

走っているうちに脚は軽くなることが多いのでそのまま走り出し様子をみます。
普通はジョグで20分も走れば調子が上がってくるものですが、
30分走っても、40分経過しても一向に軽くならないときがあります。
1時間走ってやっと良い感じの走りになってくることもあります。

こんな時は明らかに疲労が蓄積しています。身体的な疲れや精神的な疲れが
重なって自律神経のバランスがうまく働いていなかったり・・いろいろです。
そういうとき無理に走るのはココロとカラダとって悪い負荷をかけることになってしまいかねません。
ウォーキングやストレッチに切り替えるなどの切り替えが必要です。

今日は脚が重いからといってスピードを上げ刺激を入れたりするのはさらに
体調の減退を招くだけですから止めた方が賢明です。

ランナーの多くは走ることが好きで、健康維持のために走っているのですから
走ることで健康を損なってしまっては本末転倒です。
体力・持久力レベルの維持のためにもその日の体調に耳を傾ける必要があります。

今日の走りはいかがでしたでしたか?

 Running Music: RF Recomend CD: ★ Eliane Elias sings Jobin




いい汗とわるい汗

麹町で久しぶりのお友達と会っていたらすっかり夕方になっていました。
四谷の駅へ向かう途中、多くのランナーにすれ違いました。

ランニングショーツにハーフスリーブ、カプリタイツやタンクトップ
思い思いの軽装で職場の仲間でしょうか、
ソロランナーはベッドフォンを効きながら走りすぎてゆくその表情は
実に晴れやかで嬉しそうです。

6月の梅雨の中休は貴重です。カラッと晴れて、
湿気もなく走るには絶好のコンディション。

ランナーはあちこちのビルから次々に飛びだしてきます。
駅へ向かう人の流れを軽快に走り抜け皇居へ向かうのでしょう。
あまりの多さにちょっとビックリ。
これは東京マラソンが走ることを身近なものに変えたことは明らかですが、
ちょっと過熱気味です。

初夏のこの時期は走りはじめて5分もすれば汗がでてきます。
冬の汗と違って初夏の汗はサラサラしています。
サラサラの汗はとっても気持ちのいい汗、体にいい汗。
霧雨のように全身から噴き出すのは汗腺がすべて開いている証拠です。
霧を吹きかけたような汗は気化しやすく熱をどんどん逃がすので、
心地よく感じるよい汗です。

お仕事でかく汗はアブラ汗や冷や汗かな?これは体にわるい汗です。
いずれにしてもアフタービジネスのランニングでその日のストレスは
サラサラの汗と共にすべて流れ出てしまうでしょう。

サラリーマンのライフスタイルは飲みにケーションから走りケーションに変わったのかな?
でもきっと走った後にやっぱりとりあえずビールでなのでしょうね?

ビルから次々と飛びだしてくるランナーは女性も男性もスーパーマンに変身する
クラークケントのようです。

わたしも帰ってランナーに変身だ!!

 Running Music: RF Recomend CD: ★ Bossa Nova Stories/ Eliane Elias




雨上がりの午後に

マラソンオフシーズンの今はゆっくりとランニングが
楽しめる季節ではないでしょうか。
わたしは大好きなアーチストのお気に入りの曲を詰め込んだ
シャッフルをお供に走っています。

今年はボサノバ誕生50年の年です。
ボサノバ発祥の地イパネマ海岸では
1958年当時ナラレオンのアパートに集まっていたボサノヴァ
の仲間達が一堂に会した記念コンサートが開催されました。

カルロス・リラ、ホベルト・メネスカル、ジョアン・ドナート、ジョイス
やマルコス・ヴァーリ、ワンダ・サー、レイラ・ピンヘイロ、エミリオ・サンチアーゴ、
エリスレジーナの娘マリア・ヒタなどなどが出演。
いつもCDでしか聞くことのできないボサノバゆかりのアーチストによる夢のようなコンサートです!!
観客は8万人以上だったというからスゴイのひと言です。

参加アーチスト達は今も残るコパカバーナ海岸のナラレオンのアパートに集つて
彼女を偲ぶと共にボサノバ生誕を祝ったと言う。

美しきボサノバのミューズ“ナラ”や“アントニオ・カルロス・ジョビン”が生きていれば二人のデュエットで
ボサノバ誕生50年コンサートの最後を飾ったかもしれませんね・・・
ユーチューブで見つけたナラとジョビンのめずらしいデュエットの映像を見るたびにそう思います。

ボサノバの魅力はなんといっても耳残りのする美しいメロディーと詩。
不思議なことに何度聞いても聞きあきることはありません。
最初のボサノバとされるジョビンの“Chega de Saudade 想いあふれて”は歌い継がれる名曲で、
ボサノバアーチストなら必ずカバーして、いつ聞いても新鮮です。

心地よい歌声、素敵なアレンジのボサノバはスローでもアップテンポでもわたしには走りのリズムに良く合います。

やっと雨が上がった日曜日の午後、物憂げな曇り空。
シャッフルから聞こえてきたのはナラの「あの日からサウダージ」。
大好きなナラの歌声を聞いていればシアワセ感に包まれて、ずっと走っていたくなるのです。

http://www.youtube.com/watch?v=1L1lZ-bsyqM
http://www.youtube.com/watch?v=nnqegSOt76E

 Running Music: RF Recomend CD: ★ ONDE E QUANDO - NARA LEAO 





走りの気分転換

いつも同じコースをおなじようなスピードで走っているとランニングは単調で退屈なものに
なりがちです。

ショートな周回コースにその傾向が強いんですね。
いつもと違うコースに変えるにしても距離の短い周回コースは避けた方がよいでしょう。
走り方に工夫や目的が無くだらだらと走り続けるのは走りのモチベーションの低下や
ストレスになりかねません。コースは目的やその日の気分で変える必要があります。

ショートな周回コースはジョギングの中に時々軽快にスピードを上げて、ストライドを
広げる、大きく腕を振って走るなど、走りに工夫が必要ですね。

周回コースが退屈に感じたらどうするか。
長く走るためには目標地点を決めて、折り返してくるとか、行きと帰りが違うコースを走ります。

マラソンの折り返し地点に向かうように、行きは目標に向かう意識が走りのリズムをつくります。
折り返せば今度はゴールに向かって走るリズム感が生まれます。
こういう目標感覚や意識はショートな周回コースからは生まれません。
時間が許す範囲で折り返し型コースをいくつか見つけておくといいですね。

さらに空が大きく広がる場所は近くにありませんか。
川沿いの道、土手の上、海岸、皇居のような開けたランニングコース、
風通しの良い、解放感溢れたコースを見つけておきたいものです。
こういう環境のコースなら結果的に周回コースになってしまっても問題ありません。
一直線に続く道の上に大きな空が見えるコースなら走りの気分転換にも最高です。

だらだらといつも同じコースをいつも同じパターンで
走っていると退屈な走りになってしまいまーす!
コースを変えて走り心をリフレッシュしましょ!!

 Running Music: RF Recomend CD: ★Rosa Oassos Azul



脚力より腕力?

マラソンは脚のスポーツであると共に腕振りのスポーツでもあります。
腕の振りが脚の推進力につながっていると実感するのがレースの後半や坂道。
スタミナの切れかかった脚を前へ前へと運こぶ、苦しい坂道を歩かずに
なんとか登り切る、これは脚力ではなく、腕力ではないでしょうか?

腕を振ることで脚が、身体が、自然と前に出てゆきます。
しかし肩や腕の筋肉が弱いと腕振り推進力も弱かったり、
自分では前後に振っているつもりでもほとんど動いていなかったりします。

ちょっと不思議なのは腕を後ろに引くことで推進力が出ることです。
あまり意識しすぎると走りのバランスが崩れてしまいますから、
そういうイメージで走るのが良いようです。

腕振りを支えているのは大きなアウターマッスルと身体の深い部分にある
インナーマッスルという2つの筋肉。

アウターマッスルを手軽に鍛える定番の筋トレは地味な腕立て伏せです。
腕のうごきを支えている三角筋や背中の僧帽筋や大胸筋などに作用し
全身運動であるランニングの補強運動には欠かせないトレーニングですが、
インナーマッスルは鍛えることができません。
鍛えるどころが逆に痛めてしまうことがあり注意が必要です。

インナーマッスルの補強はいつでも何処でも手軽にできます。
専用のゴムチューブを両手で持ち、背筋を伸ばして体側まで引っぱる
小さな負荷を掛けるだけの筋トレですが、
10回左右3セットもやると肩の深い筋肉がジワ−ッとだるくなります。
このジワ−ッがインナーマッスルに効いている証拠なのだそうです。
しかし数ある筋トレの中でも地味度NO1です。とにかく根気がいります!

インナーマッスルはダイナミックなアウターマッスルの
うごきをサポートして関節の動きを安定させる大事な筋肉なので、
両方のバランスがとれていることが理想的です。
でもこれを積極的にやっているランナーは、少ないでしょうね・・・

腕力強化で走力アップ!わたしも根気よく頑張ります。

 Running Music: RF Recomend CD: ★O Melhor de  Tom Jobim


ココロとカラダの免疫力

レースの前になるとカゼをひいてしまうことがあります。
免疫力が弱っているのかもしれません。

元気に走ってトレーニングしてきたのにどうして風邪を引いてしまうのでしょうか。
それは自律神経と深い関係があります。

自律神経には交感神経と副交感神経があります。
働いているときや緊張している時には交感神経が優位になっています。
休んだり、リラックスしているときに働くのは副交感神経です。
私達はこの2つの相反する神経を切り替えながら
うまくバランスをとって生活しているのですが、
ストレスや緊張感にさらされると時に自律神経のバランスを崩してしまうのです。

自律神経のうち交感神経が優位になりすぎると白血球の中のリンパ球が減ってしまうのだそうです。
リンパ球は侵入してきた細菌やウィルスなどと闘ってくれますが、
リンパ球が減ってくると抵抗力が弱くなってしまうのです。

自律神経の乱れが、免疫力の低下を招き、リンパ球が減ってしまい
それが様々な病の原因になる、
免疫力を鍛えておくことは健康であるための最大の条件や秘訣のようです。

ではリンパ球のバランスを正常に保つためにはどうしたらいいのでしょう。
それは、交感神経と副交感神経のバランスをとること。
ではバランスを整えるにはどうすればいいのでしょう。

ランニングは交感神経優位ですが、走った後のクーリングダウン
や深呼吸をすると副交感神経に切り替わります。
このオンとオフの切り替えが免疫力を高めるのだそうです。

しかし疲労の蓄積などで自律神経のバランスが崩れていたとするとリンパ球が減って
カゼなどを引きやすくなっていることが考えられます。
レースが迫っての風邪引きも困りものですが、ココロのコンディションが悪いとマラソンを走る気力がなくなってしまいます。
ココロと身体のコンディショニングは実に難しい・・・

免疫力を高めるには、ストレスをためない、あまり悩まない、くよくよ心配しない、イライラしない、怒らない・・・
何事も悲観的にならず楽観的に考えて、交感神経と副交感神経を上手に切り替えることだそうです。

“病は気から”です!リラックス、リラックス。〔2008・4・20〕

 Running Music: RF Recomend CD: ★ATodas As Coisas E Eu Gal Costa 


継続は脚力なり

レース後半に筋肉の張りや痛みが出て走るのが辛くなってしまったことはありませんか。
空腹はエイドステーションでパンやバナナを摂っていれば何とかしのげても、
歩きそうになる脚をリカバリーするのは難しいものです。

歩かない、歩かないと呪文のように唱えても、走れなくなって止まってしまいます。
ストレッチングや屈伸をしたり、リフレッシュして再び走りはじめるのですが、
一分もたたぬうちに、すぐ辛くなって歩いてしまいます。
一度歩いてしまうと、もう継続して走れなくなってしまうものなのです。

誰だって最後まで歩かず走りきりたい!
歩いてしまう原因は2つ。
1つは前半のオーバーペース。
もう一つは脚力不足、脚のスタミナ不足です。

マラソンは脚力のスポーツです。レース後半で歩かないためにはやはり走りこみによる脚力の強化や補強運動が必要です。
しかし脚力の強化はなにも走ることや筋力強化だけではありません。
気楽でお手軽な補強運動があります。
それは日常生活の中で普通にしっかり歩くこと。

ランナーは走ることばかり考え、歩くことにあまり興味はないかもしれませんね。
走ることに比べて歩くことは地味ですし・・・

1日の歩く目安は一万歩が理想といわれます。
実際に万歩計をつけてみると実際はその1/3以下です。
計測してみると日常生活の中では歩いていないことがわかりますよ。

だからこそ毎日の通勤や外出時、勤め帰りの時間を使って歩きたいものです。
レースで歩かない脚づくりを期待して、1日30分ぐらいしっかり歩きましょう。

継続は脚力なり!〔2008・4・6〕


 Running Music: RF Recomend CD: ★Abracos e beijinhos e carinhos Nara Leao 






体重と体調のいい関係

ベスト体重までがんばって痩せなくっちゃ。
ランナーはレースにそなえて体重を意識します。
体重が軽くなれば、きっと快調に走れて、タイムも早くなる筈だから。

ところでベスト体重って?

食べる量を減らしたり、動物性脂肪は太るからと摂らなかったり、
走って痩せるには継続的な走りこみが必要ですが、
食べる量を減らして走っていれば体重はすぐ下がってきます。

しかし食事によるダイエットを続けていると
走るのに必要な筋肉量も減ってしまいます。
筋肉は身体の何処よりもエネルギーを大量に消費しますので、
こういう状態でレースにでると後半スタミナ切れで急激なペースダウンは明らかです。

BMI値や標準体重や理想体重など身長と体重から導き出される数字は
あくまでも目安にしかなりません。
自分の体重がベストかどうかはそういう計算式からは解らない!

標準体重や理想体重に近ければ良いということではなく、
体重が体調に合っているかが重要です。
これは毎日のランニングの中でしか実感できない感覚で、勿論計算できません。
毎日のランニングの後にダイヤリーには体重とその日の体調を書き込んでおきましょう。

基本は良く食べ、よく走ること、体脂肪を落とすこと、体脂肪をつけないことです。
しかしこれはコレステロールが多いので駄目、高カロリーだから駄目では、
野菜や白身魚しか食べるものが食べるものがなくなってしまいます。
食事は難しく考えずに偏ることなくバランスよく食べること。
それに我慢して食べない方がカラダにもココロにも悪い。

しっかり食べて、楽しく走って、体重と体調のいい関係をキープしましょう。
でも、これがなかなか難しいのです・・・・〔2008・3・21〕


 Running Music: RF Recomend CD: ★Canecao apresenta Maysa /Maysa 




春風に誘われて

西高東低の気圧配置がくずれ始め、
高気圧と低気圧が交互に日本列島を通りすぎていきます。
あんなに寒かった風が優しい・・・

移動性高気圧におおわれて良く晴れた穏やかな週末の午後、
外苑の周回コースを抜け、人通りもクルマも少ないくなった静かな青山通りを皇居へ。
春風に誘われて今日は皇居を一周して引き返す約2時間のLSD。

皇居へ行くたびにランナーの数が確実に増えているのを実感します。
これから暖かくなるとマラソン大会のような賑わいになりそうです。

帰りの豊川稲荷の登り坂で外国人ランナーとすれ違いました。
アメリカのマラソン大会の派手なプリントの半袖Tシャツと
黄色のランニングショーツが、早春とは言えまだモノクロームの街の風景の中で、
春の光のように鮮やかに輝いて見えました。
ジャケットとカプリタイツの私とは対照的なスタイルです。

すれ違いざま彼は軽く手をあげて挨拶をしてくれました。
これからきっと皇居に行くのでしょう。
ランニングを愛するものどうしの連帯感とでもいうのでしょうか。
すれ違う時の笑顔とあいさつは元気の確認のようで嬉しいものです。

青山一丁目の交差点で信号につかまっていると、
微かに沈丁花の香りをのせて風が通り抜けてゆきます。

さあ、もう少し。わたしは、ジャケットを腰に巻き付けて、
待ち望んだ春の風の中を背筋を伸ばして走るのです。〔2008・3・8〕

 Running Music: RF Recomend CD: ★Cantam Tom e Vinicius Titulares do Ritmo





完走物語

ランニングは他のスポーツのように覚えなくてはならない難しいルールもなく、
思いたったらいつでも何処でもできるのが良いところです。

「わたしも走ってみようかな・・・」

東京マラソンはマラソンのイメージをすっかり変えてしまいました。
ここにはもう過酷なトレーニングをつんで挑むマラソンのイメージはもう
ありません。

「走るってなんだかとっても楽しそう。」
「みんなで東京マラソンを走ろうか。」

かっては“シニイクゴー”などと呼ばれた過酷で孤独なイメージの
フルマラソンは東京マラソンで未知の自分との素敵な出逢いの場になったのです。

途切れることのない沿道の応援が完走をめざすランナー達をゴールまで支えてくれます。

応援しながらゴール向かって楽しそうに走るランナーの姿に
来年は自分が走る姿を重ね合わせているのでしょう。

完走率97.4%は、7時間という長い制限時間だけではなさそうです。

ちょっとくらい足が痛くたって、まめができたって、辛くたって、声援があるからがんばれるのです。
自分に負けたくないからゴールをめざすのです。

フィニッシュゲートの向こうにはひとりひとりの完走物語りの本当のゴールが待っています。
それは走った意味であり、走った人しか解らない感動であり、フルマラソンの素晴らしさです。

身近で誰でもが走れそうなイメージの東京マラソンですが、走ろうと決めた日から
晴れ舞台の日までどれだけ走ったか、どれだけ走れたかが完走物語りのスタートです。

東京がホノルルのようにいつもランナーが走っている街になる日は近いかもしれませんね。〔2008・2・25〕

 Running Music: RF Recomend CD: ★Canta Herminio Bello de Carvalho Alaide Costa






オーバーペース症候群

自分でもまさかと思うことがレースでは起きるものです。
例えば後半ペースが落ちて不覚にも歩いてしまったり、
あんなに練習で走ったのに途中からペースダウンてしまったり・・・

帰りの電車の中、ペコペコのお腹で考えるのは食事のことと
納得がゆかない今日のレースのことばかり。

ぺースダウンの多くは前半のオーバーペースが原因です。
いつもわかっていても結果的にオーバーぺースになってしまうもの。
前回の教訓が生きないのはどうしてなんでしょう。

ハーフなら2時間切り、フルなら4時間30分切りと目標を立てる
これがじつはオーバーベースになってしまう最大の要因ではないでしょうか。

ハーフは10キロを1時間を切って行けば後半余裕ができるなどと考えていませんか。
そのためには5キロを25分前後で行けば、2時間切りが達成できそう。
そしてスタート直後の先を急ぐ速い流れに乗って飛ばしてしまいます。
これはもうオーバーペース間違いなしです。

今日は快調、10キロの通過タイムも上々、このままいければ、目標タイムを・・・。
しかし、15キロあたりから突然ペースが落ちはじめます。
足に重りがついたようになったり、ふくらはぎが痛くなってきて、後続ランナーに抜かれ始めます。

しかしペースはもう上がることはなく、歩くようなペースに変わってしまうのが18キロあたり。
そして完全に失速。ハーフといえども、歩きが入って、こんなはずでは・・・になってしまうのです。

スタートしてからの5キロはウォーミングアップに撤しましょう。
いつもの走り出しとおなじペースで良いのです。
小さなペースの上げ下げも絶対禁物です。
心地よいと感ずるペースで、無理せず淡々とまいりましょう。
目標タイムもすべて忘れましょう。

ハーフマラソンならスタミナが切れたり足にきても何とか走り切れますが、
フルマラソンはそうは行きませんね。
30キロまではスタミナを温存して、そこから先が長く辛い12,195キロに備えましょう。

自分に負けるのが一番悔しいんですね。
オーバーペースにはご用心、ご用心。〔2008・2・11〕


 Running Music: RF Recomend CD: ★Canecao apresenta Maysa /Maysa





元気をもらってる

走りに出かける直前、大学時代からの親友から電話がかかってきた。

「あす検査で病院へ行くの。そのあと時間ある!新宿あたりでお昼どうかな」

「うん、いいよ!」

「でも明日、雪が降るかもしれないって、もし雪降ったらまた今度にしようね!」

「じゃあ明日」約束して電話を切った。

受話器の向こうから聞こえてきた久しぶり聞く彼女の声はとても元気そうだった。
イヤーバンドに手袋をして、フル装備で外へ出ると、
冷凍庫のような寒さとともに猛烈に冷たい風が向かってきた。

彼女は二回癌の手術をしている。その後の経過は良好なようである。
若い頃と変わらぬその明るさは、
こちらの小さな悩みごとなどこっぱみじんに吹き飛ばす。
そして、わたしはいつも元気をもらうばっかり。

今や癌は日本人の3人にひとりがかかる時代であるといわれている。
もしわたしが癌になったら彼女のように明るく生きられるだろうか。
強く生きられるだろうか・・・走り続けられるだろうか。

明日彼女に会ったら、今度一緒に走ろうって誘ってみよう。

「いやだー、わたし走るの好きじゃないから」

きっとそう言われそうだ!〔2008・1・27〕


 Running Music: RF Recomend CD: ★Cancao do Amor Demais - Canta Tom & Vinicius





走るが価値

レースシーズン真っただ中。
目標のレースが近づいてきましたね。

しかし今日は朝から冷たい雨、練習には最悪のコンディションです。
週末に運悪くこんな天気になってしまうとLSDやロング走は取りやめ。

こういう日はとっておきコースを利用してます。
距離にして50メートルぐらいの高速道路下の駐車スペースです。
普段はとても走る気にはならないコースでが今日のような悪天候の日は
実に有りがたいコースです。

でも難点がひとつ、行ったりきたりで単調過ぎて飽きてしまうこと。
何往復するかを決めて走るとか、ウインドスプリントやちょっと距離不足ですが
インターバル走など目的を持って走るしかありません。

特にインターバル走などは公園などの周回コースは一見走りやすそうですが、
一人で続けることは簡単ではありません。
こういう短いコースのほうが集中して走りやすいことに気づきます。
走りやすいとはいっても、やっぱり楽しくないトレーニングです。

空も雲も見えない、風通しも悪いコンクリートのコースを快適空間に変えるのは
お気に入りのランニングミュージック。
アイポットでGAL COSTAの「Live at the Blue Note」を探してウォームアップ開始。
これならコンサートが終わるまで走っていられそうです。

50メートルをダーッと走って、ゆっくりジョグで呼吸を整えて、
またダッーと走って・・・・

この時期、故障が恐いのであまり負荷を掛けないようにして、後は筋トレに。

週末は冷たい雨でも、走るが価値です。〔2008・1・15〕


 Running Music: RF Recomend CD: ★Gal Costa Live at the Blue Note






コールドインサイド

いくら寒くても、走れば必ず汗をかきます。
汗をかくと今度は急に寒くなってきませんか。
冷たさに耐えて走るなんてことはありませんか!
厚着をしているのに一体どうしてなんでしょう?

肌に直接触れるウェアをファーストレイヤーといいます。
不快な冷たさの原因のひとつはこのレイヤーの素材と機能にあります。

汗は皮膚の表面で気化熱となって肌から熱を奪ってくれます。
体温は気化熱で一定にコントロールされ、汗は出てこなくになります。
しかしウェアの水分乾燥力や発散力が弱いと皮膚を濡らし続けるため、
いつまでも気化熱が続き暖まることはありません、
結果的にシャツの寒さに耐えながら走ることになってしまいます。

冬のランニングを楽しむためには何より保温力と速乾力が求められます。
私はファーストレイヤーの繊維構造が、
どれだけ空気を閉じこめているかが重要だと考えています。
裏起毛タイプで吸汗力と速乾力に優れたウェアが良いレイヤーといえます。

保温力でさらにもう一つ重要なポイントはアウターのジャケットです。
ジャケットの最大の役割は外気の遮断ですが、気化した汗や湿気を逃がすベンチレーション
効果とのバランスがポイントです。アンダーアームやバックなど汗をかきやすい
部分にベンチレーションがついているジャケットがお奨めです。

寒いからといって相性の悪いレイヤーの重ね着は逆効果です。
暖かいのは走りすまで。しばらくすると汗がでてきます。
やがて気化熱のメカニズムが作用して、
衣服内は暑いやら寒いやら不快な環境に急変してしまいます。
厚着をしても暖かく感じることがないのはこのためです。

宣伝になってしまいますが、Newlineのサーマルトップをファーストレイヤーとして愛用しています。
軽い裏起毛で汗を吸い上げる性能と速乾力に優れています。
ジップアップタイプで首までのハイネックも暖かくてドライ感が持続します。
タイツも裏起毛です。この中にいれば快適です!

それでも寒い時はセカンドレイヤーですが、これは薄手のフリース素材や背中がメッシュ
の通気性の良いベストあたりですが、3層レイヤーは組み合わせがとってもむずかしい。

一年の走は元旦にあり!ということで今年も朝の公園へ。
なんと半袖にショーツの元気のいい外国人ランナーを見かけました。
寒くはないのでしょうか?!

寒さに負けないで今年も元気に走りましょう!〔2008・1・1〕

 Running Music: RF Recomend CD:★Bossa Evergreen  Roberto Menescal




ココロも大掃除

寒いと筋肉が固くなります。すると関節も動きが悪くなります。
走る前には準備体操やストレッチングしてますか?

ゆっくり走りながら足回りをチェック、腰や腕や肩、首の調子はどうか、
どこかに痛みや違和感はないか確認しましょう。

体調は毎日変わります。
いつでも快調なランニングというわけにはゆきませんね。

仕事や人間関係でトラブルを抱えていたり、気になることがあったり、
辛いことや悲しい出来事ががあったり、なんだか調子が出なかったり、
スランプになって、とても走る気持ちになれない、走れないこともあります。

そんな時は誰にでも必ずあるもの。
走りゴコロがライトグレーな時こそ、外へ出てゆっくりジョギングです。

走ってもなんにも解決できないことばかりですが、
20分も走ればカラダとココロにフレッシュな酸素が行きわたり始めます。
すると固まっていたココロが少しづつ柔らかさを取り戻し始めます。
すると少し元気が涌いてくるでしょう。

それがランニングの力。快調なときも、不調なときも、いつだって走るのが一番です!
一年間よく走りましたか?走れましたか!

今年もあと少し。お部屋の大掃除の後は、
ココロの大掃除を兼ねて走り納めといたしましょう。〔2007・12・28〕


 Running Music: RF Recomend CD:★Elis Em Paris ELIS REGINA



冬が来た日に

風が冷たくて、いつもの走り道から一本裏通りに入ると、
大使館があったり、静かな住宅街広がっている。
しばらく走って行くと、庭の片隅に柚子がたくさんなっているのが目にとまった。

冬至が近づいて、午後もまだ早いというのに夕方みたいな淡い光の中で、
でこぼこした柚子が輝いて見えた。

子供の頃、冬至の日には友達と銭湯に行くのが楽しみだった。

たくさんの柚子がまるごと湯船にプカプカと浮かんでいて
それが嬉しくて、何か特別な気分だった。

銭湯を出るともう日がすっかり陰ってあたりは薄暗くなっていて、
インク色をした北の空からは木枯らしが吹いてきた。

長湯してポカポカになった身体には心地よかったけれど、
濡れたタオルだけがすごく冷たくって、
木枯らしに追いかけられ、商店街を走り抜けて一目散に家へ帰ったあの日。

もの悲しげな午後の淡い日差しの中、昔日の冬至の日がひょいと蘇える・・・

冬至は冬の始まり。
冬が来た日には風邪をひかないよう柚子湯につかり、一年の疲れをとって、
来るべき年の目標の大会に備えましょう。

冬至の日にはいつも大きな柚子をひとつ浮かべて楽しんでいます。〔2007・12・11〕

 Running Music: RF Recomend CD:★Nara Leao/Meus Sonhos Dourados






ランニングエブリディ!

月間の走行距離を伸ばしたいと思っていても
週末ランニングだけではなかなか伸びないものです。

毎日走ってみませんか?

早起きして走るのはどうですか?
お昼休みに走れませんか?
帰宅して夜に走りませんか?
通勤ランと言う手もありますよ!

毎日走るためにはちょっとしたきっかけが必要です。
週末走り込み型の私が11月は毎日走りました。

新しく買った靴をすぐ履いてためしてみたかったという
単純なきっかけからでした。

毎日走っていると解るのですが、足がすごく軽くなってきます。
週末ランの走り出しに感じる足の重たさが全くありません。
それどころか飛んでいるような軽さで思わず笑顔に。
これは決して新しいシューズのせいだけではありません!

走るのは夕方、距離はだいたい5キロ。
5キロというのはジョギングでもペース走でも無理のない距離であり時間です。
この距離なら毎日走っても疲労が蓄積しません。

ポイントはもっと走りたいというところで切り上げて、
もう少し走りたいという思いを明日に残すこと。
5キロはそういうことが可能な“ちょうどいい距離”のようです。

11月は1日平均5キロとして月間150キロ。
これにいつもの週末のLSDの2時間走の合計140キロで
290キロに走行距離が簡単に伸びました!!
これは週末ランだけではとても走れる距離ではありませんね。

無理に距離を伸ばそうと目標を立てたりするとプレッシャーになってしまいます。
“楽しいから走る”“走るのが楽しみ”という気持ちが大切ですね。

ランニングエブリディ! 〔2007・12・2〕


 Running Music: RF Recomend CD:★Leila Pinheiro/Isso e Bossa Nova



永遠の快適素材

アメリカも日本もフィニッシャーTシャツは綿100%のものが多い。
綿100%は汗を良く吸い込むのは良いのですが、
素肌にまとわりつきランニングには不向きです。

ランニングウェアの素材はポリエステルが主流ですが、
これも繊維の構造、編み方や生地の厚さなどにより性能に差があります。

乾きの早いウェアは軽く脱水をかけたとき既に湿り気がほとんど飛んでいたり、
そのまま風通しの良いところで干すとすぐに乾いてしまうほどです。

同じポリエステルでもいつまでたっても乾きが悪いものもあります。
ドライ性能の善し悪しはは素材の形状や構造にあるようです。
吸い込んだ汗を生地の表面に吸い上げ拡散する性能が優れているほどドライ感が持続します。

コットンやコットンとポリエステル混紡素材のTシャツは汗を吸い込む機能に勝れていますが、
乾燥性能が非常に悪い。一方のポリエステル繊維そのものはじつは吸汗力がほとんどありません。
繊維に水分を通さないぶん乾燥性能に優れています。
繊維の吸汗力を高め、発散機能を高めるミクロの構造や素材技術開発にメーカーは必死です。

走るための快適性能ではポリエステルのウェアには及ばないコットンTシャツですが、
洗うほど出てくる風合いは天然素材だけがもつ味わい深い良さですね。
汚れが遷移しやすいポリエステル比べ多少のダメージや汚れもコットンのTシャツなら
個性に変わります。

そう考えるとあのフィニッシャーTシャツはアフターランのウェアとして着てくださいということのようです。

1日ベランダで風に吹かれてすっかり乾いた綿のTシャツにはその分だけ太陽の匂いがします・・・
ポリエステルとコットンTシャツ、変わるものと変わらないもの。

どちらも快適ランニングライフの必需品ですね。


 Running Music: RF Recomend CD:Canecao apresenta Maysa





 むずかしい道案内

東京都庁の周辺を走っていると、最近よく外人の旅行者が道を尋ねてくる。

だいたい宿泊先のホテルの場所であることが多い。
先日も信号待ちしていたら旅慣れた感じの若い女性にワシントンホテルを聞かれた。

ワシントンホテルか・・えっ?ワシントンホテルって何処だっけ・・・

都庁の周辺には大きなホテルがたくさんある。

彼女が持っていた地図を見せてもらって場所を確認すると、
ワシントンホテルは東京マラソンのスタート地点のすぐ近くだった。

いつも前を通っていても、いざ聞かれると解らないのはどうしたことか!
彼女は香港からきたと言う。
ランニングコースの途中なのでホテルの前まで一緒にゆくことにした。

「香港マラソン知ってますよ。」
「私の友人が今年走りました。」
「あなたは・・走らないの?」
「私は走りません。」
「ランニングは愉しいですよ!」

彼女をホテルの前まで案内して気がついた。
これだけ高層ビルがあると、道案内は実に悩ましい。

似たような名前で場所が違うセンチョリーハイアットとパークハイアット、
ヒルトン東京、ニューシティホテル、ご存じ京王プラザ、そしてワシントンホテル・・

普段は全く意識しないこれらのホテル、その日は気になっていくつかの前を通って
名前と外観を確認しながら走った。

これだけ同じような外観の高層ビルが林立している状況では一体どう説明したら良いのやら・・

都庁周辺を走っていれば、外国人観光客に道を聞かれるだろう。
ここをランニングコースにしている以上解りませんとは言いたくないし、
困っていれば教えてあげたいと思うのだが・・

これはかなり伝えがたく、解りがたい道案内に違いない。
〔2007・11・4〕

 Running Music: RF Recomend CD:Antonio Carlos Jobim The Very Best of Antonio Carlos Jobim





サンセットモーメント

秋晴れの週末の午後遅く潮風公園の周回コースを走っていました。

対岸の品川埠頭の向こうに広がる西の空に雲がほとんどなく、
今日はきっときれいな夕陽が見られそう。
ここは走りながら夕陽が見られる都内では数少ないスポットです。

走りながら良いアイデアが浮かんできました。
この一往復でお終いにしてコーストデッキでサンセットを見ながらストレッチをしよう。
これなら地味なストレッチングもじっくりとできそうに思えたから。

夕暮れが近づいてすこし気温が下がってきました。
腕まくりしていたロングスリーブのトップスの袖を降ろすとちょうど良い感じの穏やかな夕暮れ。

もうすぐ日没です。
青海埠頭公園あたりからペースアップして夕陽の良く見える北コーストデッキへ向います。

潮風橋を渡ると外国人ファミリーのグループがフォールディングチェアやテーブル
を持ち込んでワインを飲みながらサンセットタイムを楽しんでいました。
そういえばこんなシーンを、BS放送のキューバ紀行で見たことがある。
カリブの海の向こうに沈む夕陽を眺めに集まってくる長い堤防だった。

その回りを小さな子供達が走り回っています。
男の子と女の子がわたしに気がついて後にくっついてきて、
潮風公園島の日曜の午後と言う長い名の彫刻あたりで離れ、登って遊びはじめました。

夕日の塔まで走って戻ってくると女の子はまだ彫刻の上で遊んでいます。

「Let me take a picture!」 わたしは走り寄って、思わず声をかけた。

すると彼女はすぐにすごくかわいい笑顔でポーズをとってくれるのです。
わたしはその輝くような笑顔とキュートな仕草がうまく撮れればいいなと思いながらシャッターを押した。

暮れなずむ光の中で、何故かこの子にここでまた会えたらいいなと思う気持ちと、
もう会えないんだというセンチメントが一瞬交錯する。

「Good Smile!!. Thank you. See you again Bye Bye」

「Bye〜 Bye」

どこかに夏の香りを残した秋風が彼女の長い髪をそっと揺らして通りすぎていった・・・
〔2007・10・19〕

 Running Music: RF Recomend CD:Antonio Carlos Jobim Finest Hour





走り道の途中で

走り道の途中にある家の玄関先に豆柴がいる。

走りながら前を通りすぎる時はいつもだいたいピンクのバスケットの中にいて
黒い鼻先だけを潜望鏡のようにだしていたり、耳先だけ見えたり、
あごをバスケットの縁にのせて通りを見ていたり、なんともおかしく、愛おしいやつです。

横には立派な犬小屋があるのだが、入っているのを見たことはない。
私は勝手に“チビ柴”と呼ぶことにした。

ある日、通りかかるとバスケットの中にチビ柴の姿が見えない!
犬小屋の中かなと思い“チビ柴、チビ柴”と呼んでも現れない・・・

いつもいるはずの“チビ柴”がいないのは大変気になる。
お出かけかな、それとも散歩かな・・・・?

諦めて急な坂道をゆっくり走りながら下っていくと、下から飼い主に引かれた“ちび柴”が
弾むような足取りで元気に上ってくるのが見えた。

少しつり上がったような細い目、鼻先をツンと少し上向きにした得意げな顔ですぐわかった。

私はすれ違うとき小さく声をかけた。
「“チビ柴”お散歩に連れていってもらったのかぁ。良かったね!」

チビ柴はしっぽを振って細い目でこちらを見て微笑んでいるように見えた。

走り道の途中のいとしの“チビ柴”です。いつも癒されておりま〜す!
〔2007・10・5〕

 Running Music: RF Recomend CD:Roberto Menescal / Bossa Evergreen






いつもサンプロテクト

汗や水に強く、簡単に落ちない、汗で白くならない、べとつかず、それでいて後で落としやすいなど
ランナーのニーズを満たす日焼け止めローションというのはなかなかありません。

ところで日焼け止めのパッケージに書いてあるSPF50+ PA+++ってなんだかご存知ですか?

紫外線にはA波、B波、C波の3つがあって地上に降り注ぐ9割はA波、残りはB波だそうで、
B波はA波より1000倍有害だそうです。

PA+とはA波をブロックする効果の高さで、+が多いほど強さを表しています。
SPF30とか50はB波のブロック効果が素肌より30倍、50倍高いことを意味しています。

皮膚に浸透してシミや皺などの原因となるのはA波で、量の少ないB波は皮膚癌の原因とも言われています。
B波よりさらに番有害なC波に至っては生物は絶滅するほど強力なんだそうです。
幸いC波はオゾン層がブロックしているので地球上には届かないそうですが・・・・。

何はともあれわたしは一番上の強烈紫外線用というのを使うことにしています。

窓際に設置されたジムのランニングマシーン、A波は窓ガラスなどを通過して室内に侵入しますので
屋内でも要注意です。
紫外線は晴れていようが、曇っていようが、お構いなしに部屋の中まで侵入してきていますよ。
ジムのランニングマシーンで日焼け止めを使って走っている人、いないと思います。

サングラスも必需品です。しっかりしたUVカットを選びましょう。
目の回りを覆うようなデザインで掛けているのが気にならない軽いものが良いですね。

ウェアの色はどうなのでしょう。白系色は反射することで紫外線をカットしています。
黒系色は紫外線を吸収することでカットしてくれますが、赤外線も一緒に吸収してしまうので
すこし暑く感じるようです。

顔のプロテクトの決めてはランニングキャップです。かぶるだけで顔にあたる紫外線の半分以上はカット
できると言われていますが、頬や首まわりは防げません。

走るときはボトルポーチに入れて、こまめに、おしまず、しっかり塗る、これが基本です。

秋のランニングシーズンもしっかり紫外線対策を!
〔2007・9・19〕

 Running Music: RF Recomend CD:Sunny Side of NARA LEON



アトランチカ大道り

“This is Bossa Nova”のオープニングシーンが始まった。

この映画のホスト役であるカルロス・リラとホスカル・メネスカルがイパネマ海岸の東に位置する
アルポアドールの岬に座ってボサノバが誕生した遠い日々を回想する。

1950年代末のリオ・デデシャネイロ、あの頃と変わることない青い空と輝く太陽、打ち寄せる波、イパネマ海岸の真っ白なビーチ
が二人のバックに広がっている。

わたしはこの美しいオープニングシーンだけでもう涙がでそうになってしまった。

二人が出会った学校やコパカバーナの海岸が目の前に広がるアトランチカ大道りのナラ・レオンのアパートは
ミュージシャン達のサロンになっていったこと・・そこからいくつもの曲が生まれていったこと・・・

当時の様子を伝える古い写真が画面いっぱいに映し出され、そこにはボサノバのミューズと呼ばれ音楽仲間のアイドル
だった若いナラ・レオンが愉しそうに唄っている。

リラはボサノバの誕生は自然発生的だったと回想している。数々の音楽的背景や偶然が重なって誕生したものだという。
それはリオの街の奇跡的な美しさと今も変わらぬ海や山が織りなす特有な美しい自然がメロディーや詩に深く関係している。
明るい透明感、開放的で健康的なイメージがボサノバの根底にある。

回想の糸を繋いで行くのはリラやメネスカルがヴィオラォンをつま弾きながら唄うボサノバの名曲の数々・・・

「もっとも美しいもの」「浜辺のテレーザ」「遅かったらごめんなさい」「小舟」「二人と海」・・・

ボサノバの名曲全52曲を当時の映像やワンダ・サーやジョイス、アントニオ・カルロス・ジョビンの息子パウロ・ジョビンといった現役ミュー
ジシャン達が唄いそして歴史を語る。

いつも走りながら聞いているボサノバの歴史を美しい旋律と詩情に魅了されながらその秘密をこっそり教えてもらった
コンサートのような素敵な映画だった。

メネスカルに比べスマートな体型のカルロス・リラは1936年生まれだという。
実に若々しい。週に何回かはジムに通い、近くの湖の回りを走っていると言う。
わたしは彼のライフスタイルに強く共感を覚え、カルロス・リラがますます好きになった。

リオは直行便で28時間かかる地球の裏側、リオに行ったらイパネマ海岸の西をスタート地点に
映画冒頭のシーンのアルポアドール岬まで走る。それから、コパカバーナ海岸に沿いにアトランチカ大道りを走って
ナラ・レオンのアパートに行きたい、それからシーフードレストラン“Marius ”でゆっくりランチを楽しみたい・・

そんなことを考えながらすっかり涼しくなった夜の道玄坂を駅に向かってゆっくりと歩いた。
エンディングで流れていたジョビンの「想いあふれて」を口ずさみながら・・・♪♪
〔2007・9・3〕

  Running Music: RF Recomend CD:Depis do carnaval Carlos Lyra




レッドホットサマー!

暑い、暑い、暑い!危険な暑さです。

メッシュのキャップとUVカットのサングラス、
強力な日焼け止めと大量の水とスポーツドリンクが必需品です。
特に水、水は頭や顔、手や足にかけるのですぐ使い切ってしまいます。

幸いここ潮風公園の中はあちこちに水飲み場があります。
嬉しいことにここの水は何故か冷たいのです。
補充して時間のたっていない自動販売機の水よりずっと冷えていてます。

水飲み場はホットサマーランニングの起点、まさにエイドステーションです。

この水と同じくらい重要なのは涼しいコース選びです。
一見涼しそうに見える松林の緑のトレイルですが、実際走ってみると風通しが悪く暑い、暑い!

以外にも快適なのは海にそって走る炎天下のコーストデッキでした。
東京湾口の彼方見える房総半島の方向から吹いてくる海風のおかげなんです。

この風の中にいれば日差しは強くても体感温度はかなり違います。
北コーストデッキを折り返えしてからの正面から吹いてくる南風が特に気持ちいい、
汗が一気に気化して、ウェアもサラサラです。

しかしウォーターボトルの水は頭や腕や足に掛けたり、飲んだりで、あっという間になくなってゆきます。

南コーストデッキの終点を折り返す頃にはボトルはすっかり空、エイドステーションへ走り寄って頭や首、
手足に水を振りかけて冷やします・・ウェストポーチのなま暖かいスポーツドリンクには
エイドステーションの水を混ぜて少し冷やす。ミネラルやナトリウム補給は欠かせません・・

もう少し走りたいけど危険なレッドホットサマー!
もう少し走りたいという思いを残して早めに切り上げましょう。
走り足りない時はナイトランで。
〔2007・8・18〕

  Running Music: RF Recomend CD:"ROBERTO MENESCAL presents: BOSSA NOVA, POR FAVOR!"





ランニングブレイク

8月に入ってやっと梅雨があけました。
朝から気温は30度を超して真夏日です。

わたしの梅雨明けのイメージは海の日の頃。
梅雨空に雷鳴がとどろいて、ザッと雨が降った後、雲が切れて、夏の太陽が顔を覗かせ、
白い波が飛びかかってくる・・・

そんな梅雨の明け方を毎年期待しているのですが、地球温暖化の影響でしょうか、
梅雨明けと共に今年はもう立秋などということにもなりかねない昨今の気象です。

夏は何処へ行ってしまったのか、そんな心配事はなくなりましたが、
梅雨明けが遅いぷんだけ夏は確実に短いのです。

今日はさっさとお仕事を片づけて走りに行く、と決めると切りかえは早い!

BOAの新着ウェアの採寸をすませて、ブレアストリートの親愛なるダイレクター
に荷物の到着とお礼のメールを送って、車に乗って潮風公園ヘ。

このところ、週末はここを走っている。
走ると言うより、公園の中をゆっくり走るスローランニングです。
ペースも距離も意識しない、負荷をかけない、そういう走り方はここでは似合わない。
だからいつもオーバータイムになってします。

対岸に蜃気楼のように霞む真夏日の都心に較べ、ここは海風がいつも吹いていて、実に爽やかで気持ちがいい。
台風5号の影響で海に面したコーストデッキは風がかなり強く、時折岸壁に波しぶきが上がっている。
白い波の飛びかかってくる梅雨明けのイメージとは少々違うけれど・・・まあいいか!

夏が来た日のウィークディの走る休息時間、走る時間は積極的に作り出すものですね。
夏の光と風の公園を独り占めです。〔2007・8・4〕


 Running Music: RF Recomend CD:Carlos Lyra/GRAVADO NO MEXICO





潮風公園で

解放感あふれるこんなに素敵な広い空間がお台場のにぎわいの
目と鼻の先に広がっているなんて!

さっき渡ってきたスリリングな?レインボウブリッジを眺めながら
台場海浜公園からの遊歩道から潮風公園に入ると、
突然眺望が開け目に飛び込んでくるのは夕日の塔。

ここは都内一番のサンセットスポット。
晴れていれば品川埠頭や天王洲アイルの向こうに沈む夕日が抜群にきれいです。

夕日の塔を過ぎると左手に広がる草原のような太陽の広場、
わたしはまずこの回りの舗道を一周してから
潮風が心地よい広々とした北コーストデッキを走ります。

左手の松林に設えられたサニーテラスのフローリングは寝ころんで
手足を思いっきり伸ばしたくなるところ。
ランニングの途中で全身を思いっきり伸ばしてストレッチ体操
ができる場所はなかなかありませんね。
ここなら大きく広がった空と海を眺めながら地味なシットアップも飽きずに楽しくできますよ。

対岸に広がるパノラマのような都市景観。
コンテナ埠頭のオレンジ色の恐竜のような巨大なクレーン。
目の前のコーストデッキの“潮風公園島の日曜日の午後”と題されたみる角度で別の形に見える白いオブジェ。
なんだかすっかり非日常空間に迷いこんでしまったような気分です。

北コーストデッキの終点はしおかぜ橋。ここを渡ると日だまり広場と噴水広場に入ります。
オリーブの木がまだ蒼い実をたくさんつけていました。
ワシントンヤシが7月の潮風に揺れて・・・気分爽快!!

さあ、南コーストデッキを走りましょう。〔2007・7・27〕

 Running Music: RF Recomend CD:El Ultimo Paraiso・La Havana,Cuba






オーバー・ザ・レインボウ

最近は千駄ヶ谷〜外苑〜麻布十番〜竹芝に出てレインボウブリッジをわたってお台場へ、
片道約15キロのコースを良く走っています。
以外に人が少なく、舗道が広く、信号も少なくて走りやすいコースです。

このコースの前半のハイライトはレインボーブリッジです。
橋の遊歩道までは専用のエレベータで上がります。
遊歩道の幅は二人がすれ違える程度、そのすぐ脇を猛スピードでクルマが走っています。
まん中はゆりかもめの線路、その向こう側は対向車線、そして外海側は帰りに走る舗道コース。
高速道路がこの上を走っています。

近づくにつれ一段と巨大に見えるブリッジですが、実際舗道を走ってみると、
小さく感じられるのが不思議です。さらに不思議なのは2層の道路を吊っているワイヤの頼りなさ、
橋全体を吊っている直径1Mぐらいの太いワイヤーに比べ道路を繋ぐ無数のワイヤーは心許ないくらいの細さです!

橋の総重量はいったいどれほどあるのでしょう。橋全体を吊っている直径1メートル以上の
ワイヤーは一体どうやって引っ張ったの?
巨大地震が来たらこの巨大な吊り橋は大丈夫なの?

いつ来るかもわからない地震も恐いけれど、さらにそれよりも恐いのは風です!
強風走行注意などのサインが出ている時などは橋越えは本当に恐いです!
大地震が来るまでにサッサとわたり終えたい!風に飛ばされないようにわたり終えてしまいたい。

ネガティブ思考を振り払うかのように、一番高くなっている橋のまん中を過ぎてからは一気に加速します、
海面がだんだん近づいて来ればもう安全圏。
スリリングなランニングを楽しめる虹の架け橋です?

海浜公園のビーチで一息入れて、ストレッチタイムをとって、潮風公園までもうひと走り。

港を行き交う船、首を下げた恐竜のような巨大なクレーンが並ぶ対岸、
レインボウブリッジの向こうに広がるミッドタウンの景観が美しい潮風公園周辺の
素敵なランニングコースを次回ご案内しましょう。〔2007・7・10〕

  Running Music: RF Recomend CD:Orfeo/Agua Do Mar




雨ニモマケズ?

雨をはじく性質のことを“撥水性”といいます。
葉の上に水滴が丸くなって乗っているのを見かけますね。あれが撥水性です。

植物の葉の表面には数ミクロンの微細でこぼこがあり空気をため込んでいます。
さらに水の分子よりも小さい突起がついていて水をはじくのだそうです。
ランニングの途中で機会があったらよーく見てみてくださいとても不思議です。

代表的なのは蓮の葉です。蓮のは水をはじくばかりか、汚れも寄せ付けず、
雨水で自然に流れてしまうそうです。
雨上がりの陽の光に宝石のように輝く水玉は葉っぱの持つ驚くべき撥水性能がなせる技だったのです。
すごいですね!

昆虫なども微細な体毛で覆われていたり、光ったような独特のつやがあります。
ワックスのかかったクルマみたいな油脂状の皮膜があり、雨を簡単にをはじいてしまうのです。
すごいですね!

雨の中をお散歩中のワンちゃんはずぶ濡れです。
ブルブルぶるぶると体を振るって雨水を振り払っているのを見ると撥水性が良いような、
悪いような、どうなのでしょうか?

ランニングウェアの撥水性機能はどうなっているのでしょう。
ジャケットなど使われる素材の組成や繊維の密度によって撥水性能に差がありますが、
密度を小さくし、表面をつるつるにすることで撥水性を高めています。

何とも雨の降らない梅雨ですね。
雨の中を走るのは大好きですが、長時間ビショ濡れのTシャツで走るのは体温のコントロールが
できなくなりカゼをひくだけです。

残念ながら私達の皮膚の撥水性能は葉っぱには及びません。
ご用心、ご用心。
〔2007・6・28〕

 Running Music: RF Recomend CD:CATIA Canta Jobim



気分はもう夏

ジョギングコースにしている井の頭通りの坂道の途中で、
小さな赤い実がなっている垣根を見つけた。
近づいてみると、それはアンティークランプシェードのようなカタチで小さな黄色のアクセントが
印象的な花でした。

何て言うなまえの花なんだろう。
走りだすと何故か浮かんできたのは懐かしい歌です。

卯の花の匂う垣根に
ホトトギス早も来鳴きて
忍び音もらす 夏は来ぬ〜♪♪

卯の花は5月下旬から6月頃に咲く白い清楚な花だというが、
私は見たことがない。それに卯の花に香り立つような匂いはないらしい。

卯の花が匂うとは、色が鮮やかに映える様子で、
そこへホトトギスがやって来て小さく鳴いている・・・
きっと日本の昔にはどこにでもあった風景なのでしょう。
絵はがきのようなイメージに初夏を感じます。

拡幅工事が進んで広々とした舗道にはいつのまにか紫陽花がそこかしこに咲いて、
雨を待ち望んでいるようです。

軽快に坂道を下って行くと、突然ポッポッと雨がアスファルトを濡らしはじめました。
でも、それ以上強く降りそうもないとすぐにわかるくらいの通り雨です。

季節感がないといわれますが、走っていると自然の小さな変化に
季節の移り変わりを感じることができます。ランニングの素晴らしさの1つですね!

垣根に咲く花の赤に、つゆ入り前の雲の合間から差し込む眩い陽射しに。
夏の始まりの週末の午後でした・・・♪
〔2007・6・13〕

 RF Recomend CD:Misto /Cool Bossa and Beyond



海岸散走

春でも夏でもない季節に、海岸を走りたくなった。
走友を誘って南房総へ。

都心のアスファルトの上ばかり走っていると
理由もなくときどき海を眺めながら走りたくなるのは何故。

アクアラインから房総半島のまん中を一気に駆け抜けると2時間ぐらいで
国道128線にぶつかる。国道からわき道に入った海岸にクルマを止める。
一気に視界が開けて、フロントガラスいっぱいに太平洋が広がっている。

「やっぱり水平線は湾曲して見えるよね」
「ということは、やっぱり丸いんだね地球。ハハハ・・なんか変だね」

水平線が曲がって見えるのはやっぱり地球の丸さなんだろうか・・・
こんな風景を見ているとそんな素朴な疑問がふと浮かんでくる。

梅雨前線のない海は洋上遙か彼方まで見渡せる。
スッキリとしたスカイブルーの空とパシフィックブルーがどこまでも続いている。
ゴーゴーと聞こえるのは風と波の砕け散る音、海の匂い、潮風が何とも心地よい。

「さあ走ろうっか!」

一番快適なウエアで走りたいから、ウェアは大きなバックにいろいろ詰め込んできた。
でも着るのはその中の一着。

私は海から吹きつける風と強い陽射しが少し気になって薄手のロングスリーブのトップスと
ショートタイツに、友人はショートスリーブにジャケットを腰に巻いて準備完了。

固く引き締まった砂、とき折りはい上がってくる白い波、その向こうに広がる太平洋の圧倒的な存在感を感じながら、
明るい光と潮風の中の時間や距離をぜんぜん意識しない走るお散歩。
ゆっくりと時が流れてゆく・・・

爽やかな季節の海岸散走の後のお愉しみは、温泉とヘルシーな魚料理。
すっかりリフレッシュした後は急いで東京へリターン。
〔2007・5・29〕

 RF Recomend CD:Paulo Muniz Trying to fool destiney




ミニトレイルラン

ランニング、サイクリング、ウォーキングに、愛犬の散歩と週末は広い公園がちょっと窮屈です。
最近公園の中にドッグランエリアがつくられたせいで
休日ともなれば公園の中は人口密度に加えて犬口密度?がかなり高くなっています。

そんなこともあり最近は公園の敷地沿いギリギリのコースを走っています。

一周すると1キロ弱ぐらいでしょうか。公園内の最長コースですが、
折れた木の枝が転がっていたり、靴の中に小枝や土が入り込んだり、走りにくいのが難点です。

最近はさらにそのコースに加えて西門付近の斜面を取り入れています。
かって熊笹に覆われていたその斜面でしたが、整備工事の折りに刈り取ってしまったのでしょうか。
熊笹がなくなって小さな道があちこちに現れて、まるで小さなトレイルランニングコースのようです。

その小さなトレイルランニングコースを走っているうち
アップダウンの連続するコースを自在に走ることがおもしろくなってきました。

谷へ向かって駆け下りたり、ヒルクライムのショートコースですが、
何通りかのコースパターンが可能で、これを組み込むことで、単調になりがちなトレーニング対策にも効果的です。

でも問題が1つ・・・ランニングシューズはこういうところを走るには向かないのです。

公園内のミニトレイルランニングとは言え、オフロードを走ることにかわりはありません。
ランニングシューズで恐る恐る下る斜面や急勾配はねんざ、転倒による打撲や怪我と隣り合わせ。

安全に快適に走るためにもトレイルランニングシューズがもう一足どうしても欲しくなってしまったこの週末です。
〔2007・5・13〕

 RF Recomend CD:Tudo e coisa musical Vocalise


サブフィフティ

レース前の一週間どう過ごしていますか。

日曜日の1時間走で仕上げて、月曜は休養、火曜はジョグでつなぎ、
水曜も休養日。ところが木曜日のショートなペース走で足が重かったりすると、
こんなはずではと60分近く走ってしまったり。

結局金曜日もまた走って、休むよりもいつも通り走っていたほうが調子がいい
とばかりに土曜日も走ってしまう。

レース前の一週間はとにかく疲労を抜くために休養第一といわれても、
走らないとなんだか不安になってしまいますね。

走りすぎなんです。でもそれが走りすぎと思っていないし、休養して疲労をとること
より走ったほうがと、ついつい走ってしまう。

これまで5キロとか10キロレースは短距離競走のようなので、好きではありませんでした。
走友に誘われて参加した10キロレースで休養の効果を体験することに・・・

調子が悪ければゆっくり走ればいい。10キロなら大丈夫、何とかなる。
そんなリラックスムードで、思いきって月曜から金曜まで完全休養としました。

しかしやっぱり走りゴコロが騒ぎだし、前日に30分だけやっぱり走ってしまいました。
そのとき身体と足が軽くスピード感のある走りにちょっとビックリ。
筋肉の張りや重たさが全然ない、これは5日間走らなかったせいなのか・・・

レースがスタートしました。足が、体が実に軽い!
快調な走りで5キロを24分台で折り返しました。
よしっ、このぺースなら50分を切れるかも、何とか50分を切りたいッ・・・!


苦手な10キロを51分台前半でフィニッシュ。
これはもしかして休養効果かも・・・

〔2007・4・30〕                                                                       
 RF Recomend CD:Rio Carioca MARIO ADNET




スプリングイズヒア

土手のジョギングロードを河口へ向かって走っています。

空のどこからか懐かしいヒバリの鳴き声が聞こえてきます。
春の声の主は明るい光に満ち溢れた空にとけ込んで、
そう簡単には見つかりません。

走る足を止め、しばし声の聞こえてくる空間を見上げているうち
懸命に羽ばたく黒い点を発見。

あんな高いところに!

雲の雀と書いてヒバリ、ヒバリがあんなに高いところまで飛ぶのは何故?

ヒバリが天高く飛ぶのは回りにさえずるのに適した樹が生息環境の河原にないことと、
高く飛ぶことで外敵から身を守るためなんだそうです。

ヒバリが天高く上がると明日の天気は晴れという諺もあります。

春の移動性高気圧が上空に流れ込んでくる時は、湿気がなく羽が乾いて軽くなり、
雲が行き交う高さまで上昇できるからだそうです。

反対にヒバリが低く飛んでいると雨が降る前兆だそうです。
低気圧が送り込んでくる湿り気のある風のために羽が重くなり
高く飛べなくなるのだそうです。

なんだか気持ち良く走っている私とどこか似ています。

今日はその移動性高気圧が通過中、ぽかぽかの陽射しとやさしい風に、
天高く飛ぶヒバリの声が響いて・・・スプリングイズヒア。

こんな日は、真っすぐ続くランニングコースの単調さが何よりも嬉く感じます。

春の光の中で東京湾がキラキラと輝いていました。〔2007・4・17〕
  RF Recomend CD:QUARTETO EM CY/QUARTETO EM CY





キディケィラン

アメリカのローカルなマラソン大会のフィニッシャーTシャツが好きです。
古着やさんで見つけたものがほとんどです。
日本と違ってロングTシャツやヘンリーネックやタンクトップなど等種類も豊富で、
ユーモアあふれるデザインやお洒落なデザインで大会の楽しさが伝わってくるようです。

5KのRUNとWALKの部と10KのRUNと言う構成のエントリー種目があったり、
RUN&BIKEの大会が行われていたり、
5Kと10Kのランニングにローラーブレードレースとウォークの大会があったりと、
誰もが気軽に参加できるようなマラソン大会が主流です。

ファミリーみんなが揃って参加できる大会もあります。
といっても家族揃って走るわけではありません。
Kiddie-Kランと言う種目が用意されているのです。

キディケィランっていったい何?

Kiddie-Kランとは10歳以下とか12歳以下の子供達のためのレースなんです。
距離は1K、だからKiddie-K。

パパやママは5キロの部に出て、子供はパパやママを応援する。
キディケーランの部では今度はパパやママが子供を応援する。
だいたい4月頃の暖かい季節に行われているところをみると、地域の運動会のようです。

3万人が走る東京マラソンのような巨大シティーマラソンの開催で市民ランニング文化の裾野が
グンと広がりましたが、家族揃って楽しく走るマラソン大会や地域の誰でもが参加可能な種目の
アットホームな大会はまだありません・・・

子供達はKiddie-Kランで走ることの愉しさを体験し、きっと走ることが好きになる。
アメリカの市民ランニング文化はすこし先をいっているようです。〔2007・3・24〕                         
 RF Recomend CD:BELEZA Tribute to Antonio Carlos Jobin




3月の雨

今日は朝から雨。
すこし寒いような、寒くないような春の雨。
VIGAのストームジャケットを着て、いい音楽があれば1時間は快適に走れる。

アイポッドには確かジョアンジルベルトの「3月の水」がはいっていたはず?
250曲近く入れてあるけれどすぐに見つかった!

ブラジルの3月は日本の9月にあたる。
カーニバルの喧噪が去って雨のシーズンが始まり、リオの夏が終わる。
「3月の水」は秋の始まりに降る雨を歌ったジョビンの名曲です。

♪♪・・三月の雨が降る 夏が終わり 君の胸に宿る 新たな命の約束♪♪・・

ジョアンジルベルトの唄う3月の水には移り変わる季節と過ぎゆく輝いていた日々に
愛妻アストラッドジルベルトとの別れが重なる・・・
きっとそんなやるせない心情が込められているのでしょう。
ギターとささやくようなジョアンの歌声に雨に煙るリオの街が浮かびます。

南半球が秋に向かう頃、北半球は春へと季節は巡る。

今年は暖冬でとうとう雪は降らなかったのは少し寂しいけれど、
寒さが苦手な私にとつてはうららかな春の陽射しは何より待ち遠しい。

BOSSAを聞きながら1時間近く雨の中を走っていると手足がかなり冷たくなる。
3月の雨は冬の終わりを告げる雨。冷たいけれど、我慢できないほどではない。
微かに春の感触感じられるのが嬉しい。

見慣れているはずの街、オープンエアのカフェ、並木道、ベーカリーの看板、坂道、
公園の噴水、大欅、ベンチ、走り慣れたランニングコースの何もかもが、
3月の雨に濡れて、白く輝いて見えました。〔2007・3・12〕

RF Recomend CD:JOAO GILBERTO “JOAO GILBERTO”


 
快適マイペース

10キロまではウォーミングアップのつもり。
そう思っていても、大会特有の早い流れにつられ、ついついペースが上がってしまうものです。
気がついてペースダウンしたつもりでもまだオーバーペースで走っていたりします。
また追い越しのため一瞬スピードアップすることが良くありますが、
これなどはペースを乱し無駄なエネルギーを使うだけです。

ハーフなら何とか走りきれるかもしれませんが、フルマラソンとなると、前半の無理や無駄は、
25キロ過ぎから足の疲労やふくらはぎの張りや痛みとなって確実に現れます・・・。

マイペース、マイペースと頭ではわかっていても、
レースともなるとこれがなかなか出来ないのです。

普段から距離のわかる周回コースでラップをとって一キロ何分何秒前後で走ったら
快適なのかをしっかりと知っておくことが大切です。
その快適マイペースより少し早い“快適ハイペース”と少し遅い“快適スローペース”
のタイムもつかんでおきましょう。

フルマラソンの時には10キロまで“快適スローペース”で走るんです。
絶対にまわりのペースに合わせて走らない。
基準となる快適マイペースを手の甲にお守り代わりに書いておくのも良いと思います。
とにかく10キロまではしっかりラップを取って、
快適ハイペースで走っていないかしっかりチェックしながら走りましょう。
ここでのオーバーペースは後半に大きなダメージを与えます!

やがて10キロを過ぎるとその日の調子がわかります。
調子が良ければ快適マイペースに様子を見ながら少しずつ上げてみます。
走りが固く、リラックスして走れなければそのまま快適スローで走ります。

マラソンは1Kという距離を単位に快適マイペースで走りつづければ良いのです。
完走やゴールはその延長線上にあります。これはわたしのやり方。

さてトラックは別として問題となるのは1Kの距離をどうやって測るかです!
これは自動車のトリップメーターで測るのが簡単で正確です。

次の大会に向けてあなたの“快適マイペース”をしっかりチェックしてみませんか!             
〔2007・2・25〕

 

                           







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